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サエからねこむらさんへ 8/9 歩み続けて『心中・恋の大和路』

観劇予定が変わってしまい、交換日記にするネタがなかったので
連続してねこむらさんに日記を書いてもらいました。
ありがとうございました!

心中・恋の大和路

今回、ドラマシティでも観劇予定だったのですが諸事情で泣く泣く断念。(オデッセイも生で見たかったよぉ)
青年館で絶対に見るぞ!と意気込み、今日まで体調が悪くならないよう、
気を付けて過ごしてきました。

当初の予定では東京千穐楽だった8月9日15:30公演が奇しくも初日となり
8月10日に11:00公演と15:30公演の2回が追加公演として実施されることになりました。
宝塚以外でもコロナにより中止になった公演は見聞きしますが、それにより、千秋楽後に追加公演が実施されるというのはあまり聞いたことがありません。
そもそも劇場のスケジュールが詰まっていて、不可能なことが多いと思いますので、今回は本当にラッキーだったなと思います。
1回でも多く幕が上がりますようにと思っていたので、今回の救済はありがたい限りです。
ってなわけで、初日を観てきました

名作はやっぱり名作だった。

心中・恋の大和路、名作だと聞いていましたし、
私は壮一帆さんが主演した版(2014年雪組)を映像で予習していて、初めに見た時も面白い!と思ったのですが
改めて生で見て、ストーリーに隙がないし、場面としてもダレるところが一切ない
再演を重ねてブラッシュアップされた結果かもしれませんが、
これぞTHE名作だなと思いました。
ちょっとしたBGMとか、観客の不安感を煽られてゾクゾクしたり。
特に一幕のはじめ、真っ暗な中飛脚たちがボンヤリ浮かび上がって、
そのあとに忠兵衛が出てくるところは、私は遠近感が掴めなくて、不思議な感覚でした。こういうのが、生で見るのと映像との違いですよね。

亀屋忠兵衛 和希そら
突撃インタビューで愛さんから「放っておけない色っぽさあるよね」と言われているのが納得。八右衛門さんもそりゃあお金貸しちゃうよ。
忠兵衛って本当に難しい役だなと思うのですが、見事に演じていたと思います。
梅川 夢白あや
あやちゃん梅川は、ちょっと若そうな感じで
この忠兵衛と梅川ってまるで、おままごとのような雰囲気。
雑に言うと、「ロミジュリ」じゃん!!
丹波屋八右衛門 凪七瑠海

はじめカチャさんが八右衛門と聞いて、ちょっと学年差があるけどどうなるのかな?と思っていたけれども、とても良かったです。
歌うお姿をしっかりは見れなかったけれど、最後の「歩き続けて」の歌詞が
生きていてほしい」の魂がこもっていて、震えました

下級生も皆お芝居が上手くて、びっくり。
シーンは少ないですけれど、少人数ゆえに目立つセリフや歌が与えられていた人も多かったんじゃないでしょうか。
このタイミングで、和物の名作に出た経験はきっと励みになるだろうなと思いました。

今回個人的にヒットだったのは妙閑千風カレンさんです。
お母さん役のカレンさんは何回も観たことがありますが、
こんなにお年寄りの役ってどうなるんだろう?と思っていたのですが、見事でした。
暗めなお話の中でもホッとできるコメディ的なエッセンスも担っていて、素晴らしかったです。

今更ですが、雪山で最後、忠兵衛とお梅が白い着物になるのって、
雪が積もって着物も白くなっているというのと、
あの世という二つを表しているんでしょうか。
舞台全体も、で始まり、で終わる、そんなところにも意味があるのではないかと思ってしまいます。

本当に観れて良かったです。
明日も無事に幕が上がりますように。

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