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「 北欧のクリエイティブを探求する人々」連載スタート

 初めまして。年複数回発行している北欧のクリエイターたちのインタビューを編集・デザインしたインディペンデントマガジンa quiet dayを作っている岩井です。

 僕は、「豊かな生活の探求」をテーマに、2015年12月から2018年3月までに年4回ペースで現地北欧のクリエイターに取材をして、現地で生きる彼らはどのようなマインドで暮らしや仕事を営んでいるのかということを、インディペンデント(自費出版)という形でマガジンとしてまとめ、全9号発行してきました。

 初めに北欧の地に足を踏み入れたのは、まだ大学4年生だったころの2010年の9月。それまでは飛行機すら乗ったことのない人生でしたが、学生時代最後の経験として、初飛行機、初一人旅、初海外を敢行。初めてづくしのこの旅の地として、フィンランドの首都ヘルシンキを選びました。

 僕がちょうどヘルシンキに着いたタイミングで、今となっては運が良かったのですが、ヘルシンキデザインウィークという北欧のデザインがヘルシンキの市内に一挙に集まるイベントが開催されていました。今までは雑誌の中でのイメージでしかなかった北欧デザインが、目の前に表れ、そしてそれを作った人たちにも直接話がきけるという環境にとても驚いたことを今でも強烈に覚えています。作り手と使い手の距離感が遠くもなく近すぎるということもなく。そんなリスペクトを互いに持った現地の人たちのコミュニケーションの距離感にもとても惹かれたのでした。

 そこから半年間は、一人旅でベルギー、チェコ、スペイン、イタリア、フランス、イギリス、オランダ、ポーランドとヨーロッパ各国・地域を周りましたが、北欧諸国のコミュニケーション、人との距離感、そして慎ましいけれど毎日の生活にしっかりと目を向けて生きている姿勢がどこから来るのか。そしてデザインをはじめ、最近では食などのムーブメントなどが例で挙げられますが、各分野のクリエイティビティの視点、それらを探求していきグローバルに推し進めていくパワーの源についてとても興味が湧いてくるのでした。

 そしてそれらを探し求め、話を聞くために毎年(今では年4回)現地に足を運び続けて早8年。僕の目で見て肌で感じたこと。また、マガジンでインタビューさせていただいた現地のクリエイターたちの言葉から彼らのクリエイティブマインドや日本とは違った考え方などをこの連載ではまとめていこうと思います。


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