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【酒飲編Vol.55】カリラ 12年

Spec

カリラ 12年
43.0%

評価

美味しさ:7.5/10
お気に入り度:7.5/10
総評:7.5/10

ノート

◯香り
ローストした木の甘い香りに煤っぽい煙と若干のヨードが乗る。マンゴー辺りの黄色いフルーツも感じるが、この果実感は序盤から余韻まで常にうっすら存在し続けている。
◯味
モルトシロップ。ベースは甘いモルト味だが、焦げっぽい苦味や海っぽい塩味、スパイシーさが折り重なる。中盤以降はローストしたカカオのような感触。
◯ボディ
ミディアムややライト寄り。もっと重くても良さそうな雰囲気がある。無理くりボディを削った?ような印象。
◯フィニッシュ
中程度〜長め。ピートスモークヨード香付き。終盤にかけて感じたローストカカオも健在。

コメント

本ボトル購入当時はまだラガヴーリン16年の一時的な超高騰が起きる前で、コレ買うならラガ買うよ・・・となっていたが、同時期に購入したダンベーガン・アイラの原酒正体探しの一環で入手する流れに。
そんなカリラ12年だが、今やアレもコレも高騰している中でまだ良心的な価格を死守している有難いスタンダードボトルとなった。。
 
味わいだが、基本的な方向性は姉妹蒸留所のラガヴーリンに近く、ラガ同様スモーキーさをより美味しく肉付けするような香味構成を感じる1本。が、16年のキャラクターではなく8年や12年CSに近い印象。更にそこから雑味や香りの複雑さを削いでフルーツ寄りに仕上げたような印象。
真面目に飲んだ場合、正直ラガヴーリンからの引き算しか感じないため、基本カリラを選ぶ理由はあまり無いのだが、自分の好み的にはラガ同様かなり理想的な香味構成をしているため、ラガの相対的高騰が進むにつれ自分の中の相対評価が上がっていった珍しいパターン。
自分の中では、ラガヴーリンの代役として楽しむ事が出来る、それも手軽なモルトは大変に価値のある事だと感じている。なので全体的な評価はかなり高め。
 
そんな訳で、今日ではラガヴーリンを飲む程気合が入っていないけど、なんとなくそういう気分な日に飲む1杯としてこちらもちまちま飲み続けている。
 
・・・余談だが、最初に挙げたダンベーガン・アイラは間違いなくカリラだと思う。(カリラ12年の廉価縮小版って感じではあったけど結構気に入って飲んでいたなぁ)


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