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糸井重里さんの頭の中身を覗きたい。『すいません、ほぼ日の経営。』+BOOK PROJECT Vol.4

今日の一冊

※当選者確定のため、本書のご応募は締め切りました。
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『すいません、ほぼ日の経営。』聞き手 川島蓉子 語り手 糸井重里
日経BP社
目次

1.ほぼ日と事業
2.ほぼ日と人
3.ほぼ日と組織
4.ほぼ日と上場
5.ほぼ日と社長
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【本書を手にとったきっかけ】

糸井重里さんの頭の中身を覗きたい。

糸井重里さんというと、子供の頃TVで見ていた「徳川埋蔵金」が強く印象に残っている。「こんな楽しそうな大人もいるんだ!」と子供ながらに夢中に。翌日の学校では埋蔵金の話題で持ちきりだったし、ゲームの「mother」をやらなかった僕は、皆の話題には入れなかった。
僕の中では、糸井重里さん=常に面白い企画で日本中を夢中にさせる人であり、いつも自由で、やりたいことをやりたいようにやっているかっこいい大人。そんな糸井さんが、上場したというのはかなり意外だった。自由じゃなくなる気がして。

当たり前のことを日々続けていくことが大事

「ほぼ日刊イトイ新聞」が始まって20年。
めちゃくちゃ忙しいはずなのに、1日も欠かさず「今日のダーリン」は更新されている。日々の積み重ねが、確固たる信頼に。
さて糸井さん。自由人なのか、経営者なのか、その頭の中を覗いて見たい!

本書の赤ペンチェック

規模が大きい事は企業側の論理であって、受け手や働き手の論理になっていないのではないかと考えている。それよりも、多様なモノや独自性のあるものの方が豊かな価値を生み出すのではないか。
 そのアイデアを、本人が本当に面白いと思ったのか、周りの人が本当に面白かったのか、と言う事は問われます。
他社の商品はリサーチしない
 他にないものを作ろうとしているのだから、他のものを見て考えても意味がありません。
取れるかどうかわからない40点を大事にしているんです。もっと言えば誰にも解けない1%の難問にあえて突っ込んでいくということが重要だと考えています。
 自分がお客さんになったら本当に喜ぶかどうかを、本気で考えること
 クリエイティブは、1人の人間が本気で(好き) (嫌い)の正体を探っていくところから生まれます。商品を出す時も、(売れるかなぁ)ではなくて、(これは売れるぞ、もう売れるに決まっている!)と言うものを作る。
 お客さんにプレッシャーをかけたくない(この手帳を使うと、こんないいことがあるぞ)と言うことも、あまり言わないようにしてきました。
アイディアと言うのは、まず自分が(これでやっていけるかもしれない)と未来につながる何かを感じて、そこに(頑張れば目が出る)と言う力が込められて、そこで初めて強さを持つ。そういうアイデアは、周囲から(あいつ、馬鹿だよなぁ)と言われても、つい引き寄せられる。人を喜ばせる元にもなる。簡単に真似ることができません。
世の中にたくさんあるマーケティングなどの本について、書かれてある通りに実践することに意味があると、僕は思っていません。
 (いろいろなことを知れ、知れ)と言っているメディアはたくさんあるけれど、人はそんなにたくさんのことを知れません。
本人や周囲が(本当に面白い)と感じているかどうかが、大切な判断基準になる。(人はどんな時に面白いと感じるのか)を考えること、言い換えれば、クリエイティブは、1人の人間が本気で(好き) (嫌い)の正体を探っていくところから生まれるということを大事にしている。だからほぼ日では、企画書を作って通したり、事前に市場調査を実施して裏付けを取ったりする手順を必要としない。
 (もっといい考えがあるんじゃない?)と繰り返し問い続けることが大事
好きなものについて考え続けたり、興味のあることを続けたりすることが、人の能力を伸ばしていきます。それを邪魔されないことが「集中」と言うことの本当の意味なのではないでしょうか。
(きちんと時間を守って遅刻をしない人が、だらしない人を非難しないように)とみんなに言ったことがあります。(きっちりできる)ということだけが、他にもまして何よりも大事なことではないんです。
(身を粉にして全てを捧げられます)と言う人が偉くなってはダメ
ほぼ日には、伝家の宝刀のような言葉が2つあって、(誠実)と(貢献)です。
誠実であればおのずと信頼が生まれます何かの仕事を頼んで、一緒に手をつないでいるときに、その人が手を離さないこと。逃げないと思える人とは仕事ができると思うんです。つまり誠実と信頼はセットになっている。
 長期的に見れば、テクニックで信頼は得られないし、たとえ得られたとしても、そういう信頼はあてにならない。信頼を得るには、農業のような地道な努力が必要です。手に入れるまでにとても時間がかかる。
 当たり前の事のように日々続けていくことが大事
 (儲からないからやらない)ではなくて、(それが私たちの社会的使命だと思ってやっています)と言う考え方はあるんじゃないか
 (ONLY IS NOT LONLY) (ひとりでいる事は孤独ではない)
 (ゴキゲンを想像する、中くらいのメディア)
 子供は、勉強する理由がよくわかってないと、進んで勉強しようとはしないはずです。けれど友達が何か困っていて力になりたい時、力を貸すには勉強が必要だということが、僕らもようやく最近わかってきたところなんじゃないでしょうか。
「どうやったらできますか」→「まずは自分で考えろ」
なぜできなかったのかと理由を考えるための予算のあり方は賛成できる。
本腰を入れて稼ぐと決めないと、その仕事にかけたお金や時間がもったいない。(そんなに儲からなくていいや)と思うことばかりやっていると、株主や手伝ってくれる人たちから、(本気じゃなかったのか)と思われるようになって信用を失っていきます。
 生き生きと働くとか楽しそうに仕事をしているとか、そういうところで勝負をする会社にしていきたい
 僕が思う社長の役割は、社長がいなくても大丈夫なようにするにはどうするかを考えること
 自分のリーダーは自分です
 いい気になりそうなときのブレーキが、僕の中にあるんです。(これってお金は入るけどフェアじゃないんじゃないか) (人気者になりたくてガツガツしてないから) (誰かを悪者にしていないか) (逃げていない)とか、とにかくブレーキになることばかり考えています。
 (こっちに行こう)と決めたら、勝算を証明できなくても言っていい。世の中では(勝算をはっきり出してからいけ)とよく言われますでも向いている方向が合っていて、面白くなる可能性があるなら、どんどん進んだ方が良い。
自分から手を挙げた人の方が発言や行動に責任を持つ
 幾多のすいませんは、つまり、皆さんありがとうございましたです。

本書からの学び

フリーランサーの神様のような糸井さんが、日本を代表するコンテンツ会社の経営者になっていた。
名プレーヤーが必ずしも名マネージャーになるわけでもない中で、今までの慣習に縛られない‘糸井さんらしさ’全開の経営者に。
経営のイメージをまたもや大きく崩した糸井流経営術。
ますます「ほぼ日」で取り扱ってもらえるようなプロダクトを生み出したいと思った。何より自分が「売れるに決まってる!」と本気で思い込むこと。
学びが多い一冊。是非、本書を手にとってお読みください。

今日の「1BOOK 1ACTION」

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