8月前半に見てよかった映画
さあ8月。時の流れ、早すぎやしないか?
体内時計がぶっ壊れているのか?
マスク
主演のジム・キャリーの表情筋どうなってるん?
となる作品。
キャラクター像やストーリーは粗削りだったが見ていて気持ちのいい作品だった。
マスクをかぶった際の主人公の「変身」ぶりがコメディとしてテンポが良い。一見緑のマスクは不気味にも見えるがコミカルな動きと怒涛のマジック(?)のようなスピード感のおかげでそこまで不気味さは残らない。
何だろうこの既視感…と思ったがわかった。トムとジェリーを実写化したような軽快さがあるのだ。
幼少期に見ていたらきっとわくわくしていただろうな~と思う。
あとヒロインのキャメロンディアスの色気がすごい。キャメロンを見るためにもう一度見たいくらい。
七人のおたく
何を隠そう、七人の侍が好きである。
Amazonプライムを何気なく見ていたら面白そうなタイトルだったので見てみた。
若き日のウッチャンナンチャンが主演だ。
昭和邦画のいい感じの雑さとレトロな雰囲気がたまらなかった。これも「ぼくらの七日間戦争」に近い、知恵を使った戦略で悪に勝つというとても分かりやすくて最高にスカッとする作品だ。
一度は分裂した仲間たちがまた戻ってリベンジを果たすという内容なのだが、それぞれの「好き」の分野を活かした活躍が見られるので面白かった。
この時代のコミケと思われる描写もあって、おたくの変遷をちらりと垣間見えた。
PCの大きさがとんでもなくて時代を感じる。
エンディングのバブルガムブラザーズの曲も懐かしい雰囲気だった。
アナベル
この人形はさすがに不気味だ!!!
ブラームス君とは大違いのちょっ顔の怖い人形がもたらす悲劇の話。
カルト宗教が関わっているとか、悪魔が出てくるとか、結構そそられる内容だったんだけれども悪魔が実際に登場したシーンでちょっと笑っちゃった。
うーん。悪くはないし怖い雰囲気もあったので見ごたえはあったんだけれど人形が生かし切れていない気がする。あくまで実在の呪いの人形を元に作っているのでリアルなのかもしれないけれど…
個人的には人形にまつわる怪奇現象とか、人形が明らかに動いているとかそういう雰囲気を期待していたので残念。
でもオカルト的な意味合いはとても色濃かったし、続編を見ればもっと面白いのかも!という印象。
変態仮面
キャストにムロツヨシと佐藤二郎がいる時点で福田雄一監督作品だと一瞬で分かるよね。
マジでずっと「何見てんだろう?」という感想しかない。
鈴木亮平が良いからだなのでそこは善。
てかどういうマンガだったの?逆に興味をそそられる。
ちょっとハートフルにすな。
良い話っぽくまとまっているけれどマジで何を見ていたんだろうという疾走感と消失感がある。
罪悪感はない。
脳みそが疲れているときに見るといいかも。
俺たちは天使じゃない
これもずいぶん昔の映画。パッケージに惹かれて見た。
脱獄犯2人によるハートフルコメディで、構成もしっかりしていてとても面白かった。
宗教的な部分にある信仰と、人の心の優しさに包まれた作品だと思う。
1人は生真面目そうな、ずるがしこいような男。
もう1人はひょうきんで間抜けだけれど何処か愛されるような男。
この2人が相棒として街におりてどうにか生きていこうとする。咄嗟に吐いた嘘のせいで神父として生活することになる。
教会の描写がとてもきれいで、神父の一日なんかも覗けるような1シーンもある。偶然が重なってうまくいく2人。ハラハラドキドキと同時に優しい気持ちにもなれた。
コメディにしては明るすぎず、サスペンス感もある作品だったので異色だったが見ごたえは抜群だった。脱走シナリオには珍しい、橋の向こうへ渡るか渡らないかという等身大なところも良かった。
主演はロバートデニーロ。
海月姫
当時映画化されるときに見に行こうと思っていけなかった作品。
マンガも立ち読みしたくらいのレベルなのだが題材が面白く、しっかり見て見たかった作品なので見られてよかった。
メルヘンチックな要素を含みつつもきちんとリアルが描かれていて見ていて臨場感があった。
見ようと思ったきっかけは菅田将暉の女装なのだが、細身の彼は女装もなかなか似合っていたと思う。
オタク集団「尼ーず」の挙動も見事なまでに「いるいる!」となるオタクそのもので、なんだか親近感が湧いた。
クライマックスで衣装が大量に出てくるのだが、それのデザインも可愛く、皆で何かに向かっていくことの大切さを具現化しているようだった。
8月前半はなかなか見る機会が少なかったので、後半ではもう少し色々な映画を観ていきたい。
有意義に使わせて頂きます。