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『原点で読む日本の思想』が面白い

この科目、選んで大正解だった。

今朝は第2章まで読み返した。辞書なしでも読めるが、ここで広辞苑の出番となる。普通の国語辞典や古語辞典では出てない言葉もある。

古事記の中の青人草あおひとくさという言葉も好きだ。日本国の人は神が作ったモノではない。次から次へと生い茂る雑草のように、たくましく自然界から這い出てくるような力強さを感じる。同じ大地から、同じ様に、雑草と同じく生い茂っていく。

古事記や日本書紀はサッと読んだ程度だが、あらためて深い解釈を読むと、面白さが湧いてくる。日本人の原点や、天皇制が長く続いてきたことも分かる様だ。ほぼ同じ時代に出来たのに、古事記の方は音仮名を使い、上代特殊仮名遣いで八母音の区別がされてということは、和語の発音が正しく残っていたのだろう。

日本の文化は独特で、世界の四大文化とは切り離して、日本文化が位置づけられてる。日本には文化がなかったという考え方もあるが、世界でもっとも早く石器時代が始まり、平和な縄文文化は1万年以上も続いた。当時埋葬された骨からは戦闘での傷もなく、敬意を持って埋葬もされていた。言語も何処の系統にも属さない、独特のモノだという。

3世紀頃にロシアのニブフ族がサハリンから千島列島・北海道に移動してきた。北海道の先住民であり、縄文人といわれていたが、DNAの解析でそれが判明してきた。9~13世紀にアイヌ文化が成立したといわれている。

これに関しては諸説あるようだが・・・。とても参考になる論文もあります。


大陸からも迫害を逃れて人達が移動してきて、縄文人は弥生人へと重層的に変化してきた。その中にあって、ニブフ語や大陸からの言語にも負けずに、古事記の物語が口承されていた時代には日本の和語は残っていたのだろう。そう考えると、日本語や日本人の考え方が他国と違うのも納得できる。様々な文化を取り入れながら、雑草のように生い茂ってきた・・・、誇りを感じます。

子供の頃にジイから聞いた伝承の物語は、神様の国に攻め入って負けてた蛇や蜘蛛などを助けて、疑う心などを植え付けて再度攻め入り、それでも負けた。それからは天上の神様に使えるようになった。などというような話を聞いたことがあったが。

日本の思想史の基礎を学び、更に深めて行きたい。この他にも今期受講する4教科が24年開設科目なので、4月に入らないと視聴できないのが残念だ。新規開設科目は過去問がないので、どの様な設問を考えてるのか分からないので、単位認定試験が楽しみになる。過去問があっても参考程度に見るだけなので、無くても良いのだが。

寝てばかりで飽ないようですね、このふたりは・・・。



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