鳥かごの中の自由。

自由が好き。


それはまだ、自由の本当の意味を知らなくて、本当に大事なものを手に入れてなかった、過去の私の話です。

今でも時折それは顔を出して、masaを混乱させて、不安にさせてしまいます。


不安から束縛めいた事をしてしまう、masa。

本当はそんな事をしたいわけじゃないのに。


そして、鳥かごのような中にいないとmasaの側にいられないと思っていたから、無理矢理その鳥かごの中にいた、過去の私がいました。


その狭かった鳥かごは、今、かなり広くなって。いつでも少しだけ、外に出る事が出来るようになりました。

だけれど、私はそこから出るのが怖い。そこから出たら、masaが離れていく気がして、怖かったんです。今でもたまに、怖い。


その『世界にmasaしかいない』『周りと関わるのが難しい』事を怖がる私をどうにかしようと、masaはずっと考えてくれて。


結果、私から距離を取る事を選ぼうとしました。


masaは『世界がkieだけでいい』人で。それで満足出来る人。それが幸せだと言ってくれる人。


だけど私は違っていました。

『閉じた世界』それが怖い。


だから、『閉じた世界』から解放してあげたいと思うmasaがいました。


それは相談はなく、そっと行われようとしていて。

その間、私はよく分からない不安に襲われていました。


いつもと同じく笑ってくれている、masa。

だけど、何かが違う。遠く感じる。

それを感じるのは、おかしい。だってmasaと会う約束もしてる。将来の話もしている。


「考えがあるんだ」

毎日している電話も控えて、それぞれの事をやろうとmasaは提案してきました。

それは私のためだって分かっているのに、違和感があって。怖くて。


…masaは、自然消滅を覚悟して、私との距離を取ろうとしていました。

私の自由を尊重して。私が周りと関われるように。私が笑ってられるように。

masaにとって、私と距離を取るという事はとても辛く、考えられない事だから。


だけど。


私が自由でいられて、楽しめる。

それはmasaなしでは成り立たなくなってる事に、私は気づいたんです。

私の世界も、もうmasa中心で回ってる。


だから、鳥かごがあってもなくても、そこは怖い世界じゃなくなってきたんです。

masaが少しだけ鳥かごの外に出してくれるようになってきたから。そこで満足出来る私がいるようになったから。


それを、失いそうになりました。


masaの気遣い、優しさ。私への思い遣り。

私は…自分の発言で自分の首を締めて、独りになりそうになりました。

違和感について話し合って、二人でそこに気づけて。

二人は気遣いでそれぞれ独りにならないで済みました。


独りにさせないでくれて、ありがとう。


私の世界は、masaがいる世界。

それが大前提の上で、回っているんだよ。

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