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「テンプリズム」一気読み!

佐渡島さんオススメの「テンプリズム」、ようやく全12巻一気読みしました(遅すぎですね)。

「アルスラーン戦記」もそうですが、思い悩む王子が主人公。能力の高い忠臣と絶命する傅役の動き方は違ってきますが。高度な文明の退廃の果てにあるファンタジーという舞台仕立ては「バスタード 暗黒の破壊神」を思い出しました。

終わり方について、巷ではいろいろ言われてます。私自身はそうしたバイアスもありながら読み進めたため、壮大な世界観や伏線に胸踊らされた前半からまるで恋愛小説のような11巻になった時には「このまま萎んで終わるのか ハラハラ」と思いましたが、終わりの読めない展開のままラストへ。こうなるだろうという予想を裏切りながら、12巻を一気に読ませる漫画だと思います。

骨の国という巨大な機構を支える勢力、主人公の力の源泉(眼帯)など、旧文明との関係は解かれないままでしたが、冒険譚というよりは、人間の内面を抉る物語だったのかなと思います。

プリズムのように読者が放つ光によって、この漫画が持つ意味も変わってくるのでしょう。

登場人物たちが勝手に動き出すとよく言いますが、最初からこういう終わり方を目指していたのか、登場人物たちが途中で動き出した結果なのか、とても興味深いです。

魅力的な登場人物が多いだけに、スピンオフとかアナザーストーリーとか、いつか読んでみたいですね(裏テンプ大好きです)。

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