皆さんこんにちは。

本日は傾聴段階のポイントとして、主訴の確認についてお話します。

傾聴段階が終わり、主訴の確認をするまでの流れはいいのですが、クライアントがある程度話し終わったと思われると、すぐに要約を始める場面をロールプレイでよく見かけます。

落ち着かず、唐突で、拙速な印象を与えますし、何よりも、主訴の確認は、傾聴段階から次の段階(質問により状況を確認し問題を把握する)の転換点になりますので、しっかり場面変更を見据えた対応が必要です。

具体的にお話ししましょう。

クライアントがある程度話し終えて、一息ついた場面を想像してください。

ここから主訴の確認に向けて注意することを挙げてみます。

【主訴確認のポイント】

・沈黙は5秒〜10秒程度待つ

・落ち着いて

・ゆっくり

沈黙が耐えられないという方は多いと思いますが、その時は、「ほかに話したいことはありませんか？」と、クライアントを見ながら、心でゆっくり話す感じです。

その間5秒〜10秒程度です。

声に出しませんが、心で話していますので、黙って待つよりは落ち着いていられるはずです。

【対話例】

クライアントが相談に来た理由についてある程度話した終わった場面です。

CL:(沈黙)

CC:5〜10秒位待って

CC:・・・・・そうすると

CC:今日のご相談は今お話なったことでよろしいですか？

CL:はい、これからどうしたらいいかと思って・・・

CC:はい、わかりました。

CC:今日のご相談は・・・・・

【主訴確認手順】

①クライアントが話し終わり沈黙したら少し待ちます。

②相談の話が終わったか確認を入れます。

③主訴の確認をすることを明確に伝えます。

特に重要なのは③です。

この後は、場面が変わって、コンサルタントから質問をしていきますから、主訴の確認をしっかりして場面を展開していきます。

場面転換をしっかり行なってカウンセリングプロセスにメリハリをしっかりつけることが大事です。

主訴の確認は面接試験の折り返し地点と言えるでしょう。

後半へと繋げるためにもポイントを習得しましょう。

次回は、主訴の確認と要約についてお話します。

※一人で学べる面接対策教材（キャリアカウンセリング導入から終結までのすべての対話例に、詳細な技法、解説、困った時の一言収録）こちらの記事もご覧ください。