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彼岸の話

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実体験も創作もごちゃまぜの怖い話を投稿します。出版した短編集の中から厳選した話を載せることもあります。信じるか信じないかはあなた次第
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「夢は願望の現れ」

「夢は願望の現れ」

ふう、思考を垂れ流してみるか。
と、そんな気になってぼんやりNoteを開いた。
非常に単純な性質なので誰かが見ていてくれるという気持ちがあるだけで意欲に代わる。誰かのために書いているわけじゃないが誰にも見てもらえないのは寂しい。人間はなんて愚かな生き物なんだろう。

さて、今日の夢の話でもするか。
今日の夢はとても奇妙なもので、自分がとにかく誰かのことが好きだという夢だ。というのも、目の前にたまら

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ホラー作品番付

ホラー作品番付

見てきたホラー作品は約500本以上…

そんな僕がネタバレを含まないホラー作品番付を開催します!!
おうち時間が増えた今、おうちで手軽に恐怖を感じてみませんか?

ホラーオタクの僕がおすすめするホラー作品をランキング形式で紹介。
映像作品、映画、小説、なんでもござれと言ったカオスな内容になるのだが、ご了承いただきたい。異論は認める。

10位:ハッピーデスデイ異色ホラーともいえるこの作品がランクイ

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職場の幽霊が最近なんだか悲しい

少し前に職場に幽霊が出る話をした。

その幽霊のことである。

僕自身霊感は無く(少なくとも未だに無いと思っている。なぜなら、あると自覚した瞬間に見えてはいけない世界が見て過ぎてしまう気がするからだ)、ただ少しだけ敏感なくらいなのだ。職場のその幽霊は自己主張が激しいのでなんとなく存在を認知しているというわけだ。

はっきりとした姿は見えないが足音が聞こえたり、トイレを流したりと元気いっぱいに活動し

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職場に出る幽霊が最近一寸愛おしい

会社に勤めてから数か月が経った。

霊感があるわけではないと思っている。しかし僕は他の人の見ている風景というものを知らない。だから霊感があるかないかというのは主観的な感想だ。

無いと思っている。

職場に、きっと幽霊なんだろうな、というものがいる。

何度も繰り返すが、霊感は無いと思う。だからこれは、霊感ではなく、直感で感じたことだ。

初めて出勤したその時からなんとなく、「いそうだな」とは思っ

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あね

姉の名前は一体何だったろうか。

目が覚めたばかりではっきりとしない意識のまま僕は「典くん典くん」と呼ぶ声のほうへ歩いて行った。

姉。

名前はやはり思い出せない。名前など、どうでも良いのかもしれない。姉と弟、というこの関係こそが僕にとって至上の喜びだったのだ。

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けものみち

*「憂虞」に掲載したお話です。

白無垢じゃん、あれ。

白無垢くらい、知っている。なんだっけな。昔に見た、ドラマだっけな。それで、結婚式のシーンがあって、それで、母ちゃんが、しろむく、って言ってた。母ちゃんも父ちゃんと結婚するとき着たんだって。写真見たけど、ぼやけててよくわからなかった。でも、白無垢は白くって、なんか綺麗だな、って思った。母ちゃんは綺麗じゃなかったけど。

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