小規模な更新案件の引き継ぎ問題について

Web制作の現場において、分業制が採用されていたり、人の移動が激しかったりすると、突然のアサインや引き継ぎに戸惑う場面があるかと思います。

特に小規模な更新案件ほど、前任は誰だ、前回のデータはどこだ、マニュアルがないぞ、といった問題が発生し、結果的に時間がかかってしまうこともあります。

そんなときに、とりあえずこの資料を見れば案件の概要がわかってスムーズに取り掛かれる、というものがあれば幸せになれると思い、プロジェクト報告書(名前はなんでもいい)の雛形を考えてみました。

案件終了後にサッとまとめて保管しておき、次にその案件に携わる人(ずっと同じメンバーで対応できればいいですが、なかなかそういうわけにもいかない)に見てもらう想定です。

10ページくらいで、主な項目は以下のとおり。(↑Adobe XDの練習)

・概要
・サイトマップ(サイト全体ではなく更新箇所のみ)
・環境(制作環境、検証環境、データの置き場所など)
・メンバー(相関図、クライアント、パートナー、社内メンバー)
・業務フロー(大まかな仕事の流れ)
・ガイドライン(知っておいた方がいい独自ルールのようなもの)
・スケジュール(ざっくりどれくらいの期間を要したか)
・見積り
・納品物(納品方法とかも)
・補足(振り返り、改善点など)

特に重要なのは環境情報で、あると便利なのが相関図でしょうか。社内メンバーは毎回同じだとしても、いつ変わるかわからないので都度書いたほうがいいです。

プロジェクト報告書とは別に、新規案件の開始前に(運用ステージに入る前に)、プロジェクト計画書のような資料を作っておけば、環境情報やガイドラインは重複するので省略してもいいかと思います。※プロジェクト計画書については気が向けば別途書きます。

ここから先は、各ページの画像を貼り付けます。

(一枚ずつ画像貼り付けるのめっちゃめんどい…)

今回は、小規模な更新案件(を担当するディレクター)向けに、対応後にもう一手間かけてこういった資料を残しておくといいかなと思って書きました。規模が大きかったり、新規案件だと必要な情報も変わってきますが、案件が終了する度に簡単な引き継ぎ資料を残す習慣をつけるという趣旨なので、応用はできると思います。

他にも、こういった情報もあった方がいい、この情報は必須だろう、逆にこれは要らないんじゃないか、というものがあれば教えてください!少しずつアップデートして行きたい。

以上、Web業界にありがち(?)な引き継ぎ問題をなんとかするために、ドキュメントを残すというアプローチで考えてみました。原始的と言えばそうだし、基本的なことでもあるんですが、経験上、案外こういうことが次第に疎かになって行くものなので、基本に忠実にやって行きたいなと思います。

猫のおやつを買います!