コミナトケイ

カクヨムという場所で元・書店員時代の経験をつづったエッセイ『私書店員、ラノベ担当。』を…

コミナトケイ

カクヨムという場所で元・書店員時代の経験をつづったエッセイ『私書店員、ラノベ担当。』をアップしたところ望外の好評を博したことでWebであれこれと書くアマチュア物書きと化しました。ほかの代表作を作るべく模索中です。

マガジン

  • 書店通になろう note Edition

    元・書店員が自身の経験をもとに書店業のあれこれをつづるコラムです。 このコラムは以前小説投稿サイト『カクヨム』さんで連載していたものを再編集し、さらに新たな記事も追加していきます。 また、コラムとはさんで小説『ラブコメで学ぼう書店業』も投稿します。 小説の内容は私自身の経験を元にしていますがフィクションです。

  • 完結済み小説まとめ(含関連コラム)

    これまでに連載していた小説をまとめています。 『テラーの輪転機 異世界部族調査員と開花の少女』 『Frozen Edge 真夏の氷河期』 『真・幼帝再臨抄 中華ノ皇帝、現代デ美少女トナリテ』

  • 連載中小説

    現在2作こちらでまとめてます。 『絶望反駁少女 希望のビジュタリア』 1億人の人口の半分が60歳以上の高齢者。そのさらに半分が外国人で占められる。 それがクライ・ビジュタリーことビジュタリア国。 どうせ何をやっても変わらない。 その国には絶望感と閉塞感が蔓延していた。 それを変えるべく立ち上がったのが、若き女性指導者・一色カスミ。 型破りな方法で国家の再生を試みようとする彼女に、多くの試練が待ち受ける。 沈みゆく国を救わんとする彼女を青年・多根基樹は守れるか。 この国の絶望を否定するパラレルワールド・異能バトル。

  • 短編小説まとめ

最近の記事

ウマ娘は女児に人気がある? への独断と偏見による私見

 noteでちょっとだけ雑に記事更新です。  相変わらずネタ出しはTwitter  最近Twitterで  「ウマ娘は女児に人気がある」  「コンテンツが健全なので親が子供に見せやすい」 的なつぶやきを目にした時、常日頃思っていたあることが頭をよぎったんですよね。    ある思想的志向の方々からは、女性を性的に消費してる、といったふうに思われてそうですけど、実は『ウマ娘』って女性優位思想の作品なんだよなあ──ということです。  ウマ娘をやったこと、見たことがある人ならす

    • 超久しぶりなnoteちゃん

      読み飛ばしても大丈夫な部分:今まで何してた?  大変にお久しぶりです。元書店員エッセイの人、コミナトケイです。  といっても覚えていらっしゃらない方のほうがいまや大半かと思いますが……  お前今まで何をしてたんだ? というお話ですが……  父が亡くなったことや勤め先のリニューアルオープン、そしてそこの店長になったなどがあり、取り巻く環境が大きく変わったりしてました。  まあ実はそこからさらに環境が変わりそうなんですが……  これに関してはまた改めてどこかの機会で書きた

      • ある記事が規約に触れていたらしくご迷惑をおかけいたしました。 当該記事は削除いたしました。 今後は気をつけたいと思います。

        • 『ウマ娘』エンジョイ勢がサークルを立ち上げるまで

           以前書いたウマ娘絡みの記事が(わたしの記事にしては)とても読まれたみたいでありがとうございます。  有償ジュエルの値段を間違っていたり(修正済み)ところどころツッコミポイントはあったと思いますが、長年何を書いても手応えがなかった日々から脱せたのがよかったです。  や、もちろんこれはわたしの力ではなくウマ娘というコンテンツの力だというのは百も千万も承知致しておりますが……(  あの記事を書いたのは3月末なのでもう2ヶ月経ったんですね。  今も楽しんでプレイしております。

        ウマ娘は女児に人気がある? への独断と偏見による私見

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        記事

          『ウマ娘』は第2の『艦隊これくしょん』である

           お久しぶりのnote更新になります。  『ウマ娘 プリティーダービー』のゲーム面白いですね。  正直『原神』のサブくらいでぼちぼちやるかー、くらいのやる気度だったんですけど、これはちょっとダブルメインでいきたいくらいです。具体的に言うと1,500ジュエルの有償チケットを引きたくなってしまっているくらいには。  実は以前『ウマ娘』のゴールドシップに絡めた「おもしれー女」という枠でVTuberとの関連を試みた試論を書いた んですが、チラッとだけゲームそのものに関しても私見を

          『ウマ娘』は第2の『艦隊これくしょん』である

          【コラム】よく行っていた書店の閉店に接して書いた思い出など

          ※ここではかつてよく行っていたお店の閉店を知った時に書いた記事ふたつをまとめて再編したものです。  本をまとめて買う時は基本的に、実家暮らしの頃は京阪祇園四条、一人暮らしをはじめてからは大阪のキタ中心街まで出ていましたね。 ・コミックランド梅田店   ブックファーストさんは大阪ではかなり大きなチェーン店で、店舗の多くを駅前や駅ナカに構えていることに特徴があります。コミックランド梅田店さんはブックファースト系列で唯一のコミック専門店でした。  大阪梅田の地下街は『梅田ダンジ

          【コラム】よく行っていた書店の閉店に接して書いた思い出など

          【コラム】COMIC SEED!を回顧する

           今回はいささか昔の話のうえに書店業界なのかよ、といったお話になってしまうかもしれません。まあ出版絡みのお話なのでたまにはこういうのもお許しくださればと……  今でこそ電子書籍の普及が進んできておりWeb上で小説やマンガを読む、ということは当たり前になりつつあります。ですが、ほんの数年前まではまだ紙の雑誌・書籍が優位性を保っていました。    かつて徳間さんの『コミックリュウ』がWebに移行する、というのがいささかセンセーショナルなニュースになりましたが、裏を返せばそれだけ

          【コラム】COMIC SEED!を回顧する

          【コラム】本は書店のものじゃない?

           お前はなにか話題を始める時「Twitterで目にした」しかないのか、とかいい加減ご指摘をいただきそうですけども……  少し前こんなツイートを目にしました。    内容は以下のようなものです。  書店は書籍を委託販売という制度のもと「預かって」売っている。  書店の本は並んでいる時点では書店のものではない。  売れて初めて利益のおこぼれをもらえる    前エッセイでも触れました、「委託販売制度」のご説明ですね。  実はこのあたりの扱いは実際のところどうなのだろうか、私の

          【コラム】本は書店のものじゃない?

          既存のキャラクター概念を突き抜ける「おもしれー女」たち

           Twitterではおもしれー女※の話題で持ちきりとなっております。 ※侮辱の意味で用いる意図は一切ありません  こないだ長い沈黙を破ってリリースされた『ウマ娘 プリティダービー』というゲームに出てくるゴールドシップ(通称ゴルシ)の「ハジケ」ぶりが大きな話題となっています。  ともすればウマ娘といえばいままで「ゲーム本当に出るの?」と怪しまれ嘲笑する向きさえあった作品でしたが、ゴールドシップが火付け役となる形で、作品名くらいは知っている、という層を見事に作品世界にのめり込

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          【コラム】かけがえのない書籍の購入、スリップレス。

           お金では買えない価値があるのかもしれませんが、お金で買った本を読んで感じた思いはプライスレスですよね。ってこのCM知らない世代多いか……  私が文庫担当していたお店はエクセルに手入力で売上数を記録していた、というお話は以前のエッセイでもしていたと思います。  その時、どれだけ本が売れたかを見るために重宝していたのが、本を買った時真ん中あたりに挟まっているしおりみたいなアレ――補充注文カード(通称:スリップ)です。  このスリップはお客様が会計をする時に本から抜き取って

          【コラム】かけがえのない書籍の購入、スリップレス。

          【コラム】埼玉県にいったい何があるのか

            前作『私書店員~』 などでもたびたび触れている「取次」。  前シリーズからエッセイを読んでくださっている方にとっては耳にタコかもしれませんが軽く説明させていただきますと、出版物をそれぞれの書店へ配本してくださっている人たちです。  これまで日本の出版業を支えた影の立役者的にご紹介してきましたけれど最近この地位が危うくなってきています。  KADOKAWAさんなど大手出版社を中心に、自前の印刷所を持ち「取次」を介さず各書店に直接納品するというシステムが本格的に確立さ

          【コラム】埼玉県にいったい何があるのか

          【コラム】ただのレンタル店と思ったら大間違い。

           さて、突然ですがみなさまは「書店」と想像してまずどのようなお店の名前が思い浮かぶでしょうか?  大きなところですとやはり丸善さんとかジュンク堂さんとか紀伊國屋書店さんとかでしょうか。大阪なんかですと駅前によくブックファーストさんがあったりします。私の地元・京都ですと宮脇書店さんも強いです。  書泉グランデさんとか、文教堂さんとかも有名ですよね。  アニメイトさんなどのアニメ関連特化の専門店で本を買う、という方も多いかもしれませんね。  町の書店さんなら◯◯堂とか◯◯館と

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          『原神』個人的超足りない素材リスト

           きのうになってようやっと胡桃[フータオ]ちゃんの世界任務をクリアしたんですけど、かわいいですね。  声優の高橋李依さんの演技がまたすごい。  ものっすごい早口でまくし立ててくる。  高橋さんといえばで有名で物腰柔らかなエミリアと違い、マシンガンのようにあることないことフカしていく胡桃との演じ分けがすごいですね。  というわけで以前私が『原神』というゲームにハマってるというのはお書きしたと思いますが、第2弾記事をアップします。  レベルがそんなに上がってないうちは「モラ

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          【コラム】特約店にはなるべく入るべし

           書店業界に詳しい方ならおそらくほとんどの方がご存知であると思われますが、新刊の配本などでさまざまな優遇が受けられる「特約店」という書店向けの制度があります。  もっとも有名なものが電撃文庫レーベルさんの「電撃組」です。  「特約店」として認められるにはさまざまな条件があるとされています。  この条件について私もすべて知っているわけではないしまたここでお話するべきではないとは思いますが、要はどこの書店さんでも申請すれば参加できるというものではない、というところだけ押さえてく

          【コラム】特約店にはなるべく入るべし

          【コラム】ブックオフでも新刊が買える

           ブックオフさんといえば古本を中心にした中古品販売で日本でおそらくトップクラスに有名だと思いますが、今ブックオフさんの店舗に入りますとコミックスの新刊売り場が設けられているのはご存知でしょうか。  少し前からそういう取り組みをはじめていたのは知識としては仕入れていたのですが、いざそのような売り場を目にすると、おお……積年の対立を考えると時代は変わったなあ、と妙なところで感心してしまいました。  というのも、今からしたら考えられないかもしれませんが、多くの書店さんがブックオ

          【コラム】ブックオフでも新刊が買える

          【コラム】電子書籍の売り上げが紙を上回る。

           出版科学研究所様調べ:平成30年2月26日付の記事でコミックスの単行本売り上げで電子書籍と紙がはじめて逆転したと知り衝撃を受けました。  遠からずそんな日は来るんじゃないかとは思ってましたけれど予想以上に進行が早い……いや、むしろ誰もが予測できていた未来を前にして、ここまで紙の本がよくもったというべきなのかもしれません。  しかし、このコラムを書いたのはおよそ3年前。  コミック市場のみに焦点を絞ったものではありますが……  現在の情勢ではいわゆる「巣ごもり需要」なども

          【コラム】電子書籍の売り上げが紙を上回る。