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「仕事力とは(戦略・戦術編)」2500人と面談した採用担当が思う、就職活動⑦

前回は「戦略・戦術・実行」の実行について書きましたので、今回は「戦略・戦術」について記載したいと思います。
実行しなければ(または実行し抜かなければ)ビジネスとして形にならないので、個人レベルでは一定程度、実行ができて初めて有意義な戦略・戦術を考えることができると記載しました。
そのため、新入社員のころ、まずは「言われたことをちゃんとやる」ことを求められるわけです。これはスポーツでも何でも同じですよね。
ただし大事なのは、「何のために」やっているかを考えることが前提です!
つまり、**実行だけで終わりとするのではなく、自分の仕事が大局のなかで、「どんな意味をもっているのか」という本質が結局は大事だということです。 **ここで、改めて戦略と戦術について振り返ります。

・戦略:何をやるかを考える力(白紙に絵を描く力)
・戦術:戦略を、どうやって具体化するか、に落とし込む力

ある仕事で、戦略を戦術に落とし込む際に大事になるのが、実行できるかどうか(feasibility)です。スポーツでたとえてみると、以下のとおりです。
・戦略:来シーズンは○○リーグで優勝する
・戦術:そのために、年間全試合を○勝△敗で終えること
・実行:実際に○勝すること

○勝が絶対無理であれば、戦略・戦術を見直すしかありませんよね。逆に余裕の目標であれば上方修正も可能です。
ここが見ぬける(実行可能かどうか)と、効果的な戦略・戦術を考えることができるようになります。

よく面談していると、「自分で考えられる(=裁量権の大きいと表現されることもある)仕事がしたい」といわれますが、
**それは仕事の種類によって決まるのではなく、実行力があって初めて「考えられる」ようになるのです。 **

こう考えると、実行→戦略・戦術が必須ってよくわかりますよね。いきなり戦略・戦術を考えるのは「絵に描いた餅」になるリスクが大きいです。
じゃあ、どうやって身に付けるの?って話ですが、1つ1つの仕事の意味付け(本質を見抜き)、大局のなかでどんな戦術として機能しているのかを考える“経験”を積むしかありません。
そうすると、「所詮は経験か」と苦情が来そうですが、試合にでないとスポーツができるようにならないのと同じです。
仕事はスポーツと同じで、ルールを知っているだけでも、戦術を練るだけでも結果は出せません。
**「自ら考えて」「実行する」ことが両輪となって初めて結果が出せるわけです。 **

ここで、やっと就職活動のでよく出る自己分析との関連でお話ができますので、次回からは就職活動実践編に入っていきましょう。

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