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ニュージャージーの地元に参上【前田家の世界一周】

泣く泣くシアトルを飛び立ちました。やっと西海岸を離れます。行き先は、ニューヨーク州でもなく、ボストンでもなく、ニュージャージー州。私の青春を過ごした場所です。

「ニュージャージー州で暮らしていました」と言うと、9割の人が「牛乳が美味しいところですよね!」って言いますが、それはイギリスにあるジャージー島の話です。ニュージャージー州はニューヨーク州の南に位置する州です。プリンストン大学がニュージャージーにあったり、ザ・ローリング・ストーンズのブルース・スプリングスティーンもこの州の出身です。私が住んでいた街はニューヨーク州から2時間ほど車で南に進んだ場所です。

GlassboroとHammontonの間くらいなイメージ

住んでいた街は緑が多くて良いところで、何十年か時が止まったんか?と思うほど穏やかな街です。そして住んでいる人口の97%が白人でアジア人は1.5%と、人種的なダイバーシティは皆無な街です。少ないとは思ってたけど、1.5%て。

青春の思い出めぐり

地元に夫を連れていきたいとずっと思っていました。でも、田舎すぎてどの空港からも時間がかかり、車なしでは辿り着くことすら難しい場所です。気軽に行ける場所ではなかったため、今まで連れて行くことができませんでした。今の私たちには、たっぷりと時間があります。友人が空港に迎えに来てくれるとの話もあり、この機会を逃すわけにはいきませんでした。

地元には3週間ほど滞在予定しています。今のところ、毎日のように思い出の場所や地元のグルメを夫にも楽しんでもらっていますが、実は私が1番楽しくて、ずっとエモい。

とある日曜日。通っていた高校を夫に見せていました。高校の周りをぐるっと一周して、アメフトのフィールドに辿り着きました。そこから、マーチングバンドの音が聞こえてきました。休日の練習にたまたま居合わせて、驚いた。そこから走馬灯のように思い出が。

爆泣き

私は、高校4年間をマーチングバンドに捧げていました。東海岸のマーチングバンド大会で優勝できるくらいの強豪校だったため、練習もそれなりに激しい部活でした。四六時中マーチングバンドの仲間と一緒にいたので、思い出が多くあります。今だに付き合いがある親友もこの部活の仲間です。

結婚式にも来てくれた手前のイケメンはマーチングバンド時代からの親友

サマーキャンプで朝早くからフィールドで練習したこと、高校のフットボールの試合で応援するため、毎週金曜日は試合にいたこと、MLBのジャイアンツスタジアムでマーチングバンドの大会があり優勝したこと、高校時代のキラッキラした思い出が猛スピードで頭を駆け抜けました。その結果、すげえブスに泣きました。

(爆泣)


毎日大好きな仲間と、めちゃめちゃ頑張っていて、めちゃめちゃ楽しかったんですよね。あれが青春だったのか。その時にフィールドで練習していた子たちも、同じように素敵な時間を過ごしているのかと思うと嬉しくて、羨ましくて、感極まりました。

すごく良い高校時代を過ごしていたんだな。あと、涙腺弱くなったな(年取ったな)。

現在と昔で見える世界が違う

地元はとても素朴な街です。1番盛えている場所は「メイン・ストリート」と呼ばれるアンティークショップ、雑貨屋、カフェ、レストランなどが立ち並ぶ場所。それくらいです。映画館やショッピングモールは隣町以上に移動しないと存在しません。

地元のええレストラン(上のイケメンのバ先)
新しくできていたカフェ

多感なティーンエイジャーの時代を素朴な場所で過ごしたので、当時は「マジでここ何もない」としか思いませんでした。友達と遊ぶ時は、100%誰かの家で映画を見るか、地元のダイナーでだらだらしていました。友達がいるから楽しかったですが、つまらん街であったことは間違いなかったです。

素敵なアンティークショップ

10数年経ち地元に戻ると「何もなさ」が心地良いです。つまらない、とも思わない。その時々の旬を街全体で楽しむ雰囲気が楽しくて、何もないけど、何かを楽しもうとしている姿が素敵だと感じています。今は秋シーズンなので、ハロウィン(10月)とサンクスギビング(11月)に向けたデコレーションが売っていたり、秋の味覚であるパンプキンパイが店頭に並んでいます。

色んなサイズと色のパンプキンが並ぶ
アップルサイダードーナッツ!

東京の煌びやかな街並みも好きだし、毎日やることが変わるのも刺激的で良い。むしろ、ティーンの頃はその方がかっこいいと思っていました。でも、少し大人になった今、緑と青を吸収しながらゆったり過ごせる日のありがたみを感じられています。ここで住むのも全然アリだなあ、なんて思ったり。

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