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【旅日記】木次線ーローカル線の現実ー


JR木次線。もしかしたら近い将来にはなくなっているかもしれない。そんな路線にある現実をこの目でみてみたいと思い、松江市宍道から国道54号線を車で広島方面へ南下。
近くなったり離れたりを経て木次へと至る。
木次からは国道314号線を南下。斐伊川に沿って続いていく道のりは出雲横田を過ぎると徐々に周囲から民家が消えていく。

到着した出雲坂根駅。
木次線の名物にもなっている三段式スイッチバックが行われる無人駅。
実感がなかったけれど、この時点で標高が564mまで登りつめてたんだなっと。

現地で初めて知ったけれど、延命水と呼ばれている源泉があったのでしっかりと頂いてきました。どれぐらい延命できるのだろうか。

出雲坂根駅からは、奥出雲おろちループと呼ばれる日本最大規模のループ橋が見えてくる。
壮大な自然の景色の美しさと立派に佇むループ橋の人工物の美しさがこの上なく素晴らしい。
山の中腹に僅かながら見える木次線の線路がとてつもないところを走っているんだなと実感させられてしまう。

そして、お隣の三井野原駅へ。
この駅こそ、JR西日本で一番標高が高い726mにある駅。スキー場が目の前にあるほどで、山の上に来たんだなと実感したし、冬になるとものすごく雪が降り積もって列車の運行にも影響あるのだろうなあと感じた。




三井野原駅を過ぎると県境を越えて広島県へ。
国道と木次線は同じような山の中を町並みめがけて一気に下っていく。

そして、備後落合駅に到着。
本当に周りには何もなくて物凄く秘境的な場所にあるんだなと。
芸備線との接続駅ではあるものの、見事なまでの廃れっぷりと写真を撮りに集まっていた人の多さのギャップが何とも言えない雰囲気だった。





木次線に乗車した訳ではないけれども、実際にこの目で見てきて、特に出雲横田~備後落合の区間は本当に険しいところを走っていてこんなところに線路が走っていること自体が貴重で奇跡的なことだなと感じた。
道路網が整備され、島根県と広島県の移動の需要は極めて低くなってしまったのだろう。
けれども、ここでしか味わうことができない景色や雰囲気はとてつもなく素晴らしいものがあり、何としてでも維持・存続して欲しいものだけれど、きっと現実は厳しいものがあるのだろうな。廃線の話が出ても不思議ではないよね。
なくなってしまう前に、次は列車で訪れてみたいよね。


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