見出し画像

【酒飲編Vol.18】マルスウイスキー 越百

Spec

本坊酒造 マルスウイスキー 越百
ブレンデッドモルト
43.0%

評価

美味しさ:5.5/10
お気に入り度:6.5/10
総評:6/10

ノート

◯香り
柿や枇杷のような、やや変わり種なフルーティさ。若干ケミカル。木の香りとバニラが見え隠れする。
◯味
柔らかい甘さ。スパイス、ビスケット、チョコ、スモーク、カラメルと移り変わっていく。
◯ボディ
ミディアムだが若干ルーズ。
◯フィニッシュ
弱いが中程度に伸びる。土のようなピートとカラメル混じりの木香が薄〜く伸びて行く。

モルテージって何やねん。

コメント

君は小宇宙を感じた事はあるか!?
でお馴染みではありませんが、越百です。折角主人公達の小宇宙を目覚めさせたのに後発のアマハ・・・黄金聖闘士に全てのお株を取られた白銀聖闘士のようなポジションに甘んじている彼です(そこまで言うか)。
酒飲編Vol.0で話した通り、長野のスプリングバンクさんでは色んなビックリモルトを頂いた訳ですが、実は駒ヶ岳という銘柄の認知もそのうちの一つ。長野県のバー限定ボトルの駒ヶ岳レッドワインカスクを頂いたのだがそれはもう途轍もなく美味かったのだ。当然の如く駒ヶ岳の一般流通品が気になったので、後日駒ヶ岳2022とこの越百を入手したという経緯がある。

駒ヶ岳という銘柄、個人的にはジャパニーズの中では頭1つ抜けた存在だと感じている。今回レビューする越百はモルトのエントリー的な立ち位置だが、フルーティさ、ウッディさ、ボディ、刺激、熟成感、どれを取っても絶妙な中庸感がある。かつスコッチのような癖もピートから感じ取れ、逆にスコッチとは若干異なるニュアンスのフルーツも感じ取れたりするスグレモノ。若干水っぽい所や全体的に香味が中途半端なのは否定しないが、だからこそ肩肘張る事なく飲めるし、「ウィスキー、コレで良いじゃん!」って思わせてくれる1本。それでいて価格も4000円程度と、スコッチの10年物と同等の値段帯でリリースされているし、同等のクオリティを保てている。入手性も悪くない。少なくとも、自分が所有or経験してきたジャパニーズ-余市、白州、山崎、十年明(三郎丸は別物として考える)、イチローズ、厚岸らの中では最もマトモで順当に美味い。キッチリ特徴もある。
ジャパニーズ全般の法外な価格に対して、所有しても良いかと思える確固たる個性を持っているのは前述の中では正直厚岸ぐらい。しかし駒ヶ岳はそんなバブルもどこ吹く風、4000円クラスの越百と9000円クラスの駒ヶ岳年度別リミテッドエディションとほんの僅かな不定期リリースだけで淡々と回している。もう立ってる土俵が全然違うのである。素晴らしい事だと思う。

・・・まぁ上記のレビューから、かなりお気に入りのボトル/銘柄である事が伝わった事でしょう笑
1つ弱点を挙げるとするなら・・・ネーミングセンスが・・・・・
「モルテージ」って・・・「越百“コスモ”」って・・・・・(苦笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?