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「就活で大事な2つの視点」2500人と面談した採用担当が思う、就職活動③

就活が贅沢だとすると、どう贅沢に取り組んでいくか

■贅沢とはバランス
前の記事の最後に、以下の2つのバランスが最も心地よいことを仕事にしたい、そのために企業を探している(就職活動をしている)。
1 生計を立てる(お金を稼ぐ)
2 面白いと思えることをやる

その意味で、就職活動は自己実現のために行なっている、ある種、"贅沢な活動"になると書きました。贅沢はバランスですよね。
例えば、生活を切り詰めて借金をして、ハイブランドのバッグを買っていたらどうでしょうか?贅沢とはとても言えないと思います。
一方、例えば、周囲の目を気にして本当は欲しいものを我慢するのも、また贅沢とは言えません。
多くの学生さんと話していると、よくこの2つがゴチャゴチャになってる事が多いです。
給料や人事制度のことを話していたと思いきや、仕事の内容や社風のことを話し始める。もちろん連動してるものでありますが、就職活動を始める前に、自分でどこまでを許容できて、どこまで許容できないのかを考えてみることをオススメします。そのためには問いを立ててみることが大事です。少しやってみましょう。

a 金銭的報酬は全く貰えなくても、自分が面白いと思うことだけをやる
b 金銭的報酬は素晴らしいが、自分がまったく面白いと思えないことをやる

どちらも正しい・間違っているわけではないですよね。価値観の問題です。そんなの当たり前と言われそうですが、自分はなぜその選択肢にしたか説明できますか?

どちらかを選べと言われて、例えばaを選んだ場合は、徹底的に、自分にとって面白いと思うことを掘り下げていけばいいですね。
一方bを選べば、とにかく金銭的報酬が最大化する選択を探してみるといいでしょう。
これは極端な例ですが、例えば次の場合はどうでしょうか。

c 金銭的報酬は希望より少し上だが、面白いと思えなそうな仕事や企業
d 金銭的報酬は希望より少し下だが、面白いと思える仕事や企業

これも意見が大きく分かれそうです。もちろん出世すれば・・ということもあるでしょうが、今段階では分からないので検討すべきパラメータとしては難しいですね。

ややこしいことを書きやがってって思う方もいるのでしょうが、

この問いを立て、検証し、自分の価値観をわかっているかどうかが、最後に企業選びで迷った場合に大きく効いてきます。

ただ、ここで現実的なこともお伝えしておきます。新卒採用活動を行なっている企業、また就職活動を経て入社したいと思いつく企業は、ほぼ間違いなく生計を立てるのに十分なお給料を払ってくれます。
企業が新卒採用を行う場合、
・来年もその先もその企業が存在していること
・未来に向けた人材投資をすること
を前提にしているからです。

実際に企業が傾くと多くの場合、新卒採用とR&D費用を絞り、その後、希望退職等をつのるという流れが多いです。

ここまでの流れをまとめると次のとおりです。
・新卒採用を通して接する企業に入ると、生きていくのに困るほどお金に困ることはない
・そのうえで、自分は金銭的報酬と面白いと思えることのどちらを大事にしていきたいか、あるいはそのバランスを考えてほしい

では、また次回。

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