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「なぜ就職活動をするのか?」2500人と面談した採用担当が思う、就職活動②

前回の続きからです。

なぜ就職活動をするのか?

前項で、内定そのものは選り好みしなければ何とかなると書きました。生計を立てる(生きるお金を稼ぐ)ためだけに就活するのであれば、内定をとることはできるということです。
少し観点を変えて見てみましょう。
もし、今、大学生が本当にお金が無かったらどうするでしょうか?親に頭を下げる人もいると思いますが(笑)、基本はアルバイトではないでしょうか。
今はバイトの時給も上がっているので、1日8時間(東京なら時給1000円程度)で、1ヶ月(22日働く)と18万円程度稼げます。つまり、生計を立てるだけなら、アルバイトを一生懸命すると大丈夫です。

では、なぜアルバイトではなく、社会にでて働くために就職活動をするのでしょうか。良く聞く理由をいくつか挙げてみます。

・今はバイトでもいいけど、将来お金稼ぎたい

・もっと大きなことがやりたい

・正社員は社会保障等がバイトとは異なる

・責任を持ちたい

簡単にまとめてみると、以下のとおりです。

今、生計を立てるためのお金はある(だから就活できる)けれど、未来(将来)のことを考えると、お金もたくさん稼ぎたいし、面白いことをやりたい。そのために所属するコミュニティ(企業)を探している。

では、次のステップに進んでみましょう。
質問は、「将来稼げたらどんなコミュニティ(企業)でどんな仕事でもいいか?」です。
・YESの場合
→就活の軸とするといいですね!!非常にシンプルです。
・NOの場合
→多くの学生がNOという回答をします。
例えば、毎日A地点からB地点まで手作業で(車でも運べるが)丸太を運ぶ仕事があり、毎月100万円貰えるとします。人の役にも立ちます(働く意味を満たす)し、お金も稼げます。
※丸太を運ぶ仕事が低俗だということが言いたいということでは全くありません。
多少お金が少なくても、やりたいことをやってたいと言う学生さんの方が多いですね。

では、更に次の質問です。
「やりたいことであれば無給でいいか?」です。
・YESの場合
→ボランティア活動も社会に貢献するという観点で素晴らしいと思いますし、僕も出来る限り参加しています。
・NOの場合
→この質問も多くの学生がNOと答えます。生計を立てるためのお金は必要だからです。

この2つの質問を通して分かることは、
働くなら、それなりにお金は稼ぎたいけど、それだけでは不満足で、モチベーションを持って自分で面白いと思えることをやっていきたい。
ということです。
つまり、多くの学生さんは、自分にとって以下の2つのバランスが最も心地よいことを仕事にしたい、そのために企業を探している(就職活動をしている)わけです。
1 生計を立てる(お金を稼ぐ)
2 面白いと思えることをやる
就職活動はやはり自己実現のために行なっている、ある種、"贅沢な活動"ということです。
実際に就職活動をしなくても死ぬことはないし、何も失うものはないわけ(傷つくことはありますが・・)です。

次の更新では、いよいよ具体的な就職活動の方法論に入りたいと思います。

2 就活が贅沢だとすると、どう贅沢に取り組んでいくか

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