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良い戦略、悪い戦略 リチャード・P・ルメルト|経営ノート

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スッキリ好き


キーワードは「うねり」

変化のうねりは、外からやってきてうねり自体を起こすことや予測することは不可能だ。とにかく過去と現在に目を凝らして、観察をすること。

数えきれないほどの変化とそれに対する調整とは毎年起きているが、その中から大きなうねりができていく兆候を読みとり、パターンを見抜き、そこに働いている原動力を理解することが必要だ。

「良い戦略、悪い戦略」Richard P. Rumelt

うねりを起こせるといったおごりや、予測できるといった思いあがりがない点が個人的に「好き」ポイント。何ができるかを考えた時に、現実的にできることは世の中で起こっていることをよく観察すること。謙虚に、そして意識をすれば、誰にでもできること。

ただ、そこから先をサラッと言っているが、「パターンを見抜き、原動力を理解すること」は簡単ではない。理屈はわかっていても、できるできないは別次元の話。


観察はすべての基本

そこで、うねりを察知するためのヒントを5つ提示してくれている。以下5つ。

  1. 固定費の増加

  2. 規制緩和

  3. 将来予測におけるバイアス

  4. 既存企業の反応

  5. 収束状態

このヒントは、少しだけ観察するポイントが絞れるので「スッキリ」ポイント。とにかく意識をして観察をすること。そうすれば、少しは「うねり」なるものが見えてくる。見えてくれば、その「うねり」に乗ればいい。観察は、すべてにおいて重要なスタートだ。観察なくして始まらない。

意識して外を観察→うねりの兆候を読み取る→パターンを見抜く→原動力を理解→変化のうねりにうまく乗る

上記のことを実践していくしかない。できなければどうなるのか?できればどうなるのか?最後にこの一文を引用する。

大きなうねりは地震のようなもので、新たな高地を作り出したり、高地だったところを平らにならしてしまったりする。そうした変化のダイナミクスは既存の競争環境を覆し、かつての競争優位を消し去り、新たな優位を生み出す。 

「良い戦略、悪い戦略」Richard P. Rumelt


At all times , challenge your-self to think creatively and find new solutions.

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