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浄化槽マンホールは消耗品⁉︎安全荷重を信じてはいけない理由解説!

こちらの画像をご覧下さい。

マンホールの枠が欠けています。
こちらの現場は、軽自動車(軽四)をマンホールの上に駐車しているお宅でした。

安全荷重と耐荷重

今回のマンホールには安全荷重500キロと表記されていました。
これはどの程度耐えることができるのかというと、耐荷重2トンまで耐えれるということになります。

単純計算ですが2トン車にはタイヤが4本あります。
2トン÷タイヤ4本=一つのタイヤにかかる重さが500キロ。ということになります。

今回このマンホールに駐車していた軽自動車は2トン車よりも軽いので、安全荷重的には全く問題がありませんでした。

しかし、今回のようにマンホールの枠が欠けてしまっています。

欠けた原因は、長年車が乗り降り停車していたこと+経年劣化が主な原因になります。

新築やリフォームで浄化槽が新しい内は、マンホール、枠ともに劣化が進んでいないので、すぐに割れるといったことは滅多に起きません。

ただ、浄化槽は長期的に使うモノなので、これから解説する知識があると役に立つ時があると思います。

保守点検は最も重要

浄化槽は地面に埋まっているので、一般の方が気付くことはほとんどなく、これは浄化槽保守点検を行っていたから気付けたと言っていいでしょう。

これに気付かず駐車を続けていると、いつか踏み抜き槽内の装置まで壊してしまう可能性があります。
浄化槽修理となると、軽く数万は超えてくるため余計な出費を支払わなくて済みます。

浄化槽を使用されている方は、マンホールの安全荷重をあまり過信しないように。

  • 車を載せるな

  • 荷重を信じるな

  • 物は置くな

とはいえ、マンホールの上にしか車を停めれない方も多いと思います。

そんな方へのアドバイスは以下の通りです。

  • 保守点検を依頼

  • 鉄板を敷く

  • 強度があるマンホールに交換

保守点検

保守点検を行っていると早期発見することができます。
一気に割れることはほとんどなく、ジワジワとヒビや割れが発生してくるのでお客様に最速で状況をお伝えすることが可能です。

鉄板を敷く

鉄板を敷くことでマンホールにかかる重さが分散されるため、割れにくくなります。
あまり重すぎる鉄板を敷かれてしまうと、点検、清掃、法定検査がスムーズに行えなくなるので、適度な重さの鉄板を用意しましょう。

強度のあるマンホールに交換する

マンホールにもさまざまな種類があります。
一般家庭で多いマンホールは、安全荷重500キロ、耐荷重が2トンのモノがほとんどです。

最近の乗用車は大きいモノだと2トンを超えてしまうものも多く、安全荷重500キロのマンホールでは持ちません。

これからは安全荷重1500キロ、耐荷重6トン車というマンホールがあるので、そちらを最初から設置しておく、もしくは交換がおすすめになります。

こちらの記事で解説しています。

まとめ

定期的な維持管理を実施し早期発見をする。
鉄板を敷いて強度をあげる、マンホールの安全荷重、耐荷重をアップさせる。

マンホールが消耗品という感覚はあまりないと思います。
私もこの職に就くまで、マンホールの枠が割れ れるという発想はありませんでした。

形あるものはいつか古くなり壊れます。定期的な点検、交換、対策が必要です。

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