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ちょっとそこまで

散歩が好きだ。
散歩といっても、ウォーキング的なものではない。いつもの駅から家までの道を一本逸れてみたり、一駅手前で降りて歩いて帰ったたり、無計画にいつもと違う道を通って帰る程度の散歩だ。

歩くのが好きというよりも、少し道を逸れることで、いつもとは違う別の世界に入れる、そんな感じが好きなんだと思う。

何が出てくるかわからないちょっと暗い小径のドキドキ感
昭和時代が残る道でタイムスリップ
豪邸にどんな人が住んでるか勝手に想像

そんな私は最近、娘とお散歩に行くことが増えた。
娘との散歩は自分一人で歩く時とはまた違う世界に連れていってくれるからとても楽しい。

木々が風に揺らいでいると、娘はキャハハはと笑う。綺麗に咲く花を見ては手を叩いて喜ぶ。

私にはただ木が揺れているだけに見えるので、何が面白いのだろと思っていた。けど、ある時娘の目にはどんな風に映っているのか想像しながら一緒に眺めるとなんかおかしくって笑った。

娘は非日常へ連れ出してくれる、チャーミングはツアーガイドだ。

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