不動産取引で大騒ぎを起こした件
葉山に土地を購入した
自宅サロン兼歯科診療室を作るために動いていたところ、秋のはじめに葉山の土地を見つけ検討することになった。
がしかし、ゆっくり吟味することもできずに物凄く慌てての契約となってしまい……
巨額の金、子どもたちのイベント、心身絶不調の末、値引き交渉の機会もなく契約に至ったことに精神的ショックを受け、更に売主に失礼な思いをさせながら、自分自身もとても悔やまれる経験をした。
(この時は、私の気持ちをアドバイザーから「当然よ」と受け止めてもらい、「自分にとって良い金の縁にするように」「不動産売買には【大人のやり方】がある」と教えてもらった)
その後、土地の草刈りが行われ、測量も実施された。
そして住宅会社から告げられた……
測量後に分かった問題がいくつかあった
頭の中では、引っ越しは夢で終わったように感じた。
その他、実際に立ち入って説明を受けると、事前に手を付けないといけない箇所も明確に挙がってきた。
…………
それって隠された瑕疵(かし)なんだから、もっと強気になりなさい!
そんなことで複雑な心境となり、改めてアドバイザーに相談した。彼女は宅検を持ち、人生経験が豊富である。
「あなたねぇ、それって隠れた瑕疵ってことなのよ?私も経験あるから分かるけど、契約書を確認してよ。
【現況】の受け渡し??
【なお、新たに状況が変わった際には、この場限りではない】とか備考に書いてないの?
あなたの話しを聞いてると、全部売主に有利で買主に不利な内容ばかりなのよ!
弁護士に相談しないと!
弱気じゃだめよ!お金を払う買主なんだから、1番偉いの!もっと強気で!
契約の時はまったくの素人だから分からなかったけれど、新たにこんなに問題が出て、これじゃあ建てられません!困ります!!って伝えなきゃ」
沢山のアドバイスを頂戴したが、弁護士⁉️
なんてハードル高い💦
限られた時間の中で専門家への相談
けれど、私にはちょうど、祖父が繋いでくれた頼れる弁護士の知人が居た。
祖父の相続で購入する土地である、これも縁のひとつだ!
すぐに弁護士の知人にLINEした。
しかし、返信はなかった。多忙なのだろう。
悶々とする間に、アドバイザーが一流不動産の方を繋いでくれた。
「直接契約書を見ていないので確実ではないけれど、、」
と電話口で言いながら、落語家風の不動産の男性は、私の手元にある契約書を覗いて見ているかのように言い当て、内容を確認していった。
やはり、【問題あり】のようだ。
「このような契約書は、不誠実に感じられますね。自分ならお客様にこのような契約はしません」
その言葉に、不動産に対する悔しさが正当化された気持ちで報われた。
その男性は、すぐに私のアドバイザーに報告してくれ、アドバイザーと改めて電話で話した。
「やっぱりねぇ、ハメられてるわよ。あなた良いカモにされて。悔しいわ!不動産にどうしてくれるの、って言ってやりたい💢」
そんな時、返信の無かった祖父の知人の弁護士さんから返信がきた
台湾に行っていたそうだ。
紹介された台湾語の記事を翻訳してみると、祖父が幼少の頃過ごしたと思われる地への訪問の写真も掲載されていた。
土地の縁とは、不思議だ……
今はたまったメールや仕事に追われているそうだが、とても心配してくれた。
当然だが、すでに契約書にサインしているのでどうこうするにはとても難しい問題である。
電話で話すような案件ではないし、本来なら、最初からこちら側に親しい不動産に仲介できていたら良かったとのこと。
お客様コールセンターを利用することに
正直もう全然時間がなかった。
決済、引き渡し日まで残り数日、どうすればいいのか?
「とにかく煩い客だって思わせないと!あなたね、できれば⚪︎⚪︎して欲しいんですぅ〜なんて言ってたらダメなんだってば!そうだ!私がコールセンターに話してあげる!」
そしてアドバイザーは、相談窓口でガンガン伝えてくれた。なんて伝え上手なんだろう。
契約書の落ち度まで、導きだしてしまった!
不動産の中でしっかり契約書の内容をジャッジすること、そしてこれから発生する負担などは、全額売主負担、または売主と買主の協議で行なう、ということが当然だと。
ひとり決済に向かう
前日、不動産から連絡があり、決済時には最初に私から話しをすることになった。
訴えるポイントをまとめ、主人に確認し、それで良いと背中を押してもらって、決済の場へ向かった。
本当なら、気持ち良く笑顔のやり取りがしたかったのに……
強気の口調で、用意した原稿を読みあげた。
売主も買主も、気持ち良い取引きができるように誠意ある対応を!という思いで……
しかし、所詮は決済直前に大騒ぎした世間知らずの失礼で幼稚な女を披露しまったようだ。【大人のやり方】というものに完全に失敗した。
不動産はもちろん自分達の非を認めない。契約書の内容は問題ないと言われると、私には争う言葉が出ない。
売主だって不動産を信頼して、良い買主を紹介して欲しかったのに、前回に引き続き今回までこんな【大人らしくないやり方(と実際指摘されてしまった)】で騒がれて、お怒りである(ごもっともで申し訳ない)。
誰にとっても後味悪い取引きとなってしまった。
それでも本当にその土地が欲しいのか?
どうしてもそこを買うのは、家族のためである。土地探しに限界が来ていた主人、何より子ども達の時間は待ってくれない。
家族の夢のためを思ったら、私は我慢するしかない。
今回の目的は、不動産への不満を伝えることであった。そして、最低限の【隠れた瑕疵】への対応は行なってくれることになった。
なので、電話口から主人も購入の旨を確認し、そのまま引き渡しと決済の手続きを行なった。
とても疲れていた。
もう、この問題にこれ以上は動けや騒げやと言われても、私は頑張れない。
アドバイザーに報告すると、慰めてくれた。
たくさん励ましてくれたと思う。
もし私がその場にいたら、とんでも無く荒らしてしまってたわ、とも笑っていた。
【大人のやり方】を私が使いこなすにはいきなりの大舞台で無理があった。だけど、この状況でなければ経験しなかっただろう。
最初が最悪なので、あとはプラスを積み重ねていきたい。
それから半月ほど経って……
いつでも頭の中はあの騒動が繰り返されている。寝ても醒めても、モヤモヤ考え込んでしまう。
以前から土地探しに協力してくれていた仲良しのおばあちゃんにも報告して、時折励ましてもらっていた。
そして数日前のこと。
「奥さん、あのね、私ずっと考えてたんだけど、奥さんなら大丈夫よ!」
赤子と朝の散歩をしている時、眩しい光の中で道を掃除しながらおばあちゃんが言ってくれた。
「奥さんね、本当に気遣いが良くできるの。
人間なんだから上手く通じ合えない相手もいるわ。土地も変わるんだもの、辛いけど最初は我慢なさい。家族のためにあなたが買ったんだから、あなたは我慢するの。
だけど、きっと周りは分かってくれる!私がそう思うんだから間違いないわ。
【考えすぎない!】で【無になって!】、そして【構えすぎないの!】」
この言葉が1番効果的であった。
【考えすぎない】
【無になって】
【構えすぎない】
悪夢のようにリピートされる脳内の現場が、目が醒めても現実である悪夢。
ならばあえて【無】を作ろう。
「時間が経てばなんとかなるから」
と言ったのは、主人。
私が決済から1週間して、ようやく主人に土地の話しをできた時、
主人は私が話し出すまで待っていたと言った。
「時間が経てばなんとかなるから」
大切な人を失った時のように……
今回の出来事は、それくらい私には深刻であった。
だから、時間が経つまで、悪夢のような回想の時には【無】を作ろう。
支えてくれる人たちがいる。
【無】から【夢】を描いて重ねていこう!
食問題、環境問題を改善し、子ども達に明るい未来を提供したいと思います。未熟ですがその為の発信ですので、現時点で投稿を有料にするつもりはありません。もしサポートいただけるのであれば夢の実現に全力で活かさせていただきます。