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運動量をどう評価するか【試合観戦コラム01】

▼Jの下位争いで気づいた2点

7月半ば、「湘南ベルマーレ×アビスパ福岡」の試合を平塚のスタジアムで観戦しました。

数年ぶりに目の前でガチンコ勝負を見て「生観戦」の良さを再確認しました。と同時に、文字として残すべきことが2つあると感じ、コラムを書くことにしました。

・チーム維持とは、個々の配置に寄与する
・個人の運動量をどのように評価するか


今回戦った2チームはJ1で下位争いを行っていました。湘南ベルマーレは得点源の移籍により勝ちから遠さがかり、一方のアビスパ福岡は公式戦3連勝と勢いにある状態です。この事前情報を持ち、試合観戦をしました。

私が福岡生まれ福岡育ち、さらにアビスパ福岡側の招待席に座ることになったため、アビスパに主眼を置いて試合分析をしました。課題がいろいろ目立ちましたが、継続的に取材しているわけではありません。

そのため、今回は前述した2つをテーマに気づいたことを書き記します。

最初に、試合開始から感じたことはチーム全体のポジショニングの不味さです。本来位置すべき場所に選手がいないので、とくに守備時に相手への対応が後手に回る傾向にありました。

本来はプレスに行かないはずの選手が代理でプレスに回った結果、その位置にスペースが空き、そこにボールを入れらます。慌ててボール保持者にプレッシャーをかけようと後方の選手がプレスに行くとボールを横に回され、アビスパの守備陣形は中央が空洞化するケースが多々ありました。

この原因は、守備になったタイミングでの個々の立ち位置が悪いことです。

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