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【酒飲編Vol.53】オールドパティキュラー ミッドナイト グレンロセス 2004

Spec

オールドパティキュラー ミッドナイト グレンロセス 2004
シェリーバット
カスクNo.DL17173
48.4%

評価

美味しさ:8/10
お気に入り度:7.5/10
総評:7.5/10

ノート

◯香り
ややみたらし風味の黒糖、干し葡萄。わかりやすく癖の無いシェリーノート。
◯味
ピリピリとした辛みを伴う焼き菓子やナッツ。ややダシ感も。中盤はコーヒーやチョコレートの風味。苦味を残しフィニッシュへ。酒質はスパイシーだが樽の影響から甘みやボディがしっかり入ってる。
◯ボディ
ミディアムやや厚め。
◯フィニッシュ
中程度〜やや短め。焦がし黒糖とベリー。

コメント

比較的最近購入。
強気な価格設定やコンセプト、オールドパティキュラーにしては珍しい年数表記という所からこのミッドナイトシリーズは元々気になっていたシリーズだった。最初はベンリネスを購入予定だったが、購入を悩んでいるとある時こちらのグレンロセスがリリースされた。これまたやや強気の価格設定だったが、何となく惹かれるものがありうっかり購入(笑)
 
味の方はというと、普通に美味しいシェリーモルト。それも昔からある系統に近めの味わい。強いて言うならかなり酒質がスパイシーだが、そこを除けばヘンテコな癖も無く、強烈な味わいや余韻も無い。シェリーのシングルカスクという癖馬だらけのカテゴリの中では考えられない程穏やかな仕上がり。逆を言えばやや退屈で、ここぞと言うときの1杯ではなくゆるりと楽しむ時の1杯だなぁと感じる。
やや話が脱線するが、以前自分の酒飲ノートにダークシークレットというマッカランとハイランドパークの1:1ブレンドとされるブレンデッドモルトについて書いたことがあるが、このボトルを飲んでマッカランではなくグレンロセスではないかと思うようになった。と言うのも、ダークシークレットで感じる蜂蜜感とピート感を除けば、このグレンロセスとだいぶそっくり。マッカラン・ハイパ・ロセスいずれもエドリントンで、ダークシークレットは厳密に言うと「エドリントンの1:1」とされているモルトなので、自分の中ではきっとロセスの方だろうなぁと思っている。
 
総評としては、コスパにやや不満はあるものの、見事に素直なシングルモルト・素直なシングルカスク。珍しいと思う。
加水の妙もあるかもしれないが、ちょっと贅沢な「普通」の1本である。

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