「人助け」がなくなる、未来

無報酬でお困りごとが相談できる仕組み、民生委員。幼児虐待や孤独死を間際で防いでくれる仕組みと仕掛け。これだけ(下記挿絵参照)の活動を、年間の交通費などでしかカバーできていない、これは、未来へ向けての大きな課題と捉えています。

課題解決策として、「デジタル活用とグループ支援」をあげたい。

IoTがまんべんなく普及する時代。なにかの異変を捉える電子社会ですから、その情報共有を民生委員の人々へ展開することが大切です。同時に、一人の人がなんでも抱え込まない、忙しさを分け合うグループとしての活動が欠かせません。

お互い様の世の中。消防団活動も地域の役割分担も、本業があるなしに関わらず割ける時間があれば「地域を守る・お困りごと悩み相談」にのってあげられるように、デジタル活用しながらスケジューリングして対応して行けたらと思うのです。

これからの時代、組織が個人を縛ることが少なくなります。個人はどんな時間の過ごし方をするのか、選択の幅が広がります。その時間の使い方の中に「人助け・地域を守り盛り上げる」を入れて欲しい。

「自身の時間をめんどうなことに割り振りたくない」という思いも、何かあった時に助けてくれるという「人助け」の仕組みを理解できれば、「今は、人助け」という考えになれると思うのです。

そして、助けられたら「ありがとう」を伝える。本当は、時間を割いてくれただけの報酬がある方がいい。けれど、何より先に「ありがとう、Thank you、고맙습니다、谢谢、(にっこり笑う)、・・・」があればいい。

「お互いさま」とデジタルの融合。人と人が信じあう電子社会。それが、本当に築いていくべき未来ではないかと思った次第。


「『老々支援』民生委員大忙し 負担増、なり手不足 懸念 無報酬の23万人、高齢化の影」日経新聞(下記リンク参照)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?