あたしが料理が出来ひんのは全部レシピのせいやんか

今年で23歳、実家を出て5年近く。ようやく料理が人並みにできるようになってきたように思います。あ、自己申告なのであまり本気にはしないでください。

本当に料理がダメだった僕ですが、その原因のひとつにレシピがあったんじゃないかなと思います。世の中のレシピは、僕みたいなポンコツには難しすぎる。

振り返ってみて「あの体育教師本当にダメだったな」と確信することってあるじゃあないですか。おんなじような理屈で僕は固く信じています。「料理が出来ない」の原因はレシピが読みにくいから。そんな気がします。

・どうして君は料理を作るのが苦手なのか
・なぜアイツはレシピを見たって料理が作れないのか

この文章で、そんな疑問をきっと少しでも解消できればと思います。

そもそもレシピを見ない人種

料理が得意な人:レシピを見る
料理が苦手な人:レシピを見ないor 読めない

料理が苦手、ご飯が美味しくないの理由はこれです。

まずは一つ目の「見ない」という点について。
そもそも僕らはレシピを見ないんすよ~。自らの想像性に全幅の信頼を置き、結果的に失敗する。そういう人種なんです僕ら。ヒトかどうかも怪しいほど傲慢で野蛮ですが、むしろ逆に一番ヒトっぽくない?剥き出しの自我。おのがおのがと因果不明の自画自賛。それがニンゲンじゃんか。

説明書を読まない。細かいルールが苦手。
いつも5分くらい遅刻する(すみません!)
今日も締めきりギリギリ(すみません!!)
どっかで自分のこと頭良いと思ってる(阿保か!)
良い加減長い髪を切れ(バカヤロー)
税金とかもちゃんとしろよ(ガンバレ~!)

これ全部僕のことです。
最近気付いたんですけど、僕は天才ではないらしい。僕みたいな天才ワナビーの凡人はゴミの数ほど居る。みんな大抵はサリエリくんなわけ。

――ってことはさ。
僕みたいにレシピ読めない人も仰山いてはるんちゃいますかね。

やっぱりレシピが読めない

原因の2点め。まあ百歩譲って読むとしましょう。―――って読んでも全然わからない! 

はい。レシピって大抵はダダダダダダダ~っと情報が塊で降ってくるじゃないですか。まずこれが全然処理できない。

例えば僕が「東京に行くレシピ」を開いたとしても、

まずは阪急で梅田まで乗って、大阪駅まで行ってください。2F中央改札を出て、成城石井を右手に直進。突き当りを右折。左手に見えるエスカレーターを降りること。それから大阪駅でA(切符と乗車券)を買ってもらいます。中央改札の前ね。料金は普通車で1.3万円くらい。それから新大阪に行ってください。5分くらいで着きます。ここでカツサンドを買うと◎ 新大阪から新幹線乗り場に行って、3号車に乗ってください。車内でAを乗務員に提出すること。名古屋より手前くらいですかね。乗って2時間くらいするとほら、東京駅に着きます!外資系に勤めるカレも喜んでくれていました!

みたいな説明がいきなり始まるわけ。え?なに?!
具体のレベルを一切妥協せずに時系列でぶっ放される。変な映画レビューサイトの全ッ然「粗筋」になっていない「あらすじ」みたいなのを、いきなり顔面に叩きつけられるわけです。

しかも基本的に「そぎ切り」とか「大さじ」などの意味を料理ビギナーはよく分かっていない。なので上の例文よりも難読性ははるかに高まります。分かりそうで実は分からない語彙ってのは脳に結構な負荷がかかります。

さながら分からない中国語を漢字だけ頼りに読解しようとする感覚。加えて、そもそも料理が苦手というバイアスがかかっているのでさらに悲惨な心理状況に。超絶ハードモード。

それはそうと最後、明らかに書く必要のないマウントが入ってるな。出たな妖怪クックパッドマウント。

閑話休題。

①JR大阪駅まで行く
②窓口で新幹線の切符を買う
③新大阪から新幹線に乗る

まずはとりあえずこの3ステップであることを示して欲してさえくれればよいんですよ。

①先に大体の具材を炒める
②タレ的なものを絡めてから
③最後にこれを入れる!

みたいに言ってくれたらどんなに分かり易いことか……。大雑把なレシピが世の中には不足していると思うんです。

Aの具材問題

さらにレシピの読みにくさについてもう1点だけ指摘させて欲しい。それがコレ、「Aの具材」です。Aとか①とか、あいつら急~に出てくるよね。勘弁してくれ。

「ここでAの具材を入れます」

とか言われても「いやAとは?!」とパニックになるわけです。全然わかんない。急いでスクロールバックするハメになる。紙媒体ならまだしも、webだったらプルダウンしてAの中身が全部その場で分かるみたいな工夫が絶対できるはずなんですよ。そういう外側の配慮ってあまり今まで出会ったことがないです。

まあ探せばあるかもしれないんですけど、ビギナーに届いてないなら無いのと一緒です。

そもそもさ、Aってネーミングも全然読者ファーストじゃないよね。合わせ調味料であれば「タレっぽいもの」「醤油とか混ぜたやつ」とか言って欲しい。いやこの場合は「合わせ調味料」が一番の正解か。

具材であれば「ネギ以外の野菜全部」「イモ以外全部」みたいな書き方をして欲しい。実際にそういうシーンって結構あるよね。

あと僕はレシピを熟読したうえで「さあ!」とご飯作らないんですよ。そもそも全体像を把握するのに難のある文章なわけだし、そりゃ当然作りながら見るじゃんか。他の料理弱者も同じじゃないかな。調理中は火もついてるし、急がないと焦げたり硬くなったりする。そんなリアルタイムの現場で「ここでAを」みたいな文脈で一切判断できない代名詞をかまされても絶対に処理できないんですよ。少なくとも僕は。

ある程度経験値を積むとAの指示内容も大体カンで分かるんですけど、何も知らない状態では結構厳しい。厳しかったです。いや今でも結構しんどいです。

出来なくても悪くないと思う

レシピ通りにやれば誰だってご飯くらいつくれる。きょうびクックパッドでも何でもある。できる人たちはみんなそう言います。たしかにその通りかもしれませんね。

でも、それはアンタらが料理に限らず、もっと大きな枠組みで「できる」人だから。

ひるがえって僕らは「できひん」側の人間。大抵のことはできひん。

そんな僕らでも作れるレベルのレシピがもっと増えればよいなあと思います。あ、そうだ。誰か一緒にやりましょうよ。書き仕事ならナンボでもやります。

(場所も場所だし、最後に「てなわけでサイトをローンチします!」とかそういう流れになりそうですが、残念。別にそういうわけではないのです……)

基本的に文句を垂れていただけかもしれませんが、自称ライターのちょっとした知見もこっそり混じえてお伝えしました。こないだ2夜連続でかに玉を失敗した僕が書いているので、それなりに信憑性は高いと思います。いやもしかしたら低いのかな。知らんけど。

現場からは以上でございます。おおきに。


■著者近影

「印税どれくらいなんだろうね」

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