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他者の幸せを考える人は自分が幸せに生きられる人【Weekly Column】

幸せの優先順位を考える

ジュニアサッカーのコーチは選手に多くの時間を捧げています。

一般的には週2〜3日の練習に加え、週末に1日は試合が組まれます。練習は夕方から、試合は丸一日ですが、練習メニューや試合に出場選手を考えるため、準備にもかなり時間を割いています。

クラブの代表であれば、生計を立てている人もいれば、兼業として企業に勤めている人もいます。コーチであればボランティアの場合もありますが、アルバイトの場合がほとんどです。

たとえば、代表が生計を立てる場合、会員が何名ほどいれば食べていけるでしょうか。

仮に「会員費=7,000円」として、「会員数=50名」とすると月350,000円の収入になります。もちろん交通費や備品購入などの諸経費を引いていないので、月に約50,000円がかかったとしたら残りは300,000円です。

さらに、コーチへの報酬を差し引くことになります。

そこで、コーチの報酬を考えてみます。仮に時給1,500円だとすると1日2時間半で3,750円。試合を8時間だとすると12,000円です。週あたりの計算だと19,500円になります。

▼地域クラブのコーチ
月の収入=78,000円

▼地域クラブの代表
月の収入=300,000円
コーチ1名=−78,000円
→222,000円

選手に捧げる時間に対して、コーチが得られる対価を可視化してみました。どのような感想を抱いたでしょうか。

もちろん「これくらいかな?」という肌感覚で記したので、「もっと多いでしょう」という人もいれば、「もっと少ないでしょう」という人もいるでしょう。あくまで仮説ですが、遠い話とも思っていません。

代表が300,000円を得るためには、コーチの人件費78,000円を捻出する必要があります。そうすると、何名会員を増やせばコーチの人件費が確保できるでしょうか。

▼コーチの人件費を確保するには…
78,000円÷会員費7,000円
=約11〜12名

ここで振り返るべきは、コーチ1人あたりの担当人数です。現在の会員数は(50+11〜12名)=61〜62名になりますが、代表+コーチ1名で運営が可能でしょうか。

難しいでしょう。

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