チャイニーズドリームと香港

イギリスはどう動くか。
ジョンソンさん、EU離脱以外にもコメントを入れるべきことがありそうです。民主主義にイギリスはどう向き合うのか。その思いのコメントが出るや否や。

アメリカ合衆国はどうか。貿易戦争のツールとして香港を用いようとするか。慎重に見守るか。今のところ後者。なぜなら、ツールとして用いればホットウォー化することが分かっているから。「航行の自由」作戦と近接する戦略。中国は「チャイニーズドリーム」の本気度を見せるためにも、一歩も引かないでしょう。

台湾への波及は如何に。来年1月の総選挙では、香港の影響がどうでるか。台湾海峡の緊張が再び高まろうとしている、そう本土は感じているのでしょう。

香港の緊張は、韓国へどう影響するか。8月15日光復説までは、強気の政治姿勢を見せるでしょうが、リセッション入りした世界経済の中で、日本を無視した政治はできない。故に、わかりにくいけれど軟化したメッセージを送ることになるでしょう。なぜなら、香港の民衆の動きに触発された保守派のデモが活性化する可能性があるからです、景気後退の責任は、現政権にありと。

北朝鮮はどうか。民衆の怒りが爆発するとどうなるか。香港を観察しながらあらためて脅威に感じていることでしょう。アメリカ合衆国との直接交渉を国民に見せるだけでは、キム王朝の安泰はない。緊張に次ぐ緊張を国内に強いる必要があるのでしょう。そうしなければ、軍部が暴れる可能性があります、民衆の味方として。

香港は香港だけに非ず。今、世界は香港を中心にあらゆる動きの端緒が生まれようとしています。中国も闇雲に力でねじ伏せるわけにはいかない。けれども、香港警察や民衆に死者が多数出れば、弔い合戦となり、もう、だれにも止められない。

手を出せば大やけどを負う中国共産党。それが、今の香港とみます。いずれにしても、死者が出ないことを祈りたい。後戻りできない状態だけは避けたい。日本に何ができるのか。もう一度、模索しなければと思った次第。



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