アベノニホン

後継者候補に悩む?安倍総理大臣。様々な蟇目鏑矢(ひきめかぶらや)を放ち、合戦の合図を方々に知らしめているようです。

競わせて共倒れになって「やっぱり安倍さん」を狙っている(笑)という解説もありますけれど、2021年9月までに次世代が現れるか、世界の動きも交えながら妄想してみます。

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「結局、『アベノニホン』になっちゃったなぁ」。

「①大胆な金融政策」「②機動的な財政政策」「③民間投資を喚起する成長戦略」のうち、①と②はジャンジャンやったけど、③が岩盤に跳ね返されて掘り進めなかったよ。既存の産業や既得権で網の目のようになった日本は、結局変えられなかったんだ。

海外ではスタートアップが盛んで、今ではアフリカ発の新しい強風が世界を引っぺがしている。裏では中国が扇を一生懸命扇いでいるんだけれど。中東でも脱石油で太陽の恩恵を経済に載せているよね。日の光が欲しいロシアがサンローションたっぷりつけて先生気取りであれこれ指示しているんだ。

インドも負けていないよ。突飛ともいえるアルゴリズムの開発が盛んで、量子コンピュータ用ソフトウェア開発では世界で抜きんでた成績を残しているね。だから、本当は世界を牛耳っているのは、論理で覇権を制したインドなんだね。世界の超大国である第二米国とは切っても切り離せないんだ。

えっ?アメリカ合衆国?あの202x年で憲法を揺るがす出来事があって、二分する論争から「アメリカ合衆国の再構築」が浮上して、憲法改正後、あたらしいアメリカ合衆国「第二アメリカ合衆国」が誕生したんだ。初代大統領は、かの俳優。そしてサポートする副大統領には、1960年代大統領だったあの一族から選ばれたんだ。アメリカらしいよね。エンターテイメント+華麗なる一族。これで、アメリカは再びまとまって、世界に類を見ない超大国を取り戻したことになったんだよ。

中国は、右肩下がりの経済から政権批判が喧しくなって、暗闘からあからさまな政争に移って、党組織が壊滅状態。大昔の群雄割拠よろしく、つぎの統領が決まらないまま、とりあえず現状維持的政策が続いているよね。5千年の歴史を紐解けば、どんな風に進んでいくのか大よそ見当はつくけどね。その余波で、朝鮮半島も波乱が起きて統一重視派と民主主義重視派と民族主義派と、北も南もぐちゃぐちゃに入り乱れて、ロシアだ中国だ日本だ米国だと影響力を示すような各団体が乱立しているよね。金委員長は一族を守るためだけに行動することになって、国も何もあったもんじゃない。

日本は、結局北方領土は帰らぬまま、ロシアへの経済協力を行って、一時期、漁獲高も上がったように見えたけど、相変わらず拿捕されるニュースが流れたりして、全然変わってないよね。ディールになっていないんじゃないかと、批判されているんだ。

東シナ海では中国の政権が力の誇示の為、挑発行為が頻繁に行われ、台湾も海峡沿いに挑発が激しくなったよね。第二アメリカ合衆国も台湾やベトナムからの要請に応じて、第七艦隊を頻繁に派遣して現状を固定すべく努力しているね。だけど、中国側の人民解放軍が政権に関係なく戦術を練るもんだから、どうにも制御が効かない状況。あぶないよね、日本も。

一番怖かったのは、中国の沿海にある原子力発電所の事故。あの2015年にあった「天津浜海新区倉庫爆発事故」になるかとおもうような事故だったよね。不幸中の幸いで放射能漏れには至らなかったけれど、九州なんかは、一時期、全民避難の検討がされたんだ。僕なんかは、タクラマカン砂漠ロプノールの原爆実験の事を思い出しちゃった。1960年代、世界が軍拡に突き進む時代のことだよ。「雨に放射能物質が混ざっている可能性があるので、外に出てはいけません」って、先生に言われたのを覚えている。

なんやかんやで、日本は不景気の中、生き残っているよね。節約上手な日本人だから。心配されていた少子高齢化も、電子技術の活用に成功して、若い人が負担に思うような社会にならなくなったような気もするし・・・。なにしろ、高齢者が元気だから、思ったより医療費も嵩まなくなったよね。ただ、「安倍の二本の矢」は健在で、財政支出が重なって借金は世界で類を見ない額に到達しているっていうんだよ。ほんとかなぁ、統計が怪しいって言っている人もいるから。

世界情勢を見ると、日本の安全保障を変えるわけにもいかず、後継者も出せないまま、「アベノニホン」になっちゃった。

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ということで、繰り返し、妄想であることを申し上げます。

「繰り返し申し上げます。現在、中国沿海で自然界にないレベルの放射能が検出されている模様です。沖縄県民の皆様は、沖合にあるフェリーや海上自衛隊の艦船に避難してください。直ちに避難してください。繰り返します・・・」



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