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「信じる力=最強」説

二か月ほど前の話です。仕事先である人と世間話をしていて、ビックリ!したことがあったんです。

世間話の相手は、横山さん(仮名)と言って、年齢は私と同じくらいのアラフィフ男性です。

アラフィフ男性同士の世間話となると、五十肩だとか、腰痛いとか、老眼でモノが見えにくいなど、

どうしても加齢による悩みが主な共感ポイントになるので、まあそのときも視力の話だったんですね。


私は近眼+老眼なので、焦点が合いにくく、やたらと目が疲れます。

私がそう言うと、横山さんは「それは大変ですね」と颯爽としています。

彼は、老眼は勿論、近眼でもなく、視力は両方とも1.5あり、全く不便はないと言います。

私が「横山さんは、子供の頃からずっと目がよかったんですか?」と尋ねると、

「いや、そんなことはありませんよ。小学生のとき、一時期メガネが必要なくらい目が悪くなったんです。後ろの方の席だと黒板の字が見えなくなったんで、前の方の席に変えてもらいましたからね。」

「じゃあ、一度悪くなったのに、視力を回復したということですか?」

「まあ、そうですね」

「えー!すごいじゃないですか!視力って回復するんですか?一体、どうやって回復したんですか?」

「その方法は、うちのじいちゃんに教わったんです」

「まじですか!?横山家に代々伝わる秘法みたいなもんですか?すごいですね!一体、どんな秘法なんですか?教えてくださいよ」

と私が懇願すると、横山さんはこう言ったんです。

「なに、じいちゃんの教えはこれだけですよ。

遠くの山を見ろ。夜は星空を眺めろ。


私は、愕然としました。なぜなら、私も同じことを教わったからです。

「えっ!じいちゃんにそう教わって、横山さんはそれを忠実に実行したってことですか?えっ?本当にそれだけですか?他に並行してなんかやってたとか?」

「いや、それだけですよ。ただ、毎日それをやっただけです。他にはなにもやってないです」

「それだけで、視力が回復したんですか?」

「そうですね。だんだんちゃんと見えるようになり、1.5まで戻って、今でもそのままです。」


いや、私だって、私のじいちゃんから全く同じことを教わったのです。

けれども私は「そんなことで治るわけないよ」と高をくくって信じなかったし、実行もしなかった。

横山さんと私の違いは、ただ信じて実行したかどうかの違いだけなのです。


そう言えば、ドランヴァロ・メルキゼデクの本だったと思いますが、次のような話が紹介されていたのを思い出しました。

ある少年がいて、彼はトカゲを飼っていました。彼は学校から帰ると、トカゲを飼育ケースから出し、よく一緒に遊びました。

ある時、少年は不慮の事故に遭遇し、手の指のうち一本を失ったそうです。

それから数か月の後、なんと彼の指は元どおりになっていました。

なんと、失った指が生えてきたのです!

周りの大人たちは驚きましたが、彼は驚きませんでした。

なぜなら、彼はトカゲのしっぽが切れても、また生えてくることを何度も見ていたので、元どおりになることが当たり前だと思っていたからです。

つまり、指が生えてくることを信じていて、微塵も疑っていなかったのです。


この話を聞いても、普通信じられませんよね?指が生えてくるなんて・・・。

いや、私だって信じられません。

だけど、信じられないから生えてこないのだとしたら?


実際のところ、私たちは世界をありのまま見ているわけではありません。

私たちは、世界を自分が見たいように見ているだけです。

私たちは、自分が信じている通りのことを体験します。

じゃあ、逆に考えたとき、この世界で体験したいことって、人それぞれいろいろあると思うのですが、

それを体験するためには、何を信じればいいかってことになります。


「体験したいこと」に応じて「信じること」を選べばいいだけなら、

そんなことは今すぐできるはずで、しかも無料ですが、

なんと!なかなかそれができないのです。


それは、「私」というものが、これまで積み上げてきた強力な思い込みがあるからです。

「思い込みを手放そう!」とか「既成概念を覆そう!」なんてことはよく言われますが、

そんなに簡単なことではないのです。

なぜなら、「私」という自我そのものが「思い込み」みたいなものだからです。

「思い込みを手放せ!」と言われたら、自分自身が無くなってしまうようで怖いのです。

過去の思い込みをゼロ化する方法については長くなるのでまたの機会にゆずりますが、いずれにせよ「信じる」ことにすごい力があることだけは間違いありません。

まずは、「信じる力=最強」説を信じてみてはいかがでしょうか?

信じられない(!?)ような素晴らしい出来事が起こるかもしれませんよ。


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