【ライブレポート】カラスクが彩った季節

1.はじめに


 カラフルスクリーム(以下、カラスク)、というアイドルグループをご存知でしょうか。主に大阪で活動している7人組です。しばしば首都圏でもライブを行っています。縁あってカラスクのライブに参戦することとなりました。

 初めて参戦したライブは5月21日に下北沢で行われたワンマンライブですが、時間が経ちすぎて記憶が薄れたため、この記事では主に9月10日に横浜で行われた対バンライブについて書きます。

2.いきさつ


 カラスクについて知ったのは去年のことです。何月のことだったかは、今となっては思い出せません。
 その時、私は川崎のマツモトキヨシで買い物をしていました。レジで会計している途中、耳が店内放送を捉えました。何が気になったのかは分かりません。とにかく、無視できませんでした。
 マツモトキヨシを出た後、聞き取った歌詞をスマートフォンで調べました。『カラフルライド』という曲です。2021年9月から2022年1月まで開催された、12都市を回るツアー『カラフル・ザ・ライド』のテーマソングです。カラスクの名前もこの時に知りました。

 その時から、カラスクの動画をユーチューブで見るようになりました。
 洒落た曲が多い、という印象を抱きました。ピアノが巧みに使われています。特に『環状線』と『Mirror The World~真世界へ~』は際立っています。『透明なアンスポイリット』はピアノの他にどこかで聴いたようなトランペットの音が耳に残る、懐かしさを感じる曲です。もちろん、『カラフルライド』は積めるだけの希望を積み込んだ名曲です。
 何より、ユーチューブの公式チャンネルで見るライブはとても楽しそうでした。現場に行きたくなりました。

 しかしながら、カラスクは主に大阪で活動しているグループです。首都圏でのライブは多くありません。しかも、当時の職場は出勤がカレンダー通りではなかったため、希望した日に休むためには申請が必要です。あまり多くの日に申請するわけにもいかず、なかなか参戦できないでいました(主現場やアイドル以外の用事があると厳しい)。

 そうこうしているうちに、12月になりました。
――このままでは、いつまでも行けなくなってしまう
 推しは推せるときに推せ、という言葉があります。私は焦りました。そんな折、7都市を回るツアー『COLORFUL SPRING TOUR2023』の開催が告知されました。そして、先行販売は12月の半ばまでしか受け付けていませんでした。悩みました。東京公演は半年以上先であり、後から他の予定を入れられなくなるリスクがありました。
 受付期間の最終日の夜、意を決してチケットを申し込みました。

3.カルチャーショック


 そして、当日を迎えました。
 会場はライブハウス『下北沢シャングリラ』です。先行販売でチケットを確保したせいか、前の方で観ることができました。メンバー一人一人の顔がはっきりと分かりました。上述の通り、セットリスト等についてはほとんど覚えていません。それでも、鮮明に覚えていることがあります。
 このライブには大阪とその近辺から大勢のファンが遠征してきていたようでした。周囲から大阪弁らしき言葉が聞こえていました。そうしたファンの熱気はこれまでに経験したことのないものでした。コールの声が大きいのはもちろん、振りコピには気合が入っていました。そして、よく動きました。特定のメンバーのパートに入ると前にいたファンが道を空け、推しているファンが前に出る、といったことをしていました。どうも、互いに知り合いのファンが多いようで、誰が誰を推しているか把握しているようでした。声をかけ合っていました。
――これが大阪のオタクなのか
 軽く引きました。

 熱気に当てられて、私もコールや振りコピにより力を入れるようになりました。当然ですが、ライブが終わる頃には疲れ切っていました。心地良い疲れでした。思った通り、楽しいライブでした。特典会がありましたが、列に並ぶ気力は残っておらず、そのまま会場を後にしました。
 疲れ切っていたせいか、しばらく下北沢駅とは反対方向に歩いていました。

会場の入口に貼ってあったポスター

4.再会


 時間の制約はやはり厳しく、次に参戦できたのは9月のことでした。都合の良いことに、横浜駅から徒歩で行ける会場(私は横浜在住)の上、公演は昼(朝が早い職場のため、出勤前日の夜遊びは厳禁)でした。『@JAM PARTY vol.88』という対バンライブの1部です。オープニングアクトを除けば、カラスクが一番手でした。

 初っ端は『Rocking Zukking Show』。右足と左足を交互に、右手と同時に振るサビが楽しい曲です。最初からのせてきました。すぐに体が温まりました。
 次の『宇宙船僕ら地球号』はカラスクらしい、ピアノを巧く使った洒落た曲の一つです。振りコピしやすい曲ではありますが、聴いて楽しめる曲でもあります。
 『Mirror The World ~真世界へ~』。カラスクの中でも特に洒落た曲です。透き通った壮大な歌詞が気品のあるメロディーに乗せられています。
 『パチン☆LOVE』。やや落ち着いた曲です。他の曲よりもメンバーをよく見られる気がします。メンバーと観客が一斉に指パッチンすることが特徴です。
 『無邪気ガリレオ』。こちらもやや落ち着いた曲です。事前に練習していなくても、後半はそれなりに振りコピできるようになります。そして、できるようになる度に楽しくなれます。
 最後は『ジェラシック・ワールド』です。盛り上がる曲です。こちらもサビが楽しい曲です。右手と左手を同時に左右に振るだけなので、初見でもすぐにできるようになると思います。下北沢でも披露されており、その時はメンバーが手に恐竜のパペットをはめていたり、恐竜の着ぐるみに身を包んだバックダンサーが踊っていたりしていました。
 相変わらず、楽しませるのがうまいグループでした。

 さて、今回は特典会に参加することにしました。出番が30分に満たなかったため体力を削られなかったことと、対バンだからなのか、列が長くなかったことが大きかったです。それと、カラスク指名入場特典でチェキが1枚無料でした。
 チェキツイするようにと言われましたが、ツイッターではあまり活動していないので、こちらに貼ります。モスバーガーについては気にしないでいただけるとありがたいです(画像の加工が面倒)。

 まずはみぃ(みなみ)。

黄色、もといぽむぽむいえろー担当

 フェスの時期が近づいた時、メンバーが一曲ずつおすすめの曲を挙げていったことがありました。みぃは『環状線』を挙げました。私はカラスクの曲の中では『環状線』が一番好きなので、そのことがきっかけでみぃを推すことにしました。この日は最初から最後までペンライトを黄色く光らせていました。そう伝えると、喜んでくれました。初対面でも話しやすい方でした。

 次はナコチャーーン(なこ)。

ピンク、もといなこちゃんぴんく担当

 ライブ中に爆レスもらいました。しかし、とっさにペンライトの色を変えることができず、黄色く光らせたまま返事をしてしまいました。ナコチャーーンは苦笑いしていました。アイドルらしさをまとった、目の前にいるとまぶしく感じる方です。苦笑すらも様になっていました。

 最後にゆうかちゃん。

青、もとい夜明けのぶるぅ担当

 ツイッターでカラスクの情報を探す時、よくチェックしているアカウントがあります。そのアカウントでUさんと呼ばれている方です。自己紹介した後、「Uさんですか」と聞いたら、驚いていました。そして、チェキの右下にメッセージを追加してくれました。引き込まれそうになる透明感を持った方でした。

5.最後に


 独特の洒落た曲をうまく使って会場を盛り上げるグループがカラスクです。ライブには一見の価値があります。機会があれば参戦することをお勧めします。刺さる方には深く刺さると思います。

 興味を持った方は、まず『環状線』のミュージックビデオをご覧ください。曲だけでなく、動画もなかなか洒落ています(特にイントロの、駅の看板が次々と映る部分)。

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