雑草 GO (2)

『凶荒(きょうこう)』とは、農作物の出来がとても悪いこと、を意味します。その原因には、干ばつや冷害、日照不足等が挙げられます。

凶荒は、飢饉を招くことがあります。江戸時代、凶荒が大きな飢饉を招いたことが4回ありました。それらは江戸四大飢饉と呼ばれています。

江戸四大飢饉のうち、最も規模が大きかったものは1783年から数年にかけて起きた『天明の大飢饉(てんめいのだいききん)』と呼ばれるものです。

天明の大飢饉では主に東北地方で多くの死者を出し、特に青森の弘前藩では、8万人以上の死者を出したそうです。死んだ人を食べる人もいたそうです。

山形の米沢藩の上杉鷹山(うえすぎようざん)は、天明の大飢饉後、飢饉の際に食べられる植物を調査し、それを『かてもの』という書物にまとめました。そして、その『かてもの』を民衆に配りました。その後に起きた『天保の大飢饉(てんぽうのだいききん)』では、米沢藩では、そういった備えもあって死者をほとんど出さずにすんだそうです。

『かてもの』にまとめられたような、普段は食べたりしないけど、飢饉のときには食べて間に合わせることができる植物を『救荒植物(きゅうこうしょくぶつ)』といいます。

『救荒雑草 - 飢えを救った雑草たち』という本を読んでいると、雑草手帳に載っている結構な数の雑草が、救荒植物として載っていました。万が一のときはお世話になります。

救荒植物の本


今回も、2種類の見つけた雑草を載せておきます。

3.イヌタデ (タデ科)

イヌタデ

イヌたで

ピンクのつぶつぶの花が赤飯に似ていることから、『赤まんま』という別名があるそうです。


4.エノコログサ (イネ科)

エノコログサ

ねこじゃらし

子供の頃は、ネコじゃらし、と呼んでいました。フライパンの上で炒めるとポップコーンのように弾けるそうです。



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