子どもに「危ないから止めなさい」と言ってはいけない

アウトドアフィールドには、危険がいっぱいです。

でも、年間30泊くらい野外泊する我が家では、「危ないから止めなさい」とは、一切言いません。

かわりに、

「そこから落ちたら、さすがに痛いと思うよ」

「ねえ、ちょっと見て。これが刺さったら、どうなると思う?」

「ふだんは裸足でもいいけど、火遊びをするときは、靴を履いてね。じゃないと火傷するよ」

というふうに、行動の結果どうなるかを、アドバイスするだけです。

すると、やっぱり、火傷するんですよ。(笑)

ローチェアに座っていて、ふいに素足で、焚き火台にジュッって触ったりして。

でもね、一回、火傷すると、次からは、アドバイスを真面目に聞くようになります。


危険そのものから遠ざけると、いつまでも危ないまま

アウトドアビギナーの親に、よくあるのが、子どもがなにかしようとすると「危ないから止めなさい」と制止してしまうケース。

安全を確保する自信がないので、当然と言えば、当然です。

私だって、焚き火なら慣れっこですけど、例えば、使った経験がないチェーンソーだったら、「勝手に触るな」と子どもを諭します。

どこをどう触ったら、どう動くかがわからなければ、見守りはできませんから。

でも、危険そのものから遠ざけてしまう、というやり方は、二重の意味で、悪手。

第一に、“実際にやってみる” に勝る学びは、存在しない事実があります。

大人の仕事だって、そうですよね。

リスクがあるからと、絶対に失敗しない簡単な仕事だけをやっていたら、成長できません。

理屈を100回聞くよりも、たった1回実践してみるほうが、はるかに収穫は多いわけです。

失敗は、先輩や上司がリカバリーし、再チャレンジの機会をあげてこそ、若手は経験を積み、成長していける。

6歳の娘は、過去2回ほど、そこそこの火傷をして、今では、一人で火の番ができます。

4歳の息子は、1回火傷をして、火の危険を身体で覚えたので、致命的な失敗(炭火を素手で触ってしまうとか)をする心配はなくなりました。

だから重要なのは、まずは親が世界を広げること。

親が、アウトドアを楽しんで、引き出しを増やしていくことにより、子どもに様々なチャレンジをさせてあげられるようになっていきます。

私も、チェーンソーの使い方くらい、覚えよう。(笑)


「やりたい」こそが、学びの最高のチャンス

「危ないから止めなさい」が悪手である、二番目の理由は、子どもの “意欲” を削いでしまう結果になるからです。

「危ないから止めなさい」には、親の「うちの子には、まだ早い」という決め付けがあります。

やってみなければ学べない事実は、多くの場合、親も理解しています。

でも、今ではない、と考えている。

もう少し成長すれば、安全にチャレンジできると考えている。

けれども、この思い込みは、大抵は間違いです。

2歳だろうが、7歳だろうが、10歳だろうが、初体験では、同じだけ、危なっかしい。

asobi基地アウトドア部の活動で、年間200名くらいのファミリーを見ていますが、これが事実。

むしろ、年齢が上がるほど、ビビりすぎて、見ていて逆に怖いくらい。

子どもを、最も成長させるのは、子ども自身の “意欲” です。

やりたい!と目を輝かせるような “意欲” こそが、子どもの世界を大きく広げ、探求心を育み、谷をパラグライダーで飛び越えるような飛躍的な成長を生みます。

勉強でも、スポーツでも、何でも当てはまりますが、どんなに質の高い教育を与えても、本人に意欲がなければ、ほとんど効果はないんですよね。

学ぶベストタイミングは、親の意向で決まるのではなく、本人に意欲があるかどうかで決まります。

2015年秋のasobi基地キャンプ(日帰り)より


子どもの「やりたい」を最大限に尊重するasobi基地

そんなこんなで、私が部長を務めさせてもらっているasobi基地アウトドア部では、「危ないから、ダメ」は禁句。

もともと、asobi基地とは、子どもの自由な発想や、「やりたい!」という意欲が、豊かに引き出されている場を指します。

アウトドア部でも、どうしたら、子どもの「やりたい」という意欲を叶えてあげられるか、という方針を、スタッフ・親と共有しながら活動しています。

まあ、なかなか、イベントを主催する立場のときは、スタッフの気の緩みに繋がりかねないので、怪我をしてもいいよ、とは言いにくいんですけどね(^^;;

でも実際、怪我しないと、成長しないんですよ。本当に。

asobi基地 - note

asobi基地アウトドア部


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寄金 佳一(Keiichi Yorikane)

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寄金 佳一

アウトドア|ライフワーク

親子キャンプ&アウトドア引率のべ約1,000名。「はじめての親子キャンプ教室」インストラクター /「親子キャンプ.com」編集長 /「asobi基地・関東 アウトドア部」代表の寄金佳一が語る、キャンプやアウトドアのあれこれ。
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コメント2件

示唆に富みます。たしかにやってみたい!を阻害しちゃうのはよくないと感じました。親が世界を広げる、意識してみます。
ぜひぜひ。親自身も楽しむのが一番です!
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