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新生活に向け、独自のホールスクールを体験した(前編)

(写真は、港の見える丘公園にて)

引越しの決めてともなった【死んだサカナの目をして学校に通う小1長男】、実際には死んだサカナの目を布で覆い、私に引っ張られて登校したのであるが…


引越し先の割と近くの地区に、素敵な知人がおり、面白い学校情報を提供してくれた。

【旅、海、自炊、お店】
そんな我が家の好みに合ったキーワードをもつホールスクールであり、先日長男を連れて体験に参加してきた。



「え…ここが学校⁉️」


朝早く、駅まで主人が呼んでくれたタクシーに乗り込み向かったものの、電車は人身事故トラブルでダイヤが乱れていた。
事前に遅刻や早退の可能性がある旨を伝えていたので、焦ることなく向かえたものの、異空間に訪れるドキドキの私たち。
着いた場所をみて長男は目を丸くした。

「え…ここが学校⁉️」


コンビニ程度のこじんまりした色鮮やかな校舎。

体験担当の可愛い先生に案内してもらい、朝礼の輪に近づく。

全学年で10数名、司会をしていた5年生の女の子が長男に気づき、輪の中に誘導され長男もちょこんと座らせてもらった。

そのまま全体自己紹介の流れに。
ジャンケンなどはない。司会の子の判断で伝える内容を決め、学年ごとに行なうことになった。

ひとりひとりが自由であり、集団である。まるで部族や集落のような。

「体験の子もできる?」
そんな誘導に従い、長男も緊張していたが抵抗なく自己紹介をした。

「(長男)です。好きなことは竹です」


竹か!

竹を切って、武器にしたり食器にするのが夢なのだ。そういうことを、引越ししたら海や庭でするつもりであった。


朝礼が終わり、午前中の活動が始まった。


この学校の主な活動の、【旅、海】である。

長男は5年生の男の子とバディを組むことになった。軽くて、気さくで、褒め上手!
長男の荷物をチェックし、褒めながら、中身を軽くし、足りないものは貸してくれた。

校舎を出ると、最初は気が付かなかったが、薪や竹が置いてあった。

「竹だ!」

竹を切って色々作りたい夢があることをバディに伝えると、「ああ、それ、できるよ」とサラッと教えてくれた。

そのまま子ども達は、海に向かって旅に出た。


説明会、そして座談会


彼らの姿を見送ると、今度は保護者の集まりが始まっていることを伝えられた。
外階段をギシギシと2階へ上がり、ドアをあける。小さな校舎に2階はひと部屋。そこで先生、卒業生や在校生の保護者、そして見学の保護者たちが既に座談を始めていた。

数名は椅子の上でアグラをかいている。
体験の保護者が、これまでのフリースクールの苦労話しをし、みんな熱くリアクションしていた。

私も何故ここに来たのか、それなりに色々な話しをし、今後引っ越すことも含め歓迎してもらえた。


この学校のプログラムに【勉強】はほとんどない。そのことについても熱い話題が繰り広げられていた。


公立の学校に入れば授業や宿題ばかりである。だけど、それで本人が勉強を身につけて役立てるのか?

この学校は、旅活動や、お店をしたり、ちょっとした生活の中で、勉強を活用していく。

足りない部分も出るが、それは常に課題にし、対策を練ったり、卒業後に中学で補う。

それより、さまざまな経験をしてきた講師たちが50人程いて、困った時に助けてくれる存在が充実している。

*学校教育に疑問を感じる我が家にとって
今まで模索しても得られなかった場が
普通にここに存在していた*


数年前のマスク事情についての話題に


「お父さんは質問ない?」
ずっと無口だった体験保護者の父に、先生が尋ねた。
苦い表情で口をあけた無口の父は、「あの…棚の上にある山積みのマスクは?」と顔をしかめて呟いた。

私の角度からは死角であったが、確かにマスクが山積みであった。
そして、数年前の話題へ……


「あの頃は、さまざまな立場の家庭があり、マスクをどうするか、色々話し合った。
もちろん保護者の意見も聞き、子ども達で沢山話した。
で、結局結論はでなかった!

だから、必要な子はして、必要でない子はしなくて、お互いそれで責め合わない。ただ、みんなでバスに乗る時や、給食当番の時はする。
自由だけど、集団であることだからそのような対応にした」


*なんてこった
あんなに園に物申すのに疲弊してきた苦労が
社会に対してモヤモヤしてきたことが
当たり前の対応をされてきたのか!*


「控えめに言ってもサイコーです♡」


保護者の会が終わり、まだ時間があったので、私はフラフラ散歩していた。

気になっていた近くの八百屋さんは、すでに完売していた。

そうだ、今のうちに、ここを教えてくれた彼女に連絡しておこう!


一気に書いて送った報告LINE


送信して、スマホの画面から目を離すと、旅帰りの集団が遠くに見えた。


集団から遅れて帰っている長男チーム


果たして長男は、この学校が気にいるのか?

次回に続きます♡

食問題、環境問題を改善し、子ども達に明るい未来を提供したいと思います。未熟ですがその為の発信ですので、現時点で投稿を有料にするつもりはありません。もしサポートいただけるのであれば夢の実現に全力で活かさせていただきます。