なんでだよ、ナガオカスクランブル

9月10日火曜日深夜。ナガオカスクランブル突然の終了発表。自分はすぐにその事実を飲み込めなかった。
ナガオカスクランブルは名古屋CBCラジオで毎週火曜日から木曜日まで放送されている若者向けのラジオ番組である。パーソナリティーのCBC永岡歩アナウンサーの軽快なトークや注目の若手アーティストとのゲストトーク、中高生を中心とした若者のリアルな声を聴けるのが魅力だ。
僕がナガオカスクランブルに出会ったのは2014年。CBCラジオが久々に夜ワイドをやるというので気になったのがきっかけ。CBCといえばかつて一世を風靡した「わ!wide」を放送していた局だ。どんな番組なのかワクワクしながら第一回を迎えた。まずアナウンサーとは思えない芸人さんのようなトークに衝撃を受ける。それから度々聴くようになり自分の中では名古屋といえばSKEとナガオカスクランブルになった。時々メッセージも読んでもらいSKEのメンバーがレギュラー出演していた時は熱心に聴いた。
そんなある日、2015年11月20日更新乃木坂46山崎怜奈(以下敬称略)のブログに「ナガオカスクランブル」の文字を発見する。当時受験勉強での休業から復帰したばかりだった山崎怜奈、れなちさん。研究生時代から存在は知っていて鉛筆でメンバーの似顔絵を描くのが非常に上手い子というイメージだった。同じラジオを聴いている子がいる!ラジオ好きで同じナガオカスクランブルのリスナーとして応援しよう。それが山崎怜奈推しになったきっかけである。
山崎怜奈はいまでこそラジオ、ネット配信のレギュラー番組以外にも乃木坂の選抜常連メンバークラスでQさまなどにもテレビ出演して個人として大活躍しているが2015年当時は個人での外仕事は無かった。山崎怜奈がリスナーだと知ったナガオカスクランブルでは本人不在の山崎怜奈特集を組み時々電話を繋ぐようになり彼女の初の個人での外仕事もナガオカスクランブルになる。乃木坂の番組以外に単独で出ることが当時は大きな出来事でれなち推しとしてもナガラー(ナガオカスクランブルリスナーの名称)としても嬉しかった。
僕自身としては2017年に約1年の東京支店勤務を終えて年末に札幌に戻ってから東京のような外出先も無いのでラジオを聴く時間が増えた。そこでこれまで以上にナガオカスクランブルを聴く時間が増えて店舗勤務でショッピングモールの夜10時までのシフトの場合、メッセージテーマ発表までに聴ける体制を整えるべく大急ぎで店じまいをしていた。
特に火曜日の大喜利コーナー「もしもしチューズデー」は僕の主戦場で、夜7時頃公式LINEの通知が来てテーマが発表されてから思い付くだけネタを送ることに全力を尽くしていた。人とどれだけ違う方向でネタを考えるか、火曜日の夜は家族や友達と野球場にいてもそこの勝負だけは忘れなかった。その結果ポイント制になった2018年の最初のクールでチャンピオンを取ることができた。後日届いた記念品には永岡アナのサイン入りグッズと共に胆振東部地震直後の北海道に住む僕を気遣うメッセージが添えられていた。何かで一番になったり褒められることが少なかった僕の人生で手にした数少ない称号でさらには定型文ではない温かい言葉が当時職場の人事異動直後の激務から来るストレスで心身を壊しかけていた自分の身に沁みた。名古屋に行くことがある時は永岡アナに会うために僅かな時間でも街頭インタビューをしている栄のクリスタル広場へ向かった。永岡アナも番組の法被を着ているスタッフさんも優しく、写真撮影をお願いしたりサイン入りクリアファイルを頂いた。その日の帰りにお礼のメールをしたり年賀状を送ると番組でその事に触れて下さった。本当に温かい番組だ。
最近ではNHK民放共同キャンペーン「このラジオがヤバい」でナガオカスクランブルが取り上げられさらには永岡アナの「山崎怜奈、来いよ!」との呼びかけにライブ終了後名古屋にいた山崎怜奈がスタジオに乱入するという事件で番組は注目された。山崎怜奈は本当にスタジオに来るのか?放送時間内に間に合うのか?その一部始終を聴いていてリアルタイムで事態が動く高揚感を感じた。そして山崎怜奈登場!この回はCBCラジオ史、いや、ラジオ史に残る神回だったと思うと同時に山崎怜奈がもう一つ壁を越えた印象を受けた。ナガオカスクランブルはこれからもっと面白くなる。そう思っていた矢先…9月で終了。
なんでだよ。何かの間違いではないかと思った。信じたくはなかった。しかし翌日も終了の話をしているし現実を突きつけられてナガラーとしての無力感に苛まれた。確かに番組中のCMはCBCの番組PRが多かったしスポンサー的には厳しい状況だったのかもしれない。それでももう少し結論を待てなかったのかと思ってしまう。
ナガオカスクランブルのゲストトークで来る歌手はみんな生き生きしている。いつも以上に生き生きしている山崎怜奈と永岡アナのトークが本当に大好きだった。これは永岡アナの人柄と技術の高さを物語っている。今後永岡アナの番組を作らず泊まり要員メインにするようならばCBCラジオは節穴か?と言いたいぐらい。
2019年9月現在山崎怜奈は選抜メンバーではないものの選抜常連メンバーと同じぐらい番組出演や雑誌の連載で個人として活躍している。同時にライブや握手会といった乃木坂の活動と大学の卒業論文にも取り組んでおり多忙な日々を送っている。僕自身彼女の活躍に勇気を貰っていて自分ももっと頑張らなければいけないと襟を正される思いだ。その彼女に出会うきっかけをくれて山崎怜奈個人を最初に番組に呼んでくれたナガオカスクランブルには本当に感謝している。

ナガラーとしてただ番組の終了を黙って迎えるしか出来ないのか?もっとテーマメールを送ればよかった、もっとネタを考えればよかった、夜寝る時にradikoをCBCラジオに合わせて分かりやすい指標として聴取率に貢献すればよかったと後悔は尽きない。昨年秋に体調を崩して以来ペースを大幅に落とさざる得なくなったことが悔しくてしょうがない。
もう終了は決まってしまった。こうなったら
やれるだけのことをやるしかない。Do my bestじゃ意味はないと言われても自分なりに全力を尽くそう。黙って灯が消えていくのを見ていたくはない。いつかナガオカさんの番組がまた始まることを願って。本当は山崎怜奈が選抜メンバーとして登場するまでナガオカスクランブルが続いて欲しかった。たった5年半で終わるなんて勿体なさすぎる。
またいつかナガオカさんの番組で賑やかなゲストトークや永岡アナのお話を聴きたい。その時には選抜メンバーとして恩返しして戻ってくる山崎怜奈を見たい。
本当になんでだよという思いがあるが、僕に素敵な時間と居場所、山崎怜奈という素晴らしい人との出会いをくれたナガオカスクランブルという番組、永岡アナ、スタッフさんにただただ感謝の気持ちでいっぱいだ。

#ナガオカ

ラジオとアイドルと鉄道模型に特化した人間です。 こちらでは鉄道模型作品の発表、自宅のNゲージタウンの日常や坂道48を中心としたアイドルの話などをしたいと思います。 週一回更新「潤ちゃんのリインカーネーション」