東京五輪2020 は、生物多様性を産む

感染症に心配のない蚊に刺されながら、薬効を確認する研究者たち。虫よけ成分の効能に期待を寄せています。

2020年、東京は世界各地から人々が寄り集まり過熱する場所となります。多くの人が集まれば、そこには人に付帯する様々な生き物もやってくることでしょう。例えば、蚊。例えば、靴底に付いた土や船底のバラスト水などに生息する微・生物たち。体毛にも潜んでいます。これは、衛生先進国であってもそうでなくても、同じです。100年後、人を含む様々な生物が帰化して日本に住んでいる。いつのころからか、多種多様な日本の「2020年東京起源説」が教科書に載るのかもしれません。

何万年も何億年も続いてきた生物混合。2050年には社会の中心となった人たちや生物のルーツを国旗として連ねれば、立派な万国旗が現れることでしょう。

気がかりなのは、熱にうなされること。生物による感染で高熱にさらされることや、人の価値観の違いにより熱狂やら対立やらにさらされること。どうやら、私たちは2020年を前に予防注射をしていた方がよさそうです。その時の熱にうなされ固有種を失ってしまうのは主客転倒。

感染をもたらすモノへは虫よけ剤、熱狂をもたらすモノ・コトには多方面の知識を。熱をもらわない、熱発してもすぐに冷める工夫。それにより、日本へあらたな価値・生命を受け入れる準備ができるはずです。

環境異変。経済低迷。さまざまな外的要因で生き難い世の中です。異変につよい固有種であり続けるために、互いに譲りあえる生き抜く環境づくりが急務です。



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