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メキシコ・グアダラハラからグアナファトへバスの旅!グアナファトの滞在先、おすすめのグルメ、観光名所まとめ【前田家の世界一周】

メキシコのグアダラハラに滞在している間の小旅行シリーズ第2弾です。前田家流の小旅行は、拠点としているグアダラハラにスーツケースを置き、最低限の荷物をリュックにつめて、他の都市へ足を伸ばすことを指します。

以前はメキシコシティに行ってきました。今回は、メキシコのグアナファトと呼ばれる、前田家に縁のある街へ行きます。

まあ、この写真が記事の全てなんですけど

どんな縁かというと、夫の仕事と関わりがありました。夫は「ノマドニア」と呼ばれるノマド育成プログラムの共同代表を務めています。ジョージア、インドネシア、タイ、韓国、メキシコでこのプログラムを開催しています。

メキシコ回の参加者および講師、運営の皆さま

2023年初にメキシコで初開催した際に、グアナファトに1ヶ月ほど滞在していました。その時の印象がとても良かったようで、私を連れて行きたい!と言ってくれていたので、行ってみよう!となりました。


ところでグアナファトって?

グアナファトは、メキシコの中央部にある州を指します。メキシコシティから北西約350キロメートルで、標高も2,045 mとちょい高め。

https://www.britannica.com/place/Guanajuato-state-Mexico

グアナファトの中で1番有名なのは、セントロの街。ここは、ユネスコによって世界文化遺産に登録された場所で、カラフルな建物が立ち並びます。加えて、街全体が坂と坂を重ねたような作られ方をしているため、歩き回るのは大変ですが、上から見下ろすと建物がレゴのように見えて、とっても可愛いです。その特徴により、ディズニー映画『リメンバーミー』の死者の世界の街並みとしてモデルにされています。

https://www.nytimes.com/2017/09/08/movies/coco-pixar-dia-de-los-muertos.html

グアダラハラからグアナファトの行き方

滞在先であるグアダラハラからグアナファトまでの距離は、およそ250キロメートルくらいです。同じメキシコの中央部にある街同士なので、めちゃめちゃご近所さん。今回は、バスでグアナファトへ向かいます。

見るだけでもわかる「近い」

主にPrimera PlusとETNの2社がバスを運行しています。ともにオンラインでチケットの購入が可能です。価格の比較をしたところ、Primera Plusの方が若干安かったため、今回はPrimera Plusで行くことにしました。

バスチケットの購入方法

バスチケットは、バスのターミナルで購入することも可能ですし、オンラインでチケットの購入サイト(英語版)から購入することもできます。オンラインで購入する際には、事前に時間と席まで予約できるので安心です。ターミナルのチケット売り場で購入している人も多くいました。

私が思う、オンラインで購入をするメリットは

・席を見て自分で選べること
・若干オンラインで買う方が安そうであること

です。他の場所かつ違う場所になりますが、ターミナルにあるチケットの購入窓口でバスのチケットを購入すると、こちらから何か言わない限りは席を決められた上で発券されます。私はかなり車酔いしやすいタイプなので、なるべくバスの前方に座りたいため、オンラインで席が選べるのはありがたかったです。

また、このスクショを見るとわかる通り、若干ですがチケットが割引かれています。購入するタイミングや空席状況によって、割引きの有無は違うと思いますが、少しでも安く買うためにはオンラインを検討しても良いかもしれません。

チケットの購入サイトでは、まず初めに「出発場所」と「到着場所」を選び、出発日(往復を購入する場合は帰る日)を入力します。グアダラハラには複数のPrimera Plusが発着するターミナルが存在するため、いくつか選択肢が出てきます。ただし、グアナファト行きのバスは限られたターミナルからのみ発着しています。私が確認した限りは「Guadalajara, Terminal Zapopan(Central Nueva)」がグアナファト行きを取り扱っていました。

決済はPayPalを使用し、何事も問題なく購入することができました。クレカの決済は試していません。

オンラインでチケットを購入すると、e-チケットがメールで送られてきます。それらを紙でプリントする必要はありません。スマホの画面でQRコードを見せるだけで乗車可能です。

バスの乗車方法

当日はバスの出発時間の約1時間前くらいに「Guadalajara, Terminal Zapopan(Central Nueva)」へUberで向かいました。

ちなみにGoogle Map上でバスの停留所の名前を検索すると、微妙にピンの位置が違うところが複数表示されて、よくわかんねえ!ってなると思います(私がなりました)。このエリアは決して超安全なエリアではありません。数ブロックでも違うところへ行くとドキドキすると思います。Primera PlusのCentral Nuevaと呼ばれるバスターミナルはここですのでお間違いなく!

さて、バスターミナルです。ターミナル自体は、めちゃめちゃキレイです。

中に入ると、横に長い待合ロビーがあります。現地の方だけではなくバックパッカーも多くいるため何となく安心できますし、普通に変な人がいません。トイレ(有料、確か6ペソ)もキレイです。ATMもあります。軽食が買えるスタンドもありますが、ガッツリ食事ができるレストランはありません。

バスが出発する15分前くらいに、バスが並ぶ場所へ行きました。

停車位置に番号が振られていますが、どの番号にどこ行きのバスが行くかは明記されていません。係員の人がいたる所にいるので、とにかく聞きまくって乗るバスを探しました。

バスの上に表示がありますが最終目的地の表示なので、途中で降りる場合は分かりづらい

定刻通りに出発する場合は、出発時間の10分前くらいから搭乗が開始されます。大きな荷物はバス下に積むことができます。私たちはリュックのみを持っていたので、席の上にある荷物入れに積みました。

乗車をする際には、自分のチケット(オンラインであればe-チケット)を見せて乗り込みます。特に身分証明書の提示は求められませんでした。指定席なので、自分の席番号を探して乗り込みます。

ちなみにPrimera Plusの乗り心地は最強でした。席はかなり広々で座り心地が良く、液晶画面(映画が見れる)付き、充電用のUSBポート有りです。しかも、途中の経由地点でトイレとバス内の清掃が入るくらい清潔です。普通のシャトルやコレクティーボと比較するとお高めな値段設定なので、高級志向なバス会社なのかもしれません。

グアナファトにたどり着くまでに、Leonと呼ばれる街を経由しました(San Miguel de Allendeが最終目的地のため、グアナファトも経由地点の1つです)。片道4時間くらいのバス旅です。

グアナファトのバスターミナルからグアナファト市内への移動方法

グアナファトにたどり着くと、グアダラハラと比べたら小さめのバスターミナルに到着します。こちらもキレイであることは違いありませんでした。グアナファトのセントロからは多少離れた場所にあるため、タクシー、Uberまたはバスでセントロへ移動する必要があります。

私たちはお昼頃に着いたため、バスで移動することにしました。バスの停留所はバスターミナルから出てすぐの場所にあります。

青い看板が目印

バスの看板あたりに待っている人がいるはずなので、そのエリアで待っていればいつかバスが来ます。時刻表のようなものは特に見当たりませんでした。

この形とは限りませんが、窓に「Centro」や「Pozuelos」と書かれてあるバスが来たら、そのバスに乗ります。私たちが乗ったバスはやたら可愛くて、ディズニー映画「カーズ」に出てきそうだなと思いました。

レトロ感がかわゆい

バスに乗るタイミングでお金を払います(1人8ペソ)。運転手さんにお金を渡すと、このような紙チケットを渡してくれます。なお、紙チケットはこの後使うことはありませんので、ただの記念品です。ちなみに、お釣りはくれます(最高)。

バスの外観と内装を見てもわかると思いますが、アンティークなバスです。席がツルンツルンに滑るので、でこぼこ道や曲かどでは体幹が鍛えられるタイプのバスでした。

停留所はある程度決まっていますが、降りるタイミングは自分の意思を示すしかありません。セントロに近づくと、大体どの停留所でも人が降りるので、降りれないことはなさそうですが、Google Mapは片手に持ちながら降りる場所を決めることをお勧めします。バスターミナルからセントロまでは20分くらいで着きました。

グアナファトの滞在先

今回は1泊2日の短い旅行でしたが、AirBnBに滞在しました。詳細な場所を記載することはAirBnBのルール上できませんが、もし気になる方はリスティングをご覧いただくとざっくりした場所は確認ができます。

パティオからの風景
死者の日っぽい飾り付け

このAirBnBの良かったところは、キングサイズのベッドがあったことと、部屋の中にトイレとバスルーム(リスティングには共用と記載がありますが、個別でした)があり全体的に清潔なところでした。

グアナファト市内にはホテルもありますし、他のAirBnBもあります。滞在先を選ぶ上で気をつけた方が良いのは、その立地です。

グアナファトは先述の通り坂が多い街です。一部に至ってはケーブルカーを使い移動するような場所もあります。そのような場所に滞在すると、結構面倒です。

以下の地図で赤く囲ってある場所が、あらゆる観光スポットへ無理なく徒歩で行ける場所です。その中に位置する滞在先を選ぶことをおすすめします。

赤い線の端から端まで余裕で歩ける小さな街です

グアナファトでおすすめの食事

グアナファトのセントロは観光地なので、たくさんの飲食店が存在しています。街の小ささに比べてお店が多い印象がありました。その中でも、私が実際に食べて美味しかった場所をご紹介します。

朝ごはんでおすすめ!Street Garden
ハンバーガーがメインのカフェレストラン【Street Garden】は、朝ごはんのチラキレス(Chilaquiles)が美味しいです。これに、卵系の料理、ドリンク、ミニパンケーキ2枚が付いてくるブレックファストメニューがおすすめです。屋内の席はなく、お店の前にある広場に机が並べてあります。お店は、シェフの方1名とウェイターさん1名で運営しているので、時間の余裕がある時に来ると良いかもしれません。

映える料理モルカヘテ(Molcajete)が食べれる!La Tasca De La Paz Guanafato
夫が私に食べさせたいメキシコ料理No.1であったMolcajeteが食べれるレストラン【La Tasca De Laz Paz Guanafato】はセントロの中心部にあり、アクセスをするのに非常に便利な場所にあります。こちらはテラス席と屋内の席と両方ありますが、テラス席だと流しのマリアチバンドや物売りの人が結構くるので、断ることが嫌いな人は屋内が良いかもしれません。

肝心のモルカヘテは、めちゃうま、です。モルカヘテ自体は、お肉や野菜が乗っている石の入れ物(厳密に言うと調理器具)を指しますが、メニューとては焼き野菜やお肉をこんもりと乗せたものになります。焼きサボテンを初めて食べましたが、面白い味がしました。

こんなところで日本のお弁当?Bento-ya OMI
Bento-ya OMI】は以前夫がグアナファトに出張で来ていた際に、よくお世話になっていたお店です。そぼろ丼や照り焼きチキン丼など、日本の家庭で食べる心優しい料理をいただくことができます。こんなところで日本食が食べれるのか、と感心するのと同時に、懐かしい美味しさでお母さんに会いたくなりました。

オーナーのご夫婦と従業員の方と一緒に

お店の名前はわからないけど、現地の人におすすめされた屋台!
Google Mapでは探すことができない、ピピラの丘がある場所の裏に出ている屋台が超人気でした。タコス、エンチラーダなど、色んなメニューが食べれます。メキシコの屋台では、大体中に入れる肉の種類を選ぶことができますが、ここも同じく選ぶことができます。明確にどんなお肉がその日あるのかは、どこかに明確に書かれているわけではないので、雰囲気とノリで注文をする必要がありました。

ピピラの丘周辺は飲食店は多くありません。限られた場所の中で、間違いなく美味しいご飯が食べたかったら、ここはおすすめです。座れる椅子もいくつか置いてあります。

本格派のラーメンが食べれる!Delica Mitsu Campanero
そろそろお気づきかと思います。1泊2日の旅なのに、食べている量多くない?って。グアナファトでラーメンが食べれると聞いていたので、【Delica Mitsu Companero】は夕食第2弾として行きました。醤油ラーメンと味噌ラーメンを食べることができます。醤油ラーメンには、とろやわなチャーシュー、めんま、そしてフライドオニオンが乗っています。ラーメン大好き人間としては、このフライドオニオンがかなり良いアジを出していたと思いました。スープはあっさり目で、しっかりとコクもあり美味しいです。ってかグアナファトでこのクオリティのラーメンが食べれるなんて感動です。

麺の量も多くて大食いの私もご満悦でした

グアナファトの観光名所

ピピラの丘
ピピラの丘は、ピピラの像がある観光名所ですが、その像よりもグアナファト・セントロの街並みを見る場所として大人気です。その名の通り、丘の上まで上がる必要があり、ケーブルカーで登ることが可能です。ケーブルカー乗り場は、セントロの中にあります。往復で1人70ペソです。

朝8時から運行していますが、夕暮れ時に向かうことをおすすめします。理由は、これです。

映画「リメンバーミー」は、本当にグアナファトをモデルとしたのだなと理解できる、絵本の中から出てきたような世界を見ることができます。多くの観光客がこの景色を狙い登るため、ケーブルカーの列は長くなります。私たちは夕方6時くらいに向かいましたが、ケーブルカーに乗るまで20分ほど待ちました。

自力で丘の上まで登ることも可能ですが、結構疲れるそうです。

イダルゴ市場
イダルゴ市場は、なんでも揃うマーケットです。野菜、果物、肉、魚などもありますし、日用品やお土産品も売っています。かなり大きな市場なので迫力があり、市場外にも多くのお店が並んでいるので、フラッと遊びに行くだけでも楽しいです。

フアレス劇場
フアレス劇場はメキシコっぽい風景のグアナファトの街並みの中に突如現れるヨーロッパ風の劇場です。劇場で何かの催し物がある際には、劇場前で呼び込みが行われています。この劇場前はUnion Gardenと呼ばれる広場で、スタバも近くにあります。日中は劇場前の階段や前の広場で座り、ゆっくりしている人も多くいました。

街を見下ろしながらゆっくりできるSanto Cafe
Santo Cafeは、グアナファトのセントロに入る道の間をわたる小橋でご飯が食べれるカフェレストランです。その特徴的なロケーションから人気です。私はここで食事はしていないのですが、風景が可愛らしくフォトスポットとして訪れました。Googleの口コミを見る限り、ご飯も割と美味しくコスパが良いらしいです!

個人的なツボのHotel Central
イダルゴ市場よりも北西にあるHotel Centralは、別に行こうとも思っていませんでしたが、前を通った際にグッと心を奪われました。超ピンクな門構えが非常にウェス・アンダーソンみがありませんか。2階の窓の大きさが違うところも好きです。青い空とのコントラストが素敵でした。

ラブラブな人を見て幸せになれる、口づけの小道
口づけの小道は、ロマンチックな伝説で知られているスポットです。伝説によると、この小道には対立する2つの家が向かい合って建っており、その家の息子と娘が隠れて毎晩ベランダから口づけを交わしていたそうです。このようなロマンチックな伝説から、ここで口づけを交わすと15年の幸せが訪れるというお話もあったりなかったり!

以下の写真でも見えますが、お金を払うとバルコニーに上がることができて、チューしている瞬間をカメラマンが撮影してくれるフォトプランもあるみたいです。バルコニーの下でチューをするカップルも多くいて、私が行った時はとても並んでしました。私はお腹が空いていたので、夫との15年の幸せよりもご飯を選びました←(いいんだ!結婚式で永遠の愛を誓ったから!)

死者の日ならではの情景

グアナファトは、季節や祝日に関係なく、ピピラの丘からの風景をはじめ、思わず写真に収めたくなるような街です。しかし、行く時期を選べるのであれば、死者の日に合わせて訪れることをおすすめしたいです。

グアナファトに限らずですが、メキシコ全体で死者の日は盛大に祝われます。観光地であれば尚更です。グアナファトは元々の可愛らしい街並みに加えて、死者の日に向けたデコレーションがされるため、唯一無二の光景を見ることができます。

ここからは、死者の日に合わせて街中がデコレーションされている様子の写真をご覧ください。

まとめ

夫からグアナファトについて教えてもらう前までは、この街のことを知りませんでした。実際に足を運び、グアナファトを知らなかったことを後悔しました。メキシコの中でもユニークな街並みで、こんなに素敵な場所があったのか!自分の世界がまだまだ小さいことを理解しました。マイナーな観光都市ですが、メキシコの中心部に来る際には足を運ぶべき場所です。ぜひ行ってみてください!

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