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浜松の名産品「忍冬酒」を知っていますか?

こんにちは、ケビンです。

今回は、浜松市の名産でありながら、長い間忘れられていた薬草酒「忍冬酒」についてご紹介したいと思います。

忍冬酒とは、どんなお酒なのでしょうか?
どのように作られているのでしょうか?
どんな効果効能があるのでしょうか?

そして、忍冬酒を使ったカクテルのレシピもご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください。

忍冬酒の歴史と消滅

忍冬酒は、浜松市の酒蔵元・神谷権兵衛によって戦国時代に創業された薬酒であり、徳川家康に愛されたことで有名です。

この薬酒は、スイカズラという漢方薬にも使われる薬草を三河みりんに漬け込んだもので、その芳醇な風味と健康効果が広く知られるようになりました。

忍冬酒は、諸大名たちや庶民にも広く愛され、浜松市の名産品として知れ渡るほどの人気を誇っていました。しかし、明治時代以降、日本酒やビールなどの洋風のお酒が流行するようになり、忍冬酒の需要は減少し、第二次世界大戦中には製造が困難になってしまいました。

戦後も復興の優先順位が低かったことから、忍冬酒の製造は途絶え、長い間忘れられてしまいました。しかし、現在では忍冬酒の歴史や文化に関心を持つ人々が増え、その復活に向けた取り組みが行われました。


中日新聞社サイトから転載

忍冬酒の復活

1995年、浜松市内の酒屋が「忍冬酒はどこで販売していますか?」と問い合わせを受け、浜松市民の有志たちが忍冬酒の復活に動き始めました。

当時の製法を再現するために、昔ながらのみりんや日本産のスイカズラを手に入れることに苦労しながら、16年の歳月をかけて家康の時代の味を復元することに成功し、現在は「浜松忍冬酒」として販売されています。

復活までの道のりは険しく、多大な努力が必要でしたが、浜松市民の愛情が忍冬酒を再び蘇らせる力となりました。今では多くの人々に愛される名産品として、浜松の歴史や文化に根ざしたお酒として、その名を知られています。

忍冬酒の効果・効能

忍冬酒は、古くから利用されてきた薬草であるスイカズラ(忍冬・金銀花)を酒に漬けたものです。スイカズラは解熱や解毒の効果があり、漢方薬や民間薬に広く用いられてきました。

忍冬酒には、スイカズラに含まれる成分が凝縮されており、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防や症状の緩和、皮膚病やアトピーなどの改善、関節痛の緩和、体質改善、不老長寿や美容などの健康増進に効果があると言われています。

体に良いとはいえ、アルコール度数14度のお酒です。
飲みすぎには注意が必要です。

忍冬酒の飲み方

忍冬酒はそのまま飲むこともできますが、カクテルにすると、さらに美味しく楽しめます。忍冬酒を使ったカクテルのレシピを3つ紹介します。

  1. 忍冬ハイボール:忍冬酒と炭酸水を混ぜるだけの簡単なカクテル。忍冬酒の香りと炭酸水の爽やかさがマッチして、飲みやすい一杯になります。

  2. 忍冬ジンジャー:忍冬酒とジンジャーエールを合わせたカクテル。忍冬酒の甘酸っぱさとジンジャーエールのスパイシーさが相性抜群で、暖かくて刺激的な味わいになります。

  3. 忍冬マティーニ:忍冬酒とジンをシェイクしたカクテル。忍冬酒のほろ苦さとジンのドライさがバランスよく調和して、上品でクールな一杯になります。

これらのカクテルは、忍冬酒の香りや味わいを楽しみながら、簡単に作ることができます。季節や気分に合わせて、お好みのカクテルを作ってみてください。

忍冬酒はどこで買える?

現在でも浜松市の酒屋さん酒&FOODかとうで販売されています。
オンラインショップもあるので、興味のある方はぜひ一度お試しください。


Resource
https://www.chunichi.co.jp/article/45263

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