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Xデザイン学校・ベーシックコース #04ユーザー情報の可視化

7月13日、Xデザイン学校4回目。
冒頭、浅野先生がミルグラム実験(通称アイヒマン実験)[注]の話をされた。私は命令に従う、65%側の人間だ。

利用者の体験をデザインするUXは性質上、利用者の行動を誘導する。報酬や給料をくれる人(クライアントや上司、所属する会社)が道義に反する場合や、(新しいテクノロジーで判例がないため)法律では定まっていないことに向き合う場面はある。何か言える矜持をもつには、いくつかのステップがいるようにおもう。

今は少なくとも、自分が関わっているプロジェクトやプロダクトにおいて、加害側になりうると自覚を持ち続けたい。

テキストにあった、「社会が幸せになる」ってどういう状態だろう。
利害関係が一致する事柄ばかりじゃないだろう。いろんな人の話をよく聞けということだろうか。それとも、自分自身の理念をもつということなんだろうか。今週、オランダでの医療の実践を聞く機会があるのでオランダにおける社会の幸せって何か、聞いてみよう。

ペルソナのイラストで、癖のないイラストを描くのは案外難しいというのが、面白い。どんな人か?服装は?行動範囲は?などリサーチしないと描けないから、女性1体という発注の場合とは見積もりの項目が異なるんだろうなと思った。

「ユーザーの声は聞くな、行動を見ろ」は耳にしたことがある言葉だけれど、今回インタビュアーではなかったが、自分が人に話を聞くときは、気分や思ったことを質問することが多く、行動を浮彫にする質問はほとんどしていないと気が付いた。

相手のなんの行動を明らかにしたいか=問い。
そんな問いを、機会を見つけて聞いていってみよう。まずは問いをたてることから慣れてみよう。

デプスインタビューのインタビュイーを決める際、浅野先生からほんとうにそのインタビュイーでいいのか問いかけがあった。チームで、5人の体験から選んだ今の話でいいのか話し合った。

話し合いの中で、事業につながりそうな事例がいくつか上がったが、その事例に関わる体験をしている人はチームにいなかった。

インタビューを元に行動シナリオを起こす際、ユーザーが思っているであろうゴールを設定するのか、ゴールの設定を、事業アイデアを考えるために役に立つようにするのか、意見が分かれた。

話し合いの末、もしゴールが事業アイデアに結びつきそうもないなら、その時点で選んだ話が失敗だった可能性が高いと割り切ること、ユーザーシナリオはユーザー起点のストーリーで書くべきと落ち着いた。前回と異なり、今の課題で何を考えるのかチーム全員で合意できたのはうれしい。

[注]ミルグラム実験:権威(者)による命令が個人を従属させ,殺人のような重大な結果をもたらしかねないことをシミュレーションした有名な実験。

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