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シアトル・サウンダーズの「もったいなすぎる」クラブ・ワールドカップからの敗退

シアトル・サウンダーズFCは、わずか1ヶ月間のプレシーズンのトレーニングと2試合の練習試合を戦っただけで、2022 FIFAクラブ・ワールドカップに臨んだ時点で、運に身を任せていた部分も少なくなかっただろう。

彼らはこのような状況からコンディションに課題を抱えていたが、エジプト・プレミアリーグのアル・アハリに、大会の2回戦で1-0で敗退したことに対する痛みを和らげてくれる要素とはならなかった。唯一もの慰めとなったのは、シアトルが2022 Concacafチャンピオンズリーグを制し、MLS史上最初のクラブ・ワールドカップ参戦チームになったことくらいだろう。

「なんとも言えない気持ちだ。みんな悲しいし、がっかりしている」と、FWジョーダン・モリスはモロッコのタンジェでの試合後レポーター陣に話した。「あまりこのようなチャンスは無いから、活かしたかった。勝って次に進みたかった。」

この敗退をさらに悔しくしたのが、あと少しで延長戦へと突入する88分に、アル・アハリのモハメド・アフシャが放ったシュートがDFアレックス・ロルダンに当たり、ディフレクションがGKステファン・フレイの壁を破り、ゴールとなったことだろう。中盤のダニー・レイヴァがボールを失い、アフシャの最初のシュートがクロスバーに当たった跳ね返りをやられた場面だった。

「もちろん、ここまできてこの結果で終えてしまったのは悔しい」と、モリスは加えた。「我々はプレシーズンたくさん準備をしてきたし、彼らもいいチームだったが、あのようなゴールで負けてしまうのは辛い。」

サウンダーズのブライアン・シュメツァー監督は試合を「互角の戦い」と評しチームを称えたが、小さなミスが続いたことを悔しがった。

「こういう試合もたまにはある。」シーズン真っ只中で、リーグ15戦無敗中のアル・アハリと対戦したシュメツァー監督は話した。

「我々はほんの小さなミスをした。ピッチの危険なエリアでボールを相手に渡してしまった。シュートを打たれ、1度はクロスバーに当たって跳ね返ったボールをクリアするチャンスはあった。しかし、相手がシュートを放ち、アレックスが止めようとしたものの、ゴールネットに突き刺さった。全ての選手が必死に戦っていたので、非常に悔しいし、不運だ。」

これでシアトルの北アフリカへの旅は終了し、UEFAチャンピオンズリーグ王者のレアル・マドリーとの対戦の機会を失ってしまった。反対に、ラ・リーガの象徴と対戦するアル・アハリは3大会連続の準決勝進出となった。

「これは機会損失だ」と、フレイは言う。「ここにこれて非常に嬉しかったが、参加者で終わりたくはなかった。ここまで来るためにたくさん努力しったが、今後このような機会はなかなか無いから、もったいなかったと思う。

「悲しみや、怒りがロッカールームでは入り混じっている。ただ、そこでで留めておくべきだろう。」

ジョアン・パウロの復帰

クラブ・ワールドカップから敗退した今、サウンダーズの次なる目標は2023 MLSレギュラーシーズン、コロラド・ラピッズと2月26日に行われるホーム開幕戦だろう。

2023シーズンに彼らが期待できることの一つは2021ランドン・ドノヴァンMLS MVPを獲得したジョアン・パウロの復帰だろう。CWCの試合で復帰した彼にとって、昨年5月にリーガMXのプーマスUNAMとのCCL決勝セカンドレグで前十字靭帯を損傷して以来の公式戦出場となった。

「彼のクオリティや、違いを生み出すことのできる部分が明らかに示されただろう。」と、モリスは評する。「彼の復帰はチームにとっていいことでしか無いだろう。」

シュメツァー監督も彼を高評価し、更には、試合にもっと早い段階で投入しなかったことを後悔したとのコメントも残した。「彼を少し早く投入すればよかったと思う。彼が試合に入ってから、ものすごく効果的に働いてくれた。次へのいい教訓となるだろう。」

残念な結果に終わったものの、シアトルの選手の大半は健康な状態でアメリカの地に戻った。シュメツァー監督は中盤のクリスチャン・ロルダンが軽い腰の怪我をプレシーズンで負ったとだけコメントしている。

「選手たちはとても意志が固いように見える。」シュメツァー監督は語った。「彼らは、こういう結果もあることは理解しているし、シーズンに悪影響を及ぼしたいとも思っていない。次の目標もはっきりしている。」

フレイもさらに付け加えたー「帰ってここから立て直さないといけない。逆戻りして、二の舞をふむことは決して許されない。」

(原文:https://www.mlssoccer.com/news/seattle-sounders-rue-missed-opportunity-of-club-world-cup-exit

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