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宝物としての言葉

『宝物』って、人によってマチマチですよね。
宝石や時計が宝物だという人もいれば、家や車を大切にしている方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、家族や友達といった人。
もしくは、理想や信念というように、形のない場合もあります。

そうした中、『本』という人も一定数いて、わたしはそこに属しています。
人も大切ですが、人って(わたしの中では)『宝物』という呼び方になりません。
たぶん『物』の部分がひっかかるんじゃないかな?


さて、本の中でも、特に漫画家:星野之宣さんと英文学者:高山宏さんの著作が宝物です。
値段にすると、全部で6〜7万円くらいでしょうか。
ずいぶんとお安い宝物です 😊

ともあれ、本来『宝物』はお金に換算することのできない、プライスレスな結晶。
それらの本は、何度も読み返したという意味では、膨大な時間とセットになっています。
人生とは『生きた時間』のことですから、それらは単なる紙とインクの束ではなく、『人生のタイムカプセル』とも言えるでしょう。


突き詰めていけば、たとえば『車』にしても、物の部分よりも経験やイメージが思いの源泉になっている場合もあります。
走ることの喜びや美しいデザイン、憧れの車種の歴史などにひかれているとすれば、車という物質はある種の記号です。
その場合、けっこう『本』に近いですよね。

さらに言えば、そうした思いを誰かに伝えようとすれば、当然『言葉』が必要になります。
そして、言葉は誰のものではないってところがいいですね。
それは、人類全体の宝物であり、誰も独占はできません 😊


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