見出し画像

WHO YOU ARE ベン・ホロウィッツ|経営ノート

モヤモヤしていたが、のちにスッキリして好き


企業文化に気をつけろ。なによりも文化が重要だ

そこで働いていたときにどんな気分になったかや、そこで働いたことで自分がどんな人間になったかはいつまでも残る。社員の心から離れないことがひとつあるとしたら、それはその会社特有の気質と気風だろう。物事がうまくいかないとき、その気質や気風が人々をつなぐ拠り所になる。

「WHO YOU ARE」Ben Horowitz

転職を繰り返して複数の企業(7社)・組織に所属した経験から言えることは、まさに「企業文化に気をつけろ」である。どんなに有名な企業でも、どんなに給料がいい企業でも、ベンチャー企業でも… 企業文化と、自分が何を大切にしたいか「WHO YOU ARE」が違い過ぎると地獄だ。

企業文化に正解もなければ、完璧もない。「その時、どう行動するか?」の答えが企業文化というだけだ。失敗をした人間に対して、その失敗を歓迎するか、その失敗を責め立てるか。オープンな発言をした人間に対して、耳を傾けるか、黙らせるか。どちらも "あり" なのだ。

何が最優先かを行動で示した(ルーベルチュールのテクニック.5)結果が企業文化だというだけのことである。極論、パワハラだって企業文化だ。偉大な文化があっても、偉大な企業が構築できるわけではないのはわかっている。完璧な文化が手に入らないのもわかっている。ただし個人的な経験から、うまくやれていない企業・組織は以下の3点が極端に欠けている(あるいは存在しない)。

  1. 外部からリーダーシップを取り入れる(ルーベルチュールのテクニック.4)

  2. 言行を一致させる:リーダーが率先して行動する(ルーベルチュールのテクニック.6)

  3. 倫理観をはっきりと打ち出す(ルーベルチュールのテクニック.7)


職場選びにも気をつけろ

こんな企業に属しているのであれば、今すぐ転職することを勧める。転職を希望する人は、とにかく応援したい。実際に行動に移すことがどれだけ大変かを知っているので、転職活動によって少しでも「自分がなりたい何者か」に近づいてほしいと心底思っている。転職軸はいろいろあっていい。それが生き方のなので。後悔しない転職を実現するためにも、何度も転職活動をしてきた私から一言アドバイスをするならば…

あなたの行動(行動のもとになる基準)と、より近い文化をもつ企業を見つけられれば、こんなに幸運なことはない。それを最優先に企業選びをしてみては。の一言。でも、求人票や企業HP、1時間弱の面接×2~3回で企業文化なんて分かるわけない。だから転職活動は難しい。

少なくとも、こんな(東洋の)企業には行くな!というのをベン・ホロウィッツの言葉を借りて、未来の優秀な人材に伝えたい。

失敗があだになり、責任を厳しく追及されるような文化を思い浮かべてほしい。東洋ではよく見られる文化だが、重役は自身の立場を守ることに汲々とし、どんな犠牲を払っても失敗を避けたがる。では、9割がた失敗をしそうだが、成功すれば1000倍の見返りがあるアイデアを思いついたとしよう。賭けとしてはこの上なく割のいいものであっても、失敗に罰を与えるような企業はそんなアイデアに絶対に資金を出さない。

「WHO YOU ARE」Ben Horowitz


Initiate projects on your own instead of waiting for work to be assigned.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?