アイドルグループ乃木坂46のメンバーの一人である彼女は真面目で、謙虚で、努力家だ。
それでいてとてつもなく可愛い。
珠トレなどでも分かるようにトレーニングを欠かさず、スタイルの維持を心掛け、食べる物も健康的な物を好むらしい。
パフォーマンスも魅力的で、バレエの経験からかしなやかで美しいダンスを披露する。
キャラクターも個性的だ。
少し古めのギャルチックな言動や、名言なのか迷言なのか分からないような発言も多く乃木坂メンバーの中でも独特性を持っている。

ただ彼女はメディアでの露出の機会の多い選抜メンバーではなくアンダーメンバーだ。
「アンダーメンバー」というのは大雑把に言えばシングル表題曲を歌う20名前後の選ばれたメンバー以外の事を言う。
時折Twitterなどでも荒れるのが、人気も実力もある彼女が選抜メンバーに入れない問題だ。
もちろん努力してようが、人気があろうが、可愛かろうが必ず売れるとは限らないのがエンタメの世界かもしれない。
ただ、なぜ荒れるかと言うと乃木坂メンバーは個々での活動も多いが故に選抜メンバーが歌番組に出られない機会が多々あり、その場合はアンダーメンバーが代打という形で代わりに出演する。
その代打で選ばれるのが彼女である事が多いからだ。
「代打では使うくせに、選抜には選ばないのかよ」という声も多く見られる。
本人もいたる所で目標は選抜メンバーとして歌番組に出たいと書いているのは見ている側にも少し辛い一面はある

ただ彼女も努力している一方で他のメンバーが頑張っていないかと言うと、そうではない。
方向性は色々あれど、どのメンバーも頑張ってはいる。
なので選抜メンバーを選ぶ基準として何かしらの指標は必要になってくる。
よく言われるのが「ミーグリの売上主義」。
簡単に説明すると、よくアイドルのイベントとして開催されていた「握手会」がオンラインという形になったようなものだ。
この指標は確かに分かりやすくはある。
エンタメだってもちろん利益を追うためのビジネスである為、よりお金になった方が好ましい。
とは言いつつも個人的は一般的に想像されがちな会社の利益とエンタメの利益の計り方を同様にしていいのだろうかとも思う。
過去にはAKB48が選抜総選挙で順位を決めるというものがあった。
コンテンツとしては面白かったが、好感は持てなかった。
金持ちファンをたくさん持っているプレイヤーが有利となるこのゲームになぜ順位を左右されないといけないのだろうか。
これがキャバクラならばファンの数や想いの強さよりも金持ち太客を捕まえていた方が効率的だろう。
それと同じでミーグリの売上も金持ちファンを掴んでいた方が圧倒的に有利だ。
エンタメがそんな指標でいいのとは思うが、まぁそれは運営がどうするかの話で外野が口出しするものではないというのもあるが。

ただ一ファンとしては、選抜メンバーとして活躍する姿を願っている。
元乃木坂メンバーの北野日奈子の卒業セレモニーで「珠ちゃんはグループの中で恵まれない立ち位置にいるけど頑張ってほしい」と言われていたのには涙が止まらなかった。
それでも彼女が凄いのはそれでも腐らずにひたむきに頑張る所だ。
彼女はよく忘れられる。
でもちゃんと見ているファンはどこにいても見つける自信はある。
見つける自信はあるけど、選抜メンバーとしてたくさんの人に見てもらえることを願っている。
彼女がよく言う言葉を引用するならば、とても大すこだ。