見出し画像

ヘアカラーの不都合な真実8

残留アルカリの継続する髪のダメージ

アルカリは何のために入っているのか。

多くのヘアカラーやパーマでは必要なアルカリ。一体何のために入ってるのでしょうか?

サロンでは日常のように使われているアルカリの存在。

タンパク質を溶かして薬剤の浸透を良くする目的で配合してあります。

溶かす?膨潤じゃないの?と感じた方も多いかと思うのですが、タンパク質を溶かすと水分が浸透しやすくなります。膨潤というのは髪が水分を吸収することによって膨らむことを言います。

より早く膨潤させるためにはアルカリの作用は必要ですが、長時間起きすぎることはキューティクルに致命的なダメージを与えることになります。
特に強アルカリだとランチオニン結合を作ってしまいます。
この結合はパーマ、カラーをする時に施術をしにくさせる最悪の結合です。

アルカリの継続するダメージとは。

アルカリによってキューティクルに致命的なダメージが出る。
そんなのわかるの?

それを検証してきました。

こんなこともあろうかと電子顕微鏡で表面の凹凸を調べててきました。

毛髪実験体の条件はブリーチとオキシの割合1:1でアルカリの強い状態で試験しました。ブリーチした毛髪に対して、アルカリ除去やオキシ除去などCYURUNで研究している製品で保護したものとしなかったものでの比較検証です。

こちらをどうぞ⬇︎

CYURUN で残留除去処理した試験結果。

ブリーチと処理剤を使用した状態。

ブリーチのみで処理していない状態。

処理剤の使用で分かる検証結果

見て分かるように右の写真はキューティクルがアルカリによって溶けてなくなっているのです。
アルカリによってキューティクルが開くと言いますが、実際は溶かしているのです。

適正な時間を放置しないとキューティクルを守る事ができません。
キューティクルは毛髪の外側で1番硬く髪の保護の役割があります。
そんなキューティクルがなくなるとどうなるのか。

白髪リスクどころではなく枝毛のに。

タンパク質を溶かすアルカリの恐怖。

アルカリとオキシの激しい化学反応で頭皮につくと細胞内に活性酸素が多く発生するはずです。
活性酸素は白髪リスクがあることは以前から説明していますが、そんな未来の話よりも深刻なのが枝毛問題です。
キューティクルがなくなると確実に枝毛になります。
髪は繊維状になっています。それをキューティクルで巻いているのでなくなると解けてしまいます。
なので枝毛は繊維状に裂けていくのです。

残留アルカリの残存期間とは。

残留アルカリはどのくらいで残留して髪にダメージを与えるのか。

ヘアカラーは2週間から3週間。

パーマは1週間から10日。

カラーのレベルやパーマ剤の強さによって違うということですが、こんなに長い間残ると言われています。

毎日髪が溶ける環境への対策

毎日アルカリによって髪が溶ける環境にあります。
髪の毛へのダメージはどうなるでしょうか?

もちろんホームケアで弱酸性シャンプーなどの対策はできるかもしれませんが、サロンで残留成分を無害化していただくようにしなければ一般の人では手に負えません。

サロンの施術で未反応の残留を無害化することで毛髪のダメージも軽減できてスタイル提案の幅も広がるはずです。

BACK

NEXT

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?