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髪質改善系メニューが増えすぎてどこで何をしたらいいか迷子になった人の為のまとめ記事。

髪質改善って何?

髪質改善っていつからあるの?

2022年現在、サロンでは数多く髪質改善メニューが存在して各メーカーもこぞって製品化している状態。始めは特許だけ保有して自社では製品化していなかった大手メーカーも中小メーカーが髪質改善市場を開拓して拡大した為自社でも製品化して市場を奪いにきている、まさに髪質改善の戦国時代。

髪質改善のメリット。

文字通り髪質(髪の状態)を改善(より良い状態にする)する事が目的でできた名前。より良い状態とは艶のある髪を造るという事です。
艶の出る形状とはこんな状態のことです。

  • 髪の表面が整っている(キューティクルが綺麗)

  • 髪の断面が空豆型ではなく円型である状態。

艶髪にはこの2つが必須の条件です。
凸凹な表面の髪に艶を出しても乱反射を起こして艶が見えません。
それにはキューティクルがケバだった剥がれたりしている状態ではなく整ってないといけません。
髪の形状もくせ毛は髪が生える過程や毛根の形状の影響で髪の断面が空豆型のように歪んで乱反射を起こします。
綺麗な円型にする事がベストです。

艶髪を作るには髪の形状を綺麗な円柱にして髪の表面を整える事が大切で、髪質改善はそれを手に入れるための存在です。

髪質改善のデメリット。

ほとんどの場合は艶髪になるのですが、髪質改善のデメリットは現時点ではかなり種類が多い状態です。


まず髪質改善にはここでまとめるだけでも4系統あり11種類も存在します。
11種類あるメニューの中からお店によってオリジナルのメニューがあったりと、お客様自身がご自身でどのメニューが自分の髪質に合うかなんて絶対にわかりません。


技術者の髪質改善スキルが分からない。
髪質改善によっては枝毛や断毛など取り返しのつかない状態になるケースがあります。
数多い髪質改善の中で担当のスタイリストが何のプロなのか、得意なのかが施術が終わってから出ないと分からない。
1回の施術が成功しても2度、3度繰り返した時にパサツキが出たなど気に入っても毎回施術できないことも。


担当のスタイリストさんに気になる髪質改善を聞いてもよく把握していない事がある。
髪質改善には11種類あり、さらにサロンで独自の使用方法を編み出したオリジナルの名前のものもあります。
逆に把握する事が絶対無理とも言えるのでは無いでしょうか?
自分にあった髪質改善に出会わなければ施術を受けたけど効果を感じ無いということや、最初は良かったけど3日も持続しなかったという事が起きたりする事があります。

髪質改善をまとめると見える。

ここでは把握できないくらいの髪質改善のメニューの量を並べてみても、どれが髪質改善なのか、もしくは髪質改善では無いのか個人的見解以外では判断できません。
ではこんな風に考えてみてはいかがでしょう?
ヘアカラーというカテゴリーにヘナやマニキュアがある。
パーマというカテゴリーにデジパやストレートがある。
このように考えるとこうも考えられませんか?
髪質改善というカテゴリーに11種類以上の髪質を艶の出やすい状態に改善するメニューが入っていると考えます。
このようにまとめると髪質改善の全体像が見えるのでは無いでしょうか。

髪質改善ストレート系

アルカリ系

アルカリ剤と還元剤を使用した薬剤を使用。
歴史は長く国内外で主流の縮毛矯正方法。
クセの強い場合や硬毛の場合などアルカリ系でない施術が難しい髪質の方には必要なメニュー。

酸性系

アルカリ剤を使わない還元剤を使用した薬剤を使用。
メリットでメリットが明確な長年使われている還元剤を使用した縮毛矯正。
アルカリに頼らなくても良いクセの強さや、ハイダメージ部分でアルカリの使用が難しい髪質に必要なメニュー。

エステル系

スピエラやGMTを使用した酸性系と同じくする薬剤。
仕上がりが柔らかく強アルカリ性になると酸性時よりも還元力がなくなるタイプも存在ある。
酸性でダメージ毛に使用できるから弱い還元力と考えがちだが、還元力はあるので要注意。

酸熱トリートメント系

まだまだ発展途上のジャンルでどんどん仕上がりが良くなっています。濃度によってダメージが出たり使用用途をまだ深めないといけない段階ですが、パーマとの相性はよく無い事が多い髪質改善市場を拡大した立役者メニュー

グリオキシル酸

アイロンで水分を抜くことでメチレン架橋、イミン結合、水素結合の結合を作り髪がストレートの状態を記憶させるメニューです。
3種類で1番髪質改善のパワーが強く、持続します。
ダメージ毛には濃度が濃いいと手触りが悪くなる事もあります。

レブリン酸

アイロンで水分を抜くことでイミン結合、水素結合の結合を作り髪がストレートの状態を記憶させるメニューです。
3種類で2番目の髪質改善のパワーで2番目の持続力です。

グリコール酸

アイロンで水分を抜くことでイミン結合、水素結合の結合を作り髪がストレートの状態を記憶させるメニューです。
3種類で1番髪質改善のパワーもなく持続も弱いです。
理由はグリオキシル酸とレブリン酸は2つ手を繋ぐ架橋効果を作りますが、グリコール酸は1つ手を繋ぐ架橋効果なので弱いということ。

コンプレックス系

STEPトリートメント系

歴史は長く2浴式から4浴式、さらにはホームケアまでセットになっているものもあるサロンで施術するシステムトリートメントです。

化学反応を利用して擬似キューティクルを作ることに着目したトリートメントで20年以上の歴史があり、サロントリートメントの市場を支えてきたメニューです。
髪の水分バランスや油分バランスを整えてることでまとまりをよくしたり静電気を防ぐ機能があったりします。

高機能系

トリートメントとしての売りを確立した高機能処理剤を含めた集中トリートメントメニューです。

アミノ酸系

毛髪のダメージ部分にPPTやアミノ酸、タンパク質などを使用して分子構造の小さいものから施術することでダメージホールを埋めていくメニューです。加温することで効果を出すタイプもあります。

疎水系

擬似キューティクル系の成分をダメージを受けて親水性になった部分に使用することで疎水性の壁ができて水分保持をしやすくします。ですが、すぐに剥がれるものが多いので剥がれると時にキューティクルも一緒に剥がす危険がある。長く持続するという意味ではヘナの成分も有効。補修成分だけ使用すれば着色も気にしなくていい。

耐熱系

ミルスタイルやエルカラクトンのように熱に反応して変質することでダメージホールを埋めることのできる成分があります。
縮毛矯正や、デジタルパーマなどホット系やホームケアではアイロンセットを毎日する方には必須の耐熱トリートメントです。

無害化系

カラーやパーマには残留する未反応の残留成分があります。有名はジアミンをはじめとするアレルギー物質。
酸化物質が残留することで継続した酸化が細胞の劣化を進めてしまいあろうことかヘアカラーで白髪が増えるリスクが増えるなどさまざま。
そんな保必要な成分を無害化する機能がついたトリートメントです。

良いとこ取りの髪質改善とは。

まず髪の形状を髪質改善

髪の形状が歪であったり、キューティクルの形状が整っていなければ光の反射が乱反射して仕上がりがマットになります。
まずは髪の形状が円柱で綺麗に反射して艶髪になれる形状にすることが大切です。

パーマカラーの施術と同時に髪質改善

パーマをするお客様にはパーマと相性の悪い髪質改善はお勧め出来ません。
髪質改善で髪を綺麗にしたいのにヘアカラーやパーマで激しいダメージを与える施術も考えないといけません。

お客様にあった髪質改善を選んだ後、パーマやカラーを施術する場合ダメージを最小限に抑えることと同じように大切なのは未反応の残留成分を無害化することです。
こうすることで髪質改善で綺麗になった髪の継続するダメージを軽減する事ができます。

ホームケアが1番大切。

髪質改善はサロンで施術するメニューです。
月に1回施術しても年間12回です。
ホームケアは360日あるので30倍違うんです。
ホームケアが効果高いと確実に毎日の艶髪を継続させることができます。
人によっては3日で効果がなくなる髪質改善は、やはり毎日のケアが1番大切です。



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