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26歳の誕生日にカルティエを買った話

26歳、社会人4年目。
将来を約束する恋人も家族もいなくて、稼いだお金も自由な時間も全部自分のために使えるいちばん楽しいとき。

趣味といえば美容に旅行に洋服にインテリア…
お金がかかる趣味しか持ってない自分が恨めしい……

そんなこんなで毎日のネットサーフィンの賜物・欲しいものリストはどんどん更新されていて、その価格帯も年々上昇していた。
(どう考えても給料が足りてないのにおかしい)

そんな私の「欲しいものリスト」には、カルティエのトリニティシリーズがずっと前から入っていた。
高価なジュエリーを買うからには、年齢を重ねても身に着けられる流行り廃りのないデザインで、かつ歴史やストーリーが込められたものにしたい、というのが譲れないポイントだった。

トリニティシリーズはそのどちらも満たしていたこともあって、「しかるべきタイミングがきたら買おう」と思っていたところ、4月から「カルティエが10%値上げ」ということをツイッターで知った。

つい最近も値上げしましたよね?というぐらい頻繁な価格改定の連続と、「自分へのご褒美」として大きな買い物をするには実に都合のいい「誕生日」という絶好の機会。
おそらく今後も値上げはし続けるだろうし、この後の人生日割り計算すれば、いつかなんて言っていないで今買うのが一番安いのでは??という正当理由を並べて、今しかないと購入を決めた。

そうと決まれば!!こういうときだけ発揮する鬼軽のフットワークで、次の休みには百貨店に足を運んでいた。

ハイブランドのショップに足を踏み入れるのはそれが初めてだったので、こんな小娘が、とか思われないかな…と内心ビクビクしていた。

カルティエレッドのふかふかの絨毯と、ケースの中で信じられないぐらいキラキラに光るジュエリーたち。異世界だ…と感動しつつ、担当してくれた男性店員さんにリングを見たいと伝えると、どの指につけたいかと聞かれた。
中指か人差し指、と自分の手を見せて伝えると、私の指を一瞬見て
「お客様ならこちらのサイズがぴったりだと思いますよ」
といって1つのリングを出してくれた。

試着させてもらうと本当にびっくりするぐらいぴったり…
お兄さん私と大して年齢違わなそうなのに本当にプロすぎる。すごい。

トリニティリングはスモール・クラシック・7連・ダイヤ付き……と種類があって、右に行くほど値段も高くなる。最初は予算的にスモールかな、と思っていたけれど、指につけてみるとやっぱりクラシックのボリューム感が素敵だ〜〜〜〜(T-T)(T-T)となり。

20代のうちはスモールでも満足かもしれないけれど、年齢を重ねると手元は存在感のあるもののほうが映えるかなと思ったのと、せっかく買うなら自分が気に入ったものを、という思いでクラシックを買った。

購入したリング。ちゅるちゅるキラキラ〜〜〜


2023年4月に購入したときで、206,000円
薄給OLにとってはもうほとんど1か月の手取りと変わらない金額で、いまのところ人生で一番高い買い物。

でも、それに見合う価値はあった。
リングだからふとしたときに目に入って、そのきらめきにほれぼれするし、何よりも自分で買ったという経験を思い出して自分の自信につながる。自分のためにそんな高い買い物をするっていうのも、多分今しかできない経験だし。

そう思うと、ジュエリーって、ブランドや素材自体の価値だけじゃなくて、自分に対する自信とか、経験とか、お守りとか、そういうことも含まれた金額の高さなのだ、とも思う。(半分はそうでも思わないと度重なる価格改定に購入を決める理由がなくなるのもある)

トリニティシリーズはピンクゴールド、イエローゴールド、ホワイトゴールド、その3つが重なり合うようにデザインされていて、それぞれに「愛」「忠誠」「友情」の意味が込められているのだそう。もちろんそのままの意味として捉えても素敵なのだけれど、つける人によって、つける年齢によって、その意味を変えて身に着けるのも素敵だなあと思う。

26歳の私にとっては、「愛」「友情」「信頼」の3つかな~~。今後ライフステージが変わるたびにそれが変わっていったりするのかな。
だとしたらどんな3つになるんだろうか。
もしくはいつか娘が生まれて譲ったりできるようになるのかな。
それはちょっと楽しみかもしれない。

ちなみに、私の買ったリングは2023年10月時点で297,000円になっていた。
たった半年なのにその値上げ幅に本当に驚く。
もはやジュエリーは投資では???

本当はシリーズでピアスもネックレスも欲しいのだけれど、今回の価格改定+デザイン変更でさらに手が届かないものになってしまった。と言いつつも
かれこれ2~3年は欲しいなと思っているのでまあいつかなんか理由をつけて少なくともピアスは買うと思う。

親から言われた「何か購入するときは一括で買え」という言葉を忘れずに、一括で買える金額の範囲内で
少しずつジュエリーを集めていきたい。

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