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沖縄慰霊の日、安倍首相あいさつへの違和感

2019年6月23日、沖縄全戦没者追悼式当日の首相官邸のSNSに、次のような文章がアップされた。 「沖縄戦から七十四年。沖縄における二十万人もの尊い犠牲の上に、今日、私たちが享受する平和と繁栄があります。 戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この誓いは令和の時代においても決して変わることはありません。平和で、希望に満ち溢れる新たな時代を創り上げていく。そのことに不断の努力を重ねていくことを、改めて、御霊にお誓いしました。」 Twitter https://bit.ly/2Kz

    • 映画『主戦場』を薦める理由③

      前回、日本軍「慰安婦」問題は人権の問題であり、それがこの映画『主戦場』のテーマの1つである、と書きました。 多くの女性が、騙されたり、人身売買されたり、時には暴力を受け「自分の意思に反して」日本軍の関与する施設に集められ、自由に辞めたり帰ったりすることもできず、連日多くの兵士の相手をさせられた、日本軍「慰安婦」制度というのは、言うまでもなく彼女らの人権を蹂躙するもので、現代の感覚では決して許されるものではないでしょう。 さて、2015年12月の日韓合意によって、二国間にお

      • 映画『主戦場』を薦める理由②

        日本軍「慰安婦」に関することだと、最近では、慰安婦像の設置に対する反対や日韓合意及び韓国側による破棄への動きなどの印象が強いかと思います。それ以前だと、日本政府が謝罪と補償をする必要があるかが主な争点だったのではないでしょうか。 そのため、自分も含めた多くの日本人にとって、日本軍「慰安婦」問題とは国家間の問題であって、また、戦争という過去の話だという意識もあり、ほとんど他人事のようだったと思います。 しかし、ややネタバレすると、「慰安婦」問題に関する様々な争点を扱っているこ

        • 映画『主戦場』を薦める理由①

          ちょっと前までは、全国でたった4館でしかやってなかった映画『主戦場』が、上映予定館を含めて40館を越えたようです。(個人的にはまだまだ少ないと思っていますが。) この作品では、慰安婦問題に関して右派左派とか言われる人たちの主張が展開されているのですが、そういう左右の思想などとは関係ない大多数の人たち、特に若い世代に観てもらいたいと自分は思っているのです。 そこで、そのような人たちに向けて、自分が映画『主戦場』を薦める理由を3回に分けて書いていこうと思います。 理由① まず

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