実績ゼロでもライターになれる?営業ゼロで依頼をもらうための9つの要点と、【積極的受け身】のススメ

大学時代の自分に「おまえ、数年後にはライターとして独立してるぞ」と言っても、きっと信じてもらえないと思う。

おそらくは笑い飛ばされるか、「大丈夫? ブラック企業勤めで精神的にヤバくなってない?」と心配されるんじゃなかろうか。──大丈夫だよ。肉体的にはヤバくなってた時期もあったけけど、精神的にはピンピンしてるから。

しかし、改めて考えてみると不思議だ。

なぜ自分は、学生時代に志望していたわけでもない「ライター」の仕事をしているんだろう。卒業後の進路はメーカーの「営業職」という、まったく文章とは関係のない仕事をしていたにもかかわらず。

しかも現在、前職の経験を生かしてライター業に励んでいるかといえば、そういうわけでもないという。最低限のビジネスマナーや契約書まわりの知識は役立っているかもしれないけれど、その程度なんじゃないかしら……。

ルート営業としてあんなにも日々走りまわっていたのに、そのスキルをほとんど使えていない現状。それどころか「え? 営業? ダルくない?」などと考え、ライターとして独立して以降の約3年間、仕事をもらうための「営業活動」のたぐいには一度も取り組んだことがない。

──そう、つまり、完全に「受け身」の状態なのです。

メール・電話・対面といった手段に関係なく、自ら「お仕事ください!」と営業に励むことは皆無。この3年間、舞いこんでくる依頼をこなして生計を立てているのが、「ライター」としての自分の現状です。

「前職のコネがあるとか、身近な人から仕事をもらっているのでは?」と思われるかもしれませんが、そういうわけでもありません。コネがないどころか、当初はライターとしての実績もゼロだったので。

振り返ってみれば、自分のこの「けいろー」という名前自体、本当にゼロの状態からスタートしたアカウントでした。知人には存在を教えておらず、リアルとのつながりはない。知り合いはおらず、誰も自分のことを知らない。

そんなアカウントが今となっては、約4,500人のブログ読者を抱えているのだから、びっくりです。

実績はゼロ、営業もゼロ。
ついでに、人見知りでコミュニケーション下手。

客観的に見れば、どこの馬の骨とも知れない自分。そんな人間がいかにして仕事を獲得し、「ライター」として活動するようになったのか──。

この記事では、独立する以前はただの無職でしかなかった自分が、「ライターとして独立するまで」の経緯を振り返っていこうと思います。

また、せっかくの機会なので、「実績&営業ゼロの状態でライターとして仕事をもらう方法」についてもまとめました。ずっと出し惜しみして温めてきた考え方なので、それなりに参考になる部分はある……はずです。たぶん。

キーワードは、【積極的受け身の姿勢】

ライターとしての実績はなく、それ以外の仕事でも際立った能力がない人。人見知りで、なかなか積極的に行動できない人。

でも、人並み以上に読み書きが好きだったり、常日頃からインターネットに触れていたり、オタク気質があったりする人。

本記事で紐解くのは、そんな人が「ブログ」の運営を通して、「受け身」でやっていくための考え方です。


〈目次〉

◆ 無職を救ってくれた「ブログ」の存在
◆ ひとつの実績が、次の依頼を呼ぶ
◆ ブログは「受け身」型の個人メディア
◆ 【積極的受け身の姿勢】とは?

◆ 営業ゼロでOK!受け身で依頼を獲得するブログ運営方法
 ① WordPress?レンタル?ライター志望者におすすめのブログサービス
 ② クライアントの目に入るよう、編集者御用達のサービスを利用する
 ③ 「○○ブロガー」になるだけで、ライターデビューのチャンス!
 ④ ジャンルを選んだら、とにもかくにも書き続けよう
 ⑤ 「ニッチ」な偏愛を垂れ流そう
 ⑥ 「代表記事」と「プロフィール」を掲載しよう

◆ 【積極的受け身】が功を奏して仕事につながった実例
 ① カルチャー系メディアへの寄稿
 ② 地域情報サイトへの寄稿
 ③ グルメサイトへの寄稿
 ④ ライブの公式パンフレットの執筆&企画

◆ 【積極的受け身】の効果を最大化する3つのポイント
 ① 「継続」と「信頼」が物を言う世界
 ② 「主観」と「客観」のバランスをアピールポイントに
 ③ 「好き」や「気になる」を積極的に発信する

◆ まとめ


無職を救ってくれた「ブログ」の存在

先に結論を書いておきますと、起こすべき具体的な行動はただひとつ。

5年前、身体的に限界を感じて会社を辞め、転職活動をしていた無職の自分を「ライター」という仕事へと導いたのは、たったひとつの行動でした。

それが、「ブログを書く」こと。

当時は「ブログで稼げる!」という話が広がりつつあった時期でしたが、それを目的に始めたわけではありません。……いや、正確には「おこづかいくらいになればいいなー」くらいの感覚はありましたが。

ブログを始めた理由はいくつかありますが、やはり「もともと文章を書くのが好きだったから」という部分は大きいですね。

学生時代はmixiやモバゲーで日記を書いており、友人からはドン引きされるほどの長文を投稿することがしばしばありました。ですが、卒業後は仕事が忙しくなり、その手のSNSからは離れることになったわけです。

そういった事情もあったため、退職して時間ができたことで、「執筆欲」のようなものがフツフツとわいてきたんですよね。

せっかく時間ができたのだから、自由気ままに文章を書いてみたい。趣味的な活動として、日記や本の感想を書く場所が欲しい──そう考えるようになりました。もともと仕事の合間に同世代のブログを読む習慣もあったため、そういった人たちに触発された部分もあったように思います。

実のところ、ブログ自体は在職中にすでに開設していました。ですが、やはり仕事が忙しかったために、ろくに更新できていなかったんですよね……。

なので、本格的に運営を始めたのは退職してからのこと。

しばらくするとアフィリエイト広告も掲載するようになりますが、それで「食っていこう」という発想には結びつかず。ましてや、それが「仕事」につながるなどとは、まったく想像すらしていませんでした。

当初は「趣味」として始めたブログ。
しかし、やがてそれは、自分にとって大切な存在となります。

ハローワークに通い、親や友人から向けられる「働いていないとは、けしからん!」という視線を気にしながら、無職として悶々と過ごしていた自分。

転職先は決まらず、漠然とした不安ばかりが募るなか、文章を書いているあいだだけは、嫌なことを忘れて没頭していられたんですよね。時にはどこかの誰かからコメントをもらえることもあり、それが何よりも嬉しかった。

最初は「趣味」として始めたものでしたが、当時はそれが「居場所」になっていたのかもしれません。お金がもらえるわけでもないのに、ただただ「楽しいから」という理由で、毎日欠かさず文章を書いていました。不安だらけの生活をやり過ごすための、モチベーションとなっていた活動。

それが、無職だった自分にとっての「ブログ」という存在でした。


きっかけは、ブロガー同士の交流から

転機となったのは、あるブロガーさんとのやりとり。

もともとはお互いの記事にコメントをする程度のゆるい関係だったのですが、ある日「よかったら会社に遊びに来ませんか?」と声をかけていただきまして。オフィスにおじゃまさせていただくことになったのです。

そこで「ライターを探している」「よかったら記事を書いてくれないか」という話があり、流されるままに引き受けることに。

そうして、会社のオウンドメディアに寄稿した記事が、自分にとって初めての「お金をもらって書いた文章」となりました。

とはいえ、自信はなければ意識も低い自分。「ただの無職ですが……」「実績も何もないのですが……」などと言い訳じみたことを話していたのですが、「大丈夫! 知ってますから!」と、なぜか先方のほうが自信満々。結果、押し切られるように引き受けることになったのでした。

そのときに嬉しかったのが、「大丈夫!」という言葉に続けて、「ブログを読んで、 “書ける” ことは知っていますので!」と言ってもらえたこと。

文章としては明らかに拙い、素人が好き勝手に書いた日記に過ぎないと思っていたものが、お世辞でも「書ける」=「読める」ものだと認めてもらえた。その事実が、ものすごく嬉しく感じられたんですよね。

のちに自分がライターとして独立する際には、この言葉が決意を後押ししてくれたようにも思います。


ひとつの実績が、次の依頼を呼ぶ

流されるままに引き受けた、最初の寄稿。

その会社からは以降も依頼をいただくようになり、転職活動とブログ更新の合間に原稿を書くことが自分の日常となりました。求職・趣味・副業の3つの活動が生活の中心になり、充実した日々を過ごしていたように思います。

そうして、外部での寄稿にも慣れてきた頃。驚いたことに、今度はまったく別のメディアからも依頼が舞いこむようになったのです。

お世話になっている会社から紹介されたわけではなく、寄稿記事が目に入ったわけでもなく。自分に声をかけた理由を聞いてみたところ、やはり「ブログを読んで」とのことでした。

実は最初の寄稿を書き上げたあとに、「こうすれば、依頼や相談などの声がかかりやすくなるのでは……?」と考えて、ブログにちょっとした “仕込み” を入れておいたのですが、その一部がうまくハマった格好ですね。この点については後ほど取り上げます。

ともかくそれ以来、ブログを経由して仕事の話が散発的に入ってくるようになり、依頼の数に応じて収入も増加。「小中学生のおこづかい」程度だった収入が、いつの間にか「大学生のアルバイト代」レベルになっていました。

しかしそうなってくると、「この執筆活動を本業にしてしまってもいいのでは……?」という、ひとつの考えが脳裏に浮かぶようになります。

実際、当時は依頼が増えるにつれて、「転職活動がおざなりになる」という問題が出てきていました。しかも、かたや「副業」的な収入だと考えていた執筆活動が、それなりの額を生みつつあるという事実もありました。

となれば、この考えに行き着くのも自然な流れだったように思います。

加えて、その頃にはブログを通じて人と会う機会も増えており、そのたびに「ライターっぽいことをしている無職です!」と自己紹介するのにも歯がゆさを感じていました。それに、たとえ転職活動を本気で再開したとしても、自分に合った企業に入れるとも限らないわけで……。

──それなら、この活動を「本業」にしてしまえばいいじゃないか!

いつまでもどっちつかずの「なんちゃってライター」でいるわけにもいかないし、ブログにせよ寄稿にせよ、文章を書くのはやっぱり楽しい。いざとなったらアルバイトでも何でもやればいいのだから、若いうちに開業してみるのも悪くないのではないかと。

そのように考えた結果、確定申告のタイミングに合わせて開業届を提出。
晴れて「ライター」としての活動を始めることになったのでした。

そうして3年が経った、2018年。
なんだかんだで食っていけている現在があります。


ブログは「受け身」型の個人メディア

自分語りが長くなりましたが、ここからは、ライターとして仕事を獲得する方法──特に「営業ゼロの【受け身】の姿勢で依頼をもらう方法」を紐解いていきます。

ライターを志望する人間は、いかにして【受け身】の姿勢で立ちまわり、仕事につなげていくか。その軸になる考え方と、具体的なノウハウ、そして実例をまとめました。

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けいろー

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