熱闘!風林火山オーディション!
5月21日EX風林火山メンバーオーディション4回戦。 Kさんのnoteに書かれていた内容について、自分がどのようなことを考えていたか? を書いてみようと思います。1麻雀打ちの主張であり、Kさんに対するアンサーnoteとして読んでいただければ幸いです。
牌譜←こちらからご覧いただけます
南3局、中田プロの親リーチに対してテンパイ外しをしたシーンがこちらです。
トップ目だから安全にいったと思うんですが――
まずこの考えは一切ありませんでした。トップ目VS3着目親リーチとはいえ、2着目の和泉プロとは僅差でこれほどの手材料です。
選択A・即リーチ
選択B・テンパイ外し
選択C・テンパイ取りダマ
この3択の中で最もアガリの可能性が高い選択として(選択B)を選んだつもりでした。
オーディションの場ということで+200からスタートしている中田プロから直撃を狙うメリットも大きいと思います
自分は3半荘を終了してマイナスポイントでした。勝利条件を満たすには300ポイント以上を獲得しなければならないことが予想されるので、自身のポイントを伸ばすのが最優先、対戦相手のポイントは現状全く考えなくても良いと思います。
カン2pがそこまで悪くないのと――
2pについての考察をします。中田プロは5巡目に3pの手出し、注目すべきは前巡に切ってある6sです。ドラが5sですので、孤立牌優先順位の法則に反しています。つまりあの3pは、中田プロの手牌関連牌である可能性が高いと思ったわけです。
序盤の手出しは解説者や視聴者に拾われにくい
解説者や視聴者は4人の手牌を同時に追っています。5巡目の手出しが何だったか? というのを覚えておくのは至難の業でしょう。しかし対局者目線、特に自分はカン2pが欲しいわけですから、この手出しには当然注目していますし、最後の最後まで覚えておくべき情報ですね。
赤5pがツモ切られたことによって、中田プロが355pや345pで持たれている可能性が消滅しました。123pとか・・・この後自分の目から3枚目の1pも打たれたので、最悪2pが固められている可能性も・・・・
中田プロの打3pはこの牌姿からだったのですが、リーチを受けた時点で、カン2pが自分には全く良いとは思えなかったのです。
後から振り返って考えれば、ドラ5s受けがある牌姿なら、6sを先に切って、孤立の3pを残すケースも十分考えられるので、中田プロの手牌に3pの関連牌があると思い込んだのはミスだったと思います。
打っている最中は興奮してたんでしょうね・・・ たぶん(汗
2p受けは外したかったのですが、直近で3者から9mの手出しが入ります。孤立牌優先順位の法則ぇ・・・ これではマンズの4連形に高い価値を見出せません。渋々打8mです。
リーチの一発目、普段テンポよく打ち出す和泉プロが一呼吸置いて現物の3pを手出しです。点数状況的にも「ぐぬぬ・・・しゃあねぇ・・・オリるか・・・」といった感じに見えました。
和泉プロの手牌構成を予測します。3巡前の7s手出しは覚えていました。67sのターツや678sのメンツがあってもおかしくない。4sを持っていたとしても全く不思議ではないでしょう。
自分の手番です。7sは現物、4sはドラ表示牌とはいえ、ちょっと打てる人ならリーチにほぼ通りそうだとわかるでしょう。
和泉プロのNEXT打牌候補を予測すると、ソーズの何かが選ばれる可能性が高いのではないでしょうか?
この手の最善手は6s切り追っかけのカン2pのドラ4リーチでよいかと
もちろん即リーチでも期待収支は十分プラスであることは間違いありません。しかし優劣の判断基準は選択〇〇と選択××の比較です。
2pがあまりよくない(と思い込んでいる)和泉プロからソーズが打たれやすい(かなり現実的)状況を考慮すると――
選択A・即リーチ
選択B・テンパイ外し
選択C・テンパイ取りダマ
親とほぼ一騎打ちになるであろう2p待ちリーチの選択A。7sを仕掛けてカン2p待ち、あるいは4sを仕掛けてカン4p待ち(1pは中田プロに刺さるけど・・・)で、脇からの出アガリも若干期待ができる選択B。
この状況であれば、選択Bのほうが僅かに有利ではないか? と考えたわけです。自分がミスったなー・・・と思ったのは、本来60点くらいの2p受けを、40点くらいの評価に下げたことですね。
もしトップ目で追っかけに抵抗があったとしたら、2番手の選択は打6sのダマです。2pツモでの即アガリを狙いつつ、手牌変化にも対応できます。5p切りテンパイ外しの選択だけはかなり劣りそう。 愚形テンパイ→リャンカン含みの1シャンテン戻しはかなり損になるケースが多いので避けた方がよいです。
テンパイ外しはうまぶりの選択だったかもしれませんが「かなり劣る」と評価しているということは、3p手出しの件やソーズが打たれやすい場況を、ほとんど考慮にいれていないのではないか? という印象を受けます。
※この画像は中田プロの河を少し変えています
たとえばこの河なら選択Aの即リーチですね。実際の河は全く違いますので、打牌選択の評価も変わってくると思います。
自分もMリーグをよく観戦していますが「あれ?」と思ったようなシーンがあれば、観戦しているだけでは拾えなかった情報があるのではないか? と、その都度牌譜でチェックするようにしています。おそらくKさんも高く評価をしているプレイヤーが意外な一打を放ったら、そのシーンをじっくり見返したくなると思うのです。そうしなかったということは、自分があまり認められていないプレイヤーということなのでしょう。それは仕方ないと思います。実績不足ですし、露出不足ですから。命を預けられなくても納得です(笑)
この記事でKさんにクレームを言いたかったわけではないのです。麻雀を観戦して記事を書くのって意外と重労働ですから、むしろ時間を割いていただいて感謝する気持ちのほうが強いです。
いや、改めて注目される対局ってやっぱりいいなーと思いましたね。だって、もっと頑張ろうって思えるじゃないですか。
「あれ? 木原がアレを打ったのなら何かあるな?」
少しでも多くの人にこう思ってもらえるように、これからも精進したいと思います。最後まで読んでいただいてありがとうございました!
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