第7回千葉エリア勉強会「命を守る着衣泳」
こんにちは。
情熱クラブ千葉エリアの淵上優樹です。
千葉県では、生きるための「使える知識」を習得し、「伝える側」になることで一人でも多くの人を助けられるよう、定期的に勉強会を行なっています。
今回は、シンコースポーツ(株)様よりプールをお借りして、海や流れの緩やかな川、ため池や湖などで落水した場合に、命を守る方法を学ぶため、着衣泳を実施しました。
毎年水の事故は起きていますが、水着を着た水泳中での事故は全体の15%ほどで、多くは釣りや通行中、水遊びなど服を着た状態で水難事故が起こっています。
人の体は吸気状態だと体の約2%が水面上に出ます。
そのため、この2%を顔を水面上に出すことに使うことで、呼吸を確保することが可能です。
ですが、気づいてもらおうと手を水面上に出すと、手の部分がその2%を使い身体は沈んでいきます。
また「助けてー」と声を出せば、肺から空気がなくなり、更に身体は沈んでいきます。
ではどのように命を守ればいいのか。
それは水面で呼吸を確保することを最優先にし、救助隊が到着するまで「浮いて待て」です。
呼吸を確保するためには、水面で「背浮き」の姿勢をとります。
着衣状態であれば衣服の間に溜まった空気の効果もあり浮きやすくなります。また、靴も水に浮く物が増えてきており、浮力になるので脱がないでください。
訓練に参加したメンバーも最初は体が緊張して沈んでしまう方もいましたが、回数を重ねることにより、徐々に背浮きの状態で待つことができてきました。
また身近な物(ペットボトルなど浮く物)を使った背浮きもやってみました。
体だけで浮くよりも、浮力がプラスされるので、簡単に浮くことを実感できたと思います。
実際にこの方法で生還できた事例もいくつかあります。
水の事故はないことが1番ですが、万が一落水してしまった場合は、呼吸を確保することを最優先とし、救助隊が到着するまで「浮いて待て」を実践していただきたいと思います。
なお、この方法は海や流れが緩やかな川、ため池や湖などで推奨されているものになります。
最後に今回も素敵な絵を描いてくれたメンバーの「かな」さん、ありがとうございました。
また、プールをご提供いただいたシンコースポーツ(株)様に改めて感謝申し上げます。
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